このページのまとめ
先に押さえておくこと
漸化式(分数型)の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
逆数の置き換えの答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 逆数の置き換え
- ポイント: 数列の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
次の漸化式で定義される数列{an}の一般項を求めよ。
(1)a1=21,an+1=3an+1an (2)a1=1,an+1=2an+3an 解説
分数型の漸化式について解説します。
漸化式に分数が入っていて、どう手をつけたらいいかわかりません...
大丈夫!分数型の漸化式には決まった変形テクニックがあるよ。
キーワードは「逆数を取る」だよ。
an+1=pan+qan の両辺の逆数を取ると、分母の pan+q が分子に来るよね。
すると an1 の1次式になるから、bn=an1 についての扱いやすい式になるんだ。
それでは問題を見ていきましょう。
(1)a1=21,an+1=3an+1an bn=an1 と置いて、bn+1 を求めてみましょう。
bn+1=an+11 =3an+1an1 =an3an+1 =3+an1 あ!bn+1=bn+3 って等差数列ですね!
その通り!公差 3 の等差数列だね。あとは一般項を求めるだけだよ。
初項は b1=a11=211=2 です。
等差数列の一般項の公式より、
bn=b1+(n−1)⋅3 =2+3(n−1) bn=an1 だったので、an=bn1=3n−11
検算しよう。a1=21 で初期条件と一致しているね。
a2=3a1+1a1=3/2+11/2=5/21/2=51 で、3⋅2−11=51 も一致するよ。
(2)a1=1,an+1=2an+3an 同じように bn=an1 と置いてみよう。
bn+1=an+11 =2an+3an1 =an2an+3 =2+an3 今度は bn+1=3bn+2 になりました。等差数列ではないですね...
そうだね。でもこれは bn+1=pbn+q の形だから、特殊解を求めて等比数列に帰着できるよ。
特性方程式 α=3α+2 を解くと、−2α=2 より α=−1 です。
bn+1−(−1)=3(bn−(−1))、すなわち bn+1+1=3(bn+1) と変形できます。
cn=bn+1 とおくと、cn+1=3cn で等比数列です。
c1=b1+1=a11+1=1+1=2 より、
cn=2⋅3n−1 よって、bn=cn−1=2⋅3n−1−1
an=bn1=2⋅3n−1−11 検算すると、a1=2⋅1−11=1 で初期条件OKだね。
a2=2⋅3−11=51 と 2a1+3a1=51 も一致するよ。
逆数を取った後は、今まで習った漸化式の解法が使えるんですね!
その通り!分数型漸化式のポイントは、逆数を取って線形漸化式に変形するところだよ。
変形後の式が等差型になるか、pan+q 型になるかは問題によって変わるから、両方のパターンに慣れておこうね。
このページのまとめ
ここでは分数型漸化式 an+1=pan+qan の解法について学習しました。
ポイントは bn=an1 と逆数を置いて線形漸化式に帰着させることです。逆数を取った後は、等差数列や bn+1=pbn+q 型の解法が使えます。
最後に検算を忘れずに行いましょう!