このページのまとめ
先に押さえておくこと
漸化式(特性方程式)の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
$a_{n+1}=pa_n+q$ の解法の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: an+1=pan+q の解法
- ポイント: 数列の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
次の漸化式で定義される数列{an}の一般項を求めよ。
(1)a1=1,an+1=3an−4 (2)a1=3,an+1=an+5 解説
漸化式 an+1=pan+q の形の問題について解説します。
an+1=pan なら等比数列ですぐ解けるのに、+q がついていると解けないです...
いいところに気づいたね。+q の部分を上手く消す工夫が必要なんだ。
そのために使うのが特性方程式だよ。
この形の漸化式では、an を別の数列 bn に置き換えて等比数列に帰着させます。
その鍵となるのが特性方程式です。
なぜ α=pα+q を解くと等比数列になるんですか?
いい質問だね。実際に確かめてみよう。
元の漸化式 an+1=pan+q の両辺から α を引くと、
an+1−α=pan+q−α となるよね。
ここで α=pα+q、つまり q=α−pα=α(1−p) だから、
an+1−α=pan+q−α =pan+(α−pα)−α =pan−pα =p(an−α) bn=an−α とおけば bn+1=pbn となり、等比数列の形になります。
なるほど!α を引くことで +q の部分が消えるんですね!
(1)a1=1,an+1=3an−4 まず特性方程式を立てて α を求めます。
α=3α−4 を解くと、−2α=−4 より α=2
よって an+1−2=3(an−2) と変形できます。
bn=an−2 とおくと、
bn+1=3bn(公比
3の等比数列)
b1=a1−2=1−2=−1(初項
−1)
したがって bn=−1⋅3n−1=−3n−1
an=bn+2 に戻すと、an=2−3n−1
検算してみよう。a1=2−30=2−1=1 で初期条件と一致するね。
a2=3×1−4=−1 と 2−31=−1 も一致しているよ。
この手順を押さえたら、次は(2)を解いてみよう。
(2)a1=3,an+1=an+5 実は、この問題は p=1 の場合なんだ。
特性方程式 α=1⋅α+5 を立てると 0=5 となって解が存在しないよ。
p=1 のとき、漸化式 an+1=an+q は an+1−an=q(一定)の形です。
これは公差qの等差数列そのものですね。
したがって、an=a1+(n−1)⋅5=3+5(n−1)=5n−2
特性方程式が使えるのは p=1 のときだよ。
p=1 なら等差数列として解くだけでOKだね。
このページのまとめ
ここでは漸化式 an+1=pan+q の特性方程式を用いた解法について学習しました。
特性方程式 α=pα+q を解いて bn=an−α とおけば等比数列に帰着できます。p=1 の場合は等差数列になるので、場合分けに注意してくださいね!