指数・対数・三角関数

弧度法(ラジアン)

度数法との変換・弧の長さと扇形の面積

指数・対数・三角関数の「弧度法(ラジアン)」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「度数法との変換・弧の長さと扇形の面積」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約16分 難易度 1 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

弧度法(ラジアン)の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 度数法との変換・弧の長さと扇形の面積
  • ポイント: 指数・対数・三角関数の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題

(1)(1)\quad 次の角度を弧度法(ラジアン)で表せ。

60°,150°,210°\qquad 60°, \quad 150°, \quad 210°

(2)(2)\quad 次の角度を度数法で表せ。

π4,2π3,7π6\qquad \frac{\pi}{4}, \quad \frac{2\pi}{3}, \quad \frac{7\pi}{6}

(3)(3)\quad 半径33, 中心角2π3\frac{2\pi}{3}の扇形について、弧の長さllと面積SSを求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; 60°=π360° = \underline{\frac{\pi}{3}}, 150°=5π6\quad 150° = \underline{\frac{5\pi}{6}}, 210°=7π6\quad 210° = \underline{\frac{7\pi}{6}}

(2)  (2)\; π4=45°\frac{\pi}{4} = \underline{45°}, 2π3=120°\quad \frac{2\pi}{3} = \underline{120°}, 7π6=210°\quad \frac{7\pi}{6} = \underline{210°}

(3)  (3)\; l=2πl = \underline{2\pi}, S=3π\quad S = \underline{3\pi}

解説

弧度法(ラジアン)について解説します。

弧度法ってなんですか?今まで使っていた度数法とは違うんですか?

いい質問だね!度数法は11周を360°360°として角度を測る方法だったよね。

弧度法は、それとは別の角度の表し方なんだ。数学IIの三角関数ではこちらがよく使われるよ。

まずは弧度法の定義を説明します。

弧の長さが半径と同じになる角度が11ラジアンなんですね。それは何度くらいですか?

11ラジアンは約57.3°57.3°だよ。でも大事なのはこの数値ではなくて、π\piとの関係なんだ。

円の1周の弧の長さは2πr2\pi rです。弧度法での11周は2πrr=2π\frac{2\pi r}{r} = 2\piラジアンとなります。

つまり、360°=2π360° = 2\pi ラジアンです。両辺を22で割ると、

180°=π180° = \piを基準にして変換すればいいんですね!

その通り!有名角のラジアン表記も覚えておこう。よく使うものをまとめるよ。

度数法30°45°60°90°120°180°360°弧度法π6π4π3π22π3π2π\Large \begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|c|}\hline 度数法 & 30° & 45° & 60° & 90° & 120° & 180° & 360° \\ \hline 弧度法 & \frac{\pi}{6} & \frac{\pi}{4} & \frac{\pi}{3} & \frac{\pi}{2} & \frac{2\pi}{3} & \pi & 2\pi \\ \hline \end{array}

この表は丸暗記する必要はないよ。180°=π180° = \piから計算できるようになればOKだよ!

例えば60°60°なら、180°180°60180=13\frac{60}{180} = \frac{1}{3}倍だからπ3\frac{\pi}{3}

90°90°なら180°180°90180=12\frac{90}{180} = \frac{1}{2}倍だからπ2\frac{\pi}{2}、というように求められます。

それでは問題を解いていきましょう!

(1)(1)\quad 次の角度を弧度法(ラジアン)で表せ。

60°,150°,210°\qquad 60°, \quad 150°, \quad 210°

度数法から弧度法への変換だね。π180\frac{\pi}{180}を掛ければいいんだよ。

60°=60×π18060° = 60 \times \frac{\pi}{180}
=π3= \underline{\frac{\pi}{3}}
150°=150×π180150° = 150 \times \frac{\pi}{180}
=5π6= \underline{\frac{5\pi}{6}}
210°=210×π180210° = 210 \times \frac{\pi}{180}
=7π6= \underline{\frac{7\pi}{6}}

分数を約分するだけで求められますね!

その通り!計算に慣れたら180°=π180° = \piから暗算でできるようになるよ。

(2)(2)\quad 次の角度を度数法で表せ。

π4,2π3,7π6\qquad \frac{\pi}{4}, \quad \frac{2\pi}{3}, \quad \frac{7\pi}{6}

今度は逆の変換だね。180π\frac{180}{\pi}を掛ければOKだよ。

π4=π4×180π\frac{\pi}{4} = \frac{\pi}{4} \times \frac{180}{\pi}
=1804= \frac{180}{4}
=45°= \underline{45°}
2π3=2π3×180π\frac{2\pi}{3} = \frac{2\pi}{3} \times \frac{180}{\pi}
=3603= \frac{360}{3}
=120°= \underline{120°}
7π6=7π6×180π\frac{7\pi}{6} = \frac{7\pi}{6} \times \frac{180}{\pi}
=12606= \frac{1260}{6}
=210°= \underline{210°}

π\piが約分されて消えるから計算しやすいですね!

単位円で有名角を確認してみましょう。

P 60° 1/2 √3/2 x y 1 -1 1 -1
θ=60\theta = 60^\circ
P(12,32)P\left(\frac{1}{2}, \frac{\sqrt{3}}{2}\right)
sinθ=32\sin\theta = \frac{\sqrt{3}}{2}
cosθ=12\cos\theta = \frac{1}{2}

上の単位円では60°60°=π3= \frac{\pi}{3} rad)を表示しています。弧度法で角度を表しても、表す角度は度数法と全く同じです。

(3)(3)\quad 半径33, 中心角2π3\frac{2\pi}{3}の扇形について、弧の長さllと面積SSを求めよ。

弧度法を使うと、弧の長さや扇形の面積がとてもシンプルな公式で求められるんだ。

これが弧度法を使う大きなメリットだよ!

度数法のときの公式l=2πr×θ360l = 2\pi r \times \frac{\theta}{360}と比べてすごくシンプルですね!

そうなんだ!弧度法を使うとかけ算だけで済むから、計算がとても楽になるんだよ。

それでは公式に値を代入して計算しましょう。半径r=3r = 3, 中心角θ=2π3\theta = \frac{2\pi}{3}です。

弧の長さ:

l=rθl = r\theta
=3×2π3= 3 \times \frac{2\pi}{3}
=2π= \underline{2\pi}

扇形の面積:

S=12r2θS = \frac{1}{2}r^2\theta
=12×32×2π3= \frac{1}{2} \times 3^2 \times \frac{2\pi}{3}
=12×9×2π3= \frac{1}{2} \times 9 \times \frac{2\pi}{3}
=3π= \underline{3\pi}

公式に当てはめるだけで簡単に求められますね!

その通り!S=12rlS = \frac{1}{2}rlを使っても同じ結果が得られるよ。確認してみよう。

S=12rlS = \frac{1}{2}rl
=12×3×2π= \frac{1}{2} \times 3 \times 2\pi

=3π= 3\pi

ところで、なぜ数学では度数法ではなく弧度法を使うんですか?

大きく2つの理由があるよ。

1つ目は、今見たように弧の長さや面積の公式がシンプルになること。

2つ目は、数学IIIで学ぶ微分の公式が簡単になること。例えば弧度法では(sinx)=cosx(\sin x)' = \cos xとなるんだけど、度数法だとこんなにキレイにはならないんだ。

なるほど!弧度法を使うメリットがよく分かりました!

このページのまとめ

ここでは弧度法(ラジアン)について学習しました。

180°=π180° = \piという関係を覚えておけば、度数法と弧度法の変換は簡単にできます。

また、弧の長さl=rθl = r\thetaや扇形の面積S=12r2θS = \frac{1}{2}r^2\thetaはよく使う公式なので、しっかり覚えておきましょう!

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