微分法

陰関数の微分・逆関数の微分

$F(x,y)=0$ の微分

微分法の「陰関数の微分・逆関数の微分」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「$F(x,y)=0$ の微分」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅲ 約9分 難易度 2

このページのまとめ

先に押さえておくこと

陰関数の微分・逆関数の微分の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

$F(x,y)=0$ の微分の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: F(x,y)=0F(x,y)=0 の微分
  • ポイント: 微分法の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

(1)(1)\quad 陰関数 x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 について、dydx\displaystyle \frac{dy}{dx} を求めよ。

(2)(2)\quad 関数 y=f(x)=x3+xy = f(x) = x^3 + x の逆関数を x=g(y)x = g(y) とするとき、y=10y = 10 における g(y)g'(y) の値を求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; dydx=xy\displaystyle \underline{\frac{dy}{dx} = -\frac{x}{y}}

(2)  (2)\; g(10)=113\displaystyle \underline{g'(10) = \frac{1}{13}}

解説

陰関数の微分と逆関数の微分について解説します。

x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 のような式で、yyxx で表されていないとき、どう微分するんですか?

いい質問だね。

このように yyxx の陽関数の形(y=...y = ...)で表されていない関数を**陰関数**というんだ。

陰関数の微分では、yyxx の関数と見なして両辺を微分するよ。

(1)x2+y2=25(1)\quad x^2 + y^2 = 25 について、dydx\displaystyle \frac{dy}{dx} を求めよ。

両辺を xx で微分します。

ddx(x2+y2)=ddx(25)\displaystyle \frac{d}{dx}(x^2 + y^2) = \frac{d}{dx}(25)

左辺を項ごとに微分すると、

ddx(x2)=2x\displaystyle \frac{d}{dx}(x^2) = 2x
ddx(y2)=2ydydx\displaystyle \frac{d}{dx}(y^2) = 2y \cdot \frac{dy}{dx}

y2y^2 を微分するときは、yyxx の関数だから合成関数の微分を使うんだよ。

よって、

2x+2ydydx=0\displaystyle 2x + 2y \cdot \frac{dy}{dx} = 0

dydx\displaystyle \frac{dy}{dx} について解くと、

2ydydx=2x\displaystyle 2y \cdot \frac{dy}{dx} = -2x
dydx=xy\displaystyle \frac{dy}{dx} = -\frac{x}{y}

よって、dydx=xy\displaystyle \underline{\frac{dy}{dx} = -\frac{x}{y}} です。

これは円の方程式ですよね。接線の傾きが xy-\frac{x}{y} になるんですね!

素晴らしい気づきだね。

円の中心 (0,0)(0, 0) と点 (x,y)(x, y) を結ぶ直線の傾きは yx\frac{y}{x} だから、

接線の傾きはその逆数の符号を変えたものになっているね(垂直だから)。

次は(2)(2)の逆関数の微分を解こう。

(2)(2)\quad 関数 y=f(x)=x3+xy = f(x) = x^3 + x の逆関数を x=g(y)x = g(y) とするとき、y=10y = 10 における g(y)g'(y) の値を求めよ。

まず、y=10y = 10 のときの xx の値を求めよう。

y=f(x)=x3+x=10y = f(x) = x^3 + x = 10 とすると、

x=2x = 2 のとき f(2)=23+2=8+2=10f(2) = 2^3 + 2 = 8 + 2 = 10 となるので、y=10y = 10 のとき x=2x = 2 です。

次に、f(x)f'(x) を求めます。

f(x)=3x2+1f'(x) = 3x^2 + 1

x=2x = 2 のとき、

f(2)=322+1=12+1=13f'(2) = 3 \cdot 2^2 + 1 = 12 + 1 = 13

逆関数の微分公式より、

g(10)=1f(2)=113\displaystyle g'(10) = \frac{1}{f'(2)} = \frac{1}{13}

よって、答えは g(10)=113\displaystyle \underline{g'(10) = \frac{1}{13}} です。

逆関数の微分って、元の関数の微分の逆数になるんですね!

その通り!

グラフで考えると、y=f(x)y = f(x) と逆関数のグラフは y=xy = x に関して対称だから、

傾きも逆数の関係になるんだよ。

このページのまとめ

ここでは、陰関数の微分と逆関数の微分について学習しました。

陰関数では、yyxx の関数と見なして両辺を微分します。

逆関数の微分では、g(y)=1f(x)g'(y) = \frac{1}{f'(x)} という関係を使います。

どちらも、関数の形を変えずに微分できる便利な技法ですので、しっかりマスターしましょう!

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