式と証明

恒等式の証明

係数比較法と数値代入法

式と証明の「恒等式の証明」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「係数比較法と数値代入法」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約8分 難易度 2

このページのまとめ

先に押さえておくこと

恒等式の証明の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

係数比較法と数値代入法の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 係数比較法と数値代入法
  • ポイント: 式と証明の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

(1)(1)\quad ax2+bx+c=2x23x+5ax^2+bx+c=2x^2-3x+5xx についての恒等式であるとき、定数 a,b,ca, b, c の値を求めよ。

(2)(2)\quad x+7(x+1)(x+2)=ax+1+bx+2\dfrac{x+7}{(x+1)(x+2)} = \dfrac{a}{x+1} + \dfrac{b}{x+2} を満たす定数 a,ba, b の値を求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; a=2,  b=3,  c=5\underline{a=2,\; b=-3,\; c=5}

(2)  (2)\; a=6,  b=5\underline{a=6,\; b=-5}

解説

恒等式の問題について解説します。

恒等式ってどういう意味ですか?

いい質問だね。恒等式とは、変数にどんな値を代入しても常に成り立つ等式のことだよ。

例えば (x+1)2=x2+2x+1(x+1)^2 = x^2+2x+1xx にどんな値を入れても成り立つよね。これが恒等式だよ。

恒等式で未知の定数を求める方法は主に2つあるよ。

  • 係数比較法:両辺を整理して、同じ次数の係数を比較する方法
  • 数値代入法:特定の xx の値を代入して、連立方程式を解く方法

それでは実際に問題を解いていきましょう!

(1)(1)\quad ax2+bx+c=2x23x+5ax^2+bx+c=2x^2-3x+5xx についての恒等式であるとき、定数 a,b,ca, b, c の値を求めよ。

この問題は係数比較法で解いてみよう!

恒等式ではすべての xx に対して等式が成り立つので、両辺の同じ次数の項の係数はそれぞれ等しくなります。

左辺と右辺をそれぞれ比較すると、

よって、a=2,  b=3,  c=5\underline{a=2,\; b=-3,\; c=5} となります。

係数を見比べるだけでいいんですね!わかりやすいです。

そうだね!この問題はシンプルだけど、係数比較法の基本的な考え方を押さえておこう。

次の問題はもう少し応用的だよ。

(2)(2)\quad x+7(x+1)(x+2)=ax+1+bx+2\dfrac{x+7}{(x+1)(x+2)} = \dfrac{a}{x+1} + \dfrac{b}{x+2} を満たす定数 a,ba, b の値を求めよ。

分数式が出てきました...どう解けばいいですか?

これは部分分数分解の問題だね。

まず両辺に (x+1)(x+2)(x+1)(x+2) をかけて分母を払おう!

両辺に (x+1)(x+2)(x+1)(x+2) をかけると、

x+7=a(x+2)+b(x+1)x+7 = a(x+2) + b(x+1)

この等式はすべての xx で成り立つ(恒等式)ので、数値代入法を使います。

数値代入法では、計算が楽になるような xx の値を選ぶのがコツだよ。

今回は aabb の片方が消えるように代入してみよう!

まず x=1x=-1 を代入すると b(x+1)b(x+1) の部分が 00 になります。

x=1x=-11+7=a(1+2)+b(1+1)-1+7 = a(-1+2) + b(-1+1)

6=a1+b06 = a \cdot 1 + b \cdot 0
  a=6\therefore\; a = 6

次に x=2x=-2 を代入すると a(x+2)a(x+2) の部分が 00 になります。

x=2x=-22+7=a(2+2)+b(2+1)-2+7 = a(-2+2) + b(-2+1)

5=a0+b(1)5 = a \cdot 0 + b \cdot (-1)
  b=5\therefore\; b = -5

よって、a=6,  b=5\underline{a=6,\; b=-5} となります。

なるほど!カッコの中が 00 になる値を選ぶんですね!

その通り!検算もしてみよう。

6x+1+5x+2=6(x+2)5(x+1)(x+1)(x+2)=x+7(x+1)(x+2)\dfrac{6}{x+1} + \dfrac{-5}{x+2} = \dfrac{6(x+2)-5(x+1)}{(x+1)(x+2)} = \dfrac{x+7}{(x+1)(x+2)}

ちゃんと元の式に一致するね!

このページのまとめ

ここでは恒等式の定数決定について学習しました。

係数比較法は両辺の同じ次数の係数を比較する方法、数値代入法は特定の値を代入して求める方法です。

特に部分分数分解では数値代入法が便利なので、ぜひ使いこなしてくださいね!

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