このページのまとめ
先に押さえておくこと
等差×等比型の和の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
差分法(ずらし引き)の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 差分法(ずらし引き)
- ポイント: 数列の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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解説
等差×等比型の和について解説します。
この問題は、k(等差数列の項)とrk(等比数列の項)の積の形をした数列の和を求める問題です。
Σの公式にこんな形はなかったですよね...。どうやって求めるんですか?
いい質問だね!この型にはずらし引き(差分法)という専用のテクニックがあるよ。
和Sに公比rをかけてずらしたものを引くと、等比数列の和に帰着できるんだ。
(1)S=1⋅2+2⋅22+3⋅23+⋯+n⋅2n まずは(1)から一緒にやってみよう。S=∑k=1nk⋅2k と書けるね。公比は2だよ。
まず、Sを書き下します。
S=1⋅2+2⋅22+3⋅23+⋯+n⋅2n⋯(1) 次に、Sに公比2をかけた2Sを書き下します。
2S=1⋅22+2⋅23+3⋅24+⋯+n⋅2n+1⋯(2) ここがポイントだよ。2SはSを1項分ずらした形になっているね。
①から②を引くと、各項の係数が1ずつ減って等比数列の和に帰着できるんだ。
① − ② を計算します。
S−2S=(1⋅2−1⋅22)+(2⋅22−2⋅23)+⋯ 各項で、k番目のSの項と(k−1)番目の2Sの項が対応するので、差を取ると次のようになります。
−S=2+22+23+⋯+2n−n⋅2n+1 あ!2+22+23+⋯+2n の部分は等比数列の和ですね!
その通り!初項2、公比2、項数nの等比数列の和だね。
等比数列の和の公式より、
2+22+23+⋯+2n =2−12(2n−1) =2n+1−2 これを代入すると、
−S=2n+1−2−n⋅2n+1 =(1−n)⋅2n+1−2 両辺に−1をかけて、
S=(n−1)⋅2n+1+2 検算してみよう。n=1 のとき S=1⋅2=2 だよね。
公式に代入すると (1−1)⋅22+2=0+2=2 で一致するね!
(2)k=1∑nk⋅3k (2)も同じテクニックだよ。今度は公比が3だから、3Sを作ってずらし引きしよう。
S=∑k=1nk⋅3k とおきます。
S=1⋅3+2⋅32+3⋅33+⋯+n⋅3n⋯(1) 3S=1⋅32+2⋅33+3⋅34+⋯+n⋅3n+1⋯(2) ① − ② を計算すると、
S−3S=3+32+33+⋯+3n−n⋅3n+1 −2S=3−13(3n−1)−n⋅3n+1 =23n+1−3−n⋅3n+1 通分して整理します。
−2S=23n+1−3−2n⋅3n+1 =2(1−2n)⋅3n+1−3 両辺を−2で割ると、
S=4(2n−1)⋅3n+1+3 よって、k=1∑nk⋅3k=4(2n−1)⋅3n+1+3
こちらも検算しよう。n=1 のとき S=1⋅3=3。
公式に代入すると 41⋅9+3=412=3 でOKだね!
なるほど!公比をかけてずらして引くという手順は同じなんですね。
そうだよ!ポイントを整理しておこう。
公比がrのときはrSを作る。S−rSを計算すると等比数列の和に帰着できる。
最後に検算を忘れずにね!
このページのまとめ
ここでは等差×等比型の和(ずらし引き)について学習しました。
Sに公比をかけたrSを作り、S−rSを計算して等比数列の和に帰着するのがポイントです。
通分や符号のミスに気を付けて、検算も忘れずに行いましょう!