このページのまとめ
先に押さえておくこと
弧度法(ラジアン)の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 度数法との変換・弧の長さと扇形の面積
- ポイント: 指数・対数・三角関数の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題
(1) 次の角度を弧度法(ラジアン)で表せ。
60°,150°,210° (2) 次の角度を度数法で表せ。
4π,32π,67π (3) 半径3, 中心角32πの扇形について、弧の長さlと面積Sを求めよ。
解説
弧度法(ラジアン)について解説します。
弧度法ってなんですか?今まで使っていた度数法とは違うんですか?
いい質問だね!度数法は1周を360°として角度を測る方法だったよね。
弧度法は、それとは別の角度の表し方なんだ。数学IIの三角関数ではこちらがよく使われるよ。
まずは弧度法の定義を説明します。
弧の長さが半径と同じになる角度が1ラジアンなんですね。それは何度くらいですか?
1ラジアンは約57.3°だよ。でも大事なのはこの数値ではなくて、πとの関係なんだ。
円の1周の弧の長さは2πrです。弧度法での1周はr2πr=2πラジアンとなります。
つまり、360°=2π ラジアンです。両辺を2で割ると、
180°=πを基準にして変換すればいいんですね!
その通り!有名角のラジアン表記も覚えておこう。よく使うものをまとめるよ。
度数法弧度法30°6π45°4π60°3π90°2π120°32π180°π360°2π この表は丸暗記する必要はないよ。180°=πから計算できるようになればOKだよ!
例えば60°なら、180°の18060=31倍だから3π、
90°なら180°の18090=21倍だから2π、というように求められます。
それでは問題を解いていきましょう!
(1) 次の角度を弧度法(ラジアン)で表せ。
60°,150°,210° 度数法から弧度法への変換だね。180πを掛ければいいんだよ。
60°=60×180π =3π 150°=150×180π =65π 210°=210×180π =67π その通り!計算に慣れたら180°=πから暗算でできるようになるよ。
(2) 次の角度を度数法で表せ。
4π,32π,67π 今度は逆の変換だね。π180を掛ければOKだよ。
4π=4π×π180 =4180 =45° 32π=32π×π180 =3360 =120° 67π=67π×π180 =61260 =210° πが約分されて消えるから計算しやすいですね!
単位円で有名角を確認してみましょう。
θ=60∘ P(21,23) sinθ=23 cosθ=21 上の単位円では60°(=3π rad)を表示しています。弧度法で角度を表しても、表す角度は度数法と全く同じです。
(3) 半径3, 中心角32πの扇形について、弧の長さlと面積Sを求めよ。
弧度法を使うと、弧の長さや扇形の面積がとてもシンプルな公式で求められるんだ。
これが弧度法を使う大きなメリットだよ!
度数法のときの公式l=2πr×360θと比べてすごくシンプルですね!
そうなんだ!弧度法を使うとかけ算だけで済むから、計算がとても楽になるんだよ。
それでは公式に値を代入して計算しましょう。半径r=3, 中心角θ=32πです。
弧の長さ:
=3×32π =2π 扇形の面積:
S=21r2θ =21×32×32π =21×9×32π =3π その通り!S=21rlを使っても同じ結果が得られるよ。確認してみよう。
S=21rl =21×3×2π =3π ✓
ところで、なぜ数学では度数法ではなく弧度法を使うんですか?
大きく2つの理由があるよ。
1つ目は、今見たように弧の長さや面積の公式がシンプルになること。
2つ目は、数学IIIで学ぶ微分の公式が簡単になること。例えば弧度法では(sinx)′=cosxとなるんだけど、度数法だとこんなにキレイにはならないんだ。
なるほど!弧度法を使うメリットがよく分かりました!
このページのまとめ
ここでは弧度法(ラジアン)について学習しました。
180°=πという関係を覚えておけば、度数法と弧度法の変換は簡単にできます。
また、弧の長さl=rθや扇形の面積S=21r2θはよく使う公式なので、しっかり覚えておきましょう!