式と証明

多項定理②

同じ変数を含む場合

式と証明の「多項定理②」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「同じ変数を含む場合」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約8分 難易度 2

このページのまとめ

先に押さえておくこと

多項定理②の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

同じ変数を含む場合の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 同じ変数を含む場合
  • ポイント: 式と証明の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

(1+x+x2)5(1+x+x^2)^5を展開したときのx6x^6の係数を求めよ。

答えを見る

x6の項の係数は45x^6の項の係数は\underline{45}

解説

多項定理の問題を解説します。

多項定理の考え方が分からない人は同じ単元にある[多項定理①]の解説を見てね。

(1+x+x2)5(1+x+x^2)^5を展開したときのx6x^6の係数を求めよ。

(1+x+x2)5(1+x+x^2)^5からx6x^6が出てくるのはどんなときかを考えます。

あれ、x6x^6が出てくる選び方が何個かあります。

そうだね。この問題のように、求めたい項の変数がカッコの中に22項以上に分かれて存在するときは、選び方が複数ある可能性があるんだ。

なるほど。そういうときはどうしたらいいですか?

まずはその選び方を全て列挙しよう。

手探りで選び方を探してもいいし、立式して求めてもいいね。

ここでは手探りで選び方を探して解いてみます。

立式して求めるやり方は最後に紹介します。


それでは、x6x^6が出てくる選び方を手探りで考えます。

(1+x+x2)(1+x+x^2)の中でxxがある項はxxx2x^2なのでこの項を選ぶ数を調整すればx6x^6を作り出せそうですね。

x2x^2を何回選ぶかで考えると、以下の33パターンあることが分かります。

  1. x2x^233回選んで、xxは選ばないとき
  2. x2x^222回選んで、xx22回選ぶとき
  3. x2x^211回選んで、xx44回選ぶとき

このそれぞれのパターンでそれぞれ係数がいくつになるかを求め、最後にそれを足し合わせれば良いですね。具体的にみていきます。


1
x2x^233回選んで、xxは選ばないとき

x2x^233回選んで、xxは選ばないため、1122回選べばいいのでその選び方は5!3!2!=10\frac{5!}{3!2!}=10通り。

(x2)312=x6(x^2)^3\cdot 1^2=x^6となり、係数は11ですね。係数11の項が1010通りあるので係数の合計は1010となります。


2
x2x^222回選んで、xx22回選ぶとき

x2x^222回選んで、xx22回選ぶので、1111回選ぶことになります。

その選び方は5!2!2!=30\frac{5!}{2!2!}=30通り。

(x2)2x21=x6(x^2)^2\cdot x^2\cdot 1=x^6となり、係数は11ですね。

係数11の項が3030通りあるので係数の合計は3030となります。


3
x2x^211回選んで、xx44回選ぶとき

x2x^211回選んでxx44回選ぶので、11は選ばないことになります。

その選び方は5!1!4!=5\frac{5!}{1!4!}=5通り。

x2x4=x6x^2 \cdot x^4 = x^6となり、係数は11ですね。

係数11の項が55通りあるので係数の合計は55となります。


以上より、求める係数は10+30+5=4510+30+5=\underline{45}となります。

この解き方では、x6x^6が出てくる選び方を手探りで探しましたが、立式して探す方法も紹介します。

難しく見えるかもしれませんが、やっていることは全く同じです。

多項定理より、(1+x+x2)5(1+x+x^2)^5の展開式における1pxq(x2)r1^px^q(x^2)^rの係数は5!p!q!r!\frac{5!}{p!q!r!} (p+q+r=5,p,q,r5以下の整数)({p+q+r=5},{p,q,r}は{5}以下の整数)

x6x^6になるのはq+2r=6q+2r=6のときなので、これを解いて(p+q+r)=(0,4,1),(1,2,2),(2,0,3)(p+q+r)=(0,4,1),(1,2,2),(2,0,3)となる。

よって、求める係数は5!4!+5!2!2!+5!2!3!=45\frac{5!}{4!}+\frac{5!}{2!2!}+\frac{5!}{2!3!}=\underline{45}

どちらのやり方でやるのがいいんですか?

立式したら確実に漏れなく選び方を見つけられるけど、その分時間がかかってしまうよ。

問題の複雑さにもよるけれど、慣れてきたら手探りでやってみるのもおすすめだよ。

このページのまとめ

ここでは多項定理の問題について解説しました。

求めたい項の変数が2項以上カッコの中にあるときは、このように全てのパターンを求めて解くことを覚えておきましょう!

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