このページのまとめ
先に押さえておくこと
二項定理の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
展開と係数・パスカルの三角形の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 展開と係数・パスカルの三角形
- ポイント: 式と証明の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
(1)(2x−3)5の展開式におけるx3の項の係数を求めよ。
(2)(1+x)10の展開式におけるx4の項の係数を求めよ。
(3) 二項定理を利用して1.025の値を小数第3位まで求めよ。
解説
二項定理の問題について解説します。
大丈夫!考え方を理解すれば自然と使えるようになるよ。
まずは公式を確認して、それからパスカルの三角形との関係も見ていこう!
(a+b)nは(a+b)をn個かけ合わせたもの。その中からbをk個選ぶ(残りn−k個はaを選ぶ)方法がnCk通りあるということだよ。
ここで、二項定理の係数はパスカルの三角形とも関係しています。
パスカルの三角形を使えば、低い次数なら展開式の係数をすぐに読み取れるよ。
では、さっそく問題を解いていこう!
(1)(2x−3)5の展開式におけるx3の項の係数を求めよ。
二項定理の一般項を使って、x3の項だけを取り出そう。
(2x−3)5において、a=2x, b=−3, n=5とすると、一般項は
5Ck(2x)5−k(−3)k と表されます。
x3の項が出るのは5−k=3、つまりk=2のときですね!
その通り!k=2を代入して計算しよう。
5C2(2x)3(−3)2 =10×8x3×9 よって、x3の項の係数は720です。
(2x)3=8x3と(−3)2=9の部分を忘れずに計算してね。
符号にも注意!今回は(−3)の偶数乗だからプラスになったよ。
(2)(1+x)10の展開式におけるx4の項の係数を求めよ。
(1+x)10において、a=1, b=x, n=10とします。一般項は
10Ck110−k⋅xk=10Ckxk x4の項はk=4のときなので、
10C4=4!⋅6!10!=4×3×2×110×9×8×7=210 よって、x4の項の係数は210です。
(1+x)nの場合はa=1なので、係数がそのままnCkになるんですね。
いいところに気づいたね!(1+x)nの形は二項定理の最もシンプルな形だよ。
(3) 二項定理を利用して1.025の値を小数第3位まで求めよ。
使えるよ!1.02=1+0.02と書き換えれば二項定理が適用できるんだ。
1.025=(1+0.02)5と変形して二項定理を適用します。
(1+0.02)5 =5C0+5C1⋅0.02+5C2⋅0.022+5C3⋅0.023+⋯ =1+5×0.02+10×0.0004+10×0.000008+⋯ =1+0.1+0.004+0.00008+⋯ 0.02のべき乗はどんどん小さくなるから、k=3以降の項はとても小さい値になるよ。
k=3の項は0.00008、k=4の項は0.0000008、k=5の項は0.0000000032と、非常に小さい値です。
これらは小数第3位に影響しないので無視できます。
したがって、
1.025≈1+0.1+0.004=1.104 k=2までの3つの項で十分な精度が出るんですね!
そうだよ。1に近い数のべき乗を求めるときに、二項定理はとても便利なんだ。
「1との差」が小さいほど、少ない項数で精度の良い近似値が得られるよ。
このページのまとめ
ここでは二項定理の問題について学習しました。
二項定理の一般項 nCkan−kbk を使えば、展開式の特定の項の係数を効率よく求められます。
また、1に近い数のべき乗の近似計算にも応用できます。繰り返し練習してマスターしてくださいね!