このページのまとめ
先に押さえておくこと
等式・不等式の証明の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
差を取る方法・相加相乗平均の利用の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 差を取る方法・相加相乗平均の利用
- ポイント: 式と証明の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
(1) a+b+c=0 のとき、a2−b2−c2=2bc が成り立つことを証明せよ。
(2) a>0,b>0 のとき、ba+ab≧2 が成り立つことを証明せよ。
解説
等式・不等式の証明について解説します。
「証明せよ」と言われると、何をどう書けばいいのかわからないんですが...
証明には決まった方法があるから、パターンを覚えてしまえば大丈夫だよ。
等式と不等式で方法が違うから、順番に説明していくね。
まずは等式と不等式、それぞれの証明の方針を確認しましょう。
等式も不等式も「差を取る」方法が共通していますね!
よく気づいたね!差を取る方法は万能で、困ったときはまずこれを試すのがおすすめだよ。
それでは問題を解いていきましょう。
(1) a+b+c=0 のとき、a2−b2−c2=2bc が成り立つことを証明せよ。
等式の証明なので、「(左辺)−(右辺)=0」を示す方法でやってみよう。
(左辺)−(右辺) を計算します。
(左辺)−(右辺) =a2−b2−c2−2bc =a2−(b2+2bc+c2) =a2−(b+c)2 あ!b2+2bc+c2 は (b+c)2 に因数分解できるんですね。
その通り!そして条件 a+b+c=0 を使おう。
a+b+c=0 ということは a=−(b+c) だよね。
a=−(b+c) を代入すると、
a2−(b+c)2 ={−(b+c)}2−(b+c)2 =(b+c)2−(b+c)2 (左辺)−(右辺)=0 が示せたので、a2−b2−c2=2bc が成り立つことが証明できました。
ポイントは「条件式をどう使うか」だよ。
条件 a+b+c=0 から a=−(b+c) と変形して代入するテクニックはよく使うので覚えておこう!
(2) a>0,b>0 のとき、ba+ab≧2 が成り立つことを証明せよ。
今度は不等式の証明だね。「(左辺)−(右辺)≧0」を示す方法でやってみよう。
(左辺)−(右辺) を計算します。
ba+ab−2 =aba2+b2−2ab =ab(a−b)2 そうだよ。分子が (a−b)2 の形になったのがポイントだね。
2乗は必ず 0 以上だから、不等式の証明でとても役に立つんだ。
ここで、a>0,b>0 より ab>0 です。
また、(a−b)2≧0 は常に成り立ちます。
よって ab(a−b)2≧0 となり、
ba+ab≧2 が証明できました。
等号成立は (a−b)2=0、つまり a=b のときです。
不等式の証明では「A2≧0」の性質がとても重要だよ。
差を取った後に2乗の形を作れないか考えてみよう!
なるほど!この問題は相加相乗平均の不等式そのものですね。
いいところに気づいたね!ba と ab を掛けると 1(定数)になるよね。
つまり相加相乗平均の関係 ba+ab≧2ba⋅ab=2 としても証明できるんだ。
実はこの(2)の不等式は、相加平均と相乗平均の関係そのものと本質的に同じです。不等式の証明では「差を取る方法」と「相加相乗平均を利用する方法」の両方が使えるかどうかを考えてみましょう。
このページのまとめ
ここでは等式・不等式の証明について学習しました。
等式は「(左辺)−(右辺)=0」、不等式は「(左辺)−(右辺)≧0」を示すのが基本です。
特に不等式では「A2≧0」の性質や「相加相乗平均の関係」が強力な武器になります。
証明問題は書き方に慣れることが大切なので、たくさん練習してくださいね!