このページのまとめ
先に押さえておくこと
漸化式 $a_{n+1} = pa_n + f(n)$の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
階差型の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 階差型
- ポイント: 数列の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
次の漸化式で定義される数列{an}の一般項を求めよ。
(1)a1=1,an+1=2an+3 (2)a1=2,an+1=3an+2n−1 (3)a1=1,an+1=2an+3n 解説
漸化式 an+1=pan+f(n) の形の問題について解説します。
an+1=pan+f(n) の形って、等比数列の漸化式に何かが足されていますね。
そうだね。f(n) の部分が邪魔で直接解けないんだ。
この形の漸化式は f(n) が何かによって解法が変わるよ。
(1)a1=1,an+1=2an+3 これはf(n)=3(定数)の場合だね。
特殊解を見つけて、等比数列の形に変形しよう。
まず、an+1=2an+3 を an+1−α=2(an−α) の形に変形することを考えます。
an+1−α=2(an−α) を展開すると an+1=2an−α となるね。
これと元の式 an+1=2an+3 を比較すると −α=3 だから α=−3 だよ。
α=1−23=−3 より、an+1+3=2(an+3) と変形できます。
bn=an+3 とおくと、bn+1=2bn となり、これは等比数列です。
b1=a1+3=1+3=4 より、bn=4⋅2n−1
よって、an=bn−3=4⋅2n−1−3
(2)a1=2,an+1=3an+2n−1 これはf(n)=2n−1(一次式)の場合だね。
特殊解として αn+β の形を考えるよ。
漸化式 an+1=3an+2n−1 が αn+β を解に持つとすると、
α(n+1)+β=3(αn+β)+2n−1 これを整理すると、αn+α+β=3αn+3β+2n−1
αn+α+β=(3α+2)n+3β−1 n の係数と定数項を比較すると、
nの係数:
α=3α+2⇒α=−1
定数項:
α+β=3β−1⇒−1+β=3β−1⇒β=0
よって特殊解は −n です。
an+1−(−(n+1))=3(an−(−n)) と変形できるので、
an+1+(n+1)=3(an+n) bn=an+n とおくと、bn+1=3bn で等比数列です。
b1=a1+1=2+1=3 より、bn=3⋅3n−1=3n
よって、an=bn−n=3n−n
(3)a1=1,an+1=2an+3n これはf(n)=3n の場合だね。
両辺を 3n+1 で割って変形するよ。
漸化式 an+1=2an+3n の両辺を 3n+1 で割ると、
3n+1an+1=3n+12an+3n+13n 3n+1an+1=32⋅3nan+31 bn=3nan とおくと、bn+1=32bn+31 となります。
その通り!f(n)が定数31の形になったね。
特殊解を求めよう。
特殊解 α=1−2/31/3=1/31/3=1 より、
bn+1−1=32(bn−1) cn=bn−1 とおくと、cn+1=32cn で等比数列です。
c1=b1−1=31a1−1=31−1=−32 よって、cn=−32⋅(32)n−1=−(32)n
bn=cn+1=1−(32)n an=3n⋅bn=3n(1−(32)n)=3n−2n 検算してみよう。a1=31−21=1 で初期条件と一致しているね。
a2=2⋅1+3=5 と 32−22=5 も一致するから、答えは正しいよ。
このページのまとめ
ここでは an+1=pan+f(n) 型の漸化式について学習しました。
f(n) が定数のときは特殊解 α を求めて等比型に変形、一次式のときは αn+β の形の特殊解、rn のときは両辺を rn+1 で割ります。
どの方法も「等比数列の形に変形する」という考え方が共通しています。ぜひマスターしてくださいね!