このページのまとめ
先に押さえておくこと
漸化式(連立型)の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
$a_n+b_n$, $a_n-b_n$への帰着の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: an+bn, an−bnへの帰着
- ポイント: 数列の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
数列{an}, {bn}が次の連立漸化式と初期条件を満たすとき、一般項an, bnを求めよ。
{an+1=2an+bnbn+1=an+2bn(a1=3,b1=1) 解説
連立型の漸化式について解説します。
数列が2つ出てきて、しかもお互いに絡み合っています...どうすればいいですか?
連立漸化式は、2つの式を足したり引いたりして、1つの数列だけの漸化式に帰着させるのがポイントだよ。
連立方程式の加減法と同じ発想だね!
{an+1=2an+bnbn+1=an+2bn(a1=3,b1=1) 2つの式の和を計算します。
an+1+bn+1 =(2an+bn)+(an+2bn) =3an+3bn =3(an+bn) cn=an+bn とおくと、cn+1=3cn となり、これは公比3の等比数列です。
c1=a1+b1=3+1=4 より、
cn=4⋅3n−1⋯(1) 足すだけで等比数列になるんですね!次は引けばいいですか?
2つの式の差を計算します。
an+1−bn+1 =(2an+bn)−(an+2bn) =an−bn dn=an−bn とおくと、dn+1=dn となり、これは定数列です。
d1=a1−b1=3−1=2 より、
dn=2⋯(2) 差が全てのnで一定なんですね! cn と dn がわかったので、an と bn に戻せますか?
もちろん! an+bn と an−bn がわかっているから、この連立方程式を解けばいいんだ。
①②より、an+bn=4⋅3n−1 かつ an−bn=2 なので、
an=2(an+bn)+(an−bn) =24⋅3n−1+2 =2⋅3n−1+1 bn=2(an+bn)−(an−bn) =24⋅3n−1−2 =2⋅3n−1−1 最後に検算しよう。n=1 のとき a1=2⋅1+1=3, b1=2⋅1−1=1 で初期条件と一致するね。
念のため漸化式も確認しておきましょう。n=2 のとき、
a2=2a1+b1=2⋅3+1=7 b2=a1+2b1=3+2⋅1=5 一般項にn=2を代入すると、a2=2⋅3+1=7, b2=2⋅3−1=5 で一致します。
このページのまとめ
ここでは連立型の漸化式について学習しました。
2つの数列が絡み合う漸化式は、和と差を考えて独立した漸化式に帰着させます。連立方程式の加減法と同じ考え方です。
最後に検算を忘れずに行いましょう!