指数・対数・三角関数

対数の性質

積・商・累乗の対数

指数・対数・三角関数の「対数の性質」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「積・商・累乗の対数」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約13分 難易度 1

このページのまとめ

先に押さえておくこと

対数の性質の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

積・商・累乗の対数の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 積・商・累乗の対数
  • ポイント: 指数・対数・三角関数の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

次の値を求めよ。

(1)log248log23(1)\quad \log_2 48 - \log_2 3
(2)log32+log392(2)\quad \log_3 2 + \log_3 \frac{9}{2}

(3)log102=0.3010,  log103=0.4771(3)\quad \log_{10} 2 = 0.3010, \; \log_{10} 3 = 0.4771 のとき、log1012\log_{10} 12 の値を求めよ。

答えを見る

(1)  4(1)\;\underline{4}
(2)  2(2)\;\underline{2}
(3)  1.0791(3)\;\underline{1.0791}

解説

対数の性質を使った計算問題について解説します。

対数の定義は分かったんですが、log248\log_2 48 みたいな対数ってどう計算するんですか?

いい質問だね。対数にはとても便利な性質があって、それを使うと複雑な対数も簡単に計算できるんだ。

まずは対数の基本性質から確認していこう!

対数には以下の基本性質があります。

たくさんありますね...。なぜこれが成り立つんですか?

実は全部、指数法則から導けるんだ。

対数は指数の逆だから、指数法則 am×an=am+na^m \times a^n = a^{m+n} が対数では「積の対数 = 対数の和」になるんだよ。

これらの性質は指数法則から証明できます。③の証明を見てみましょう。

logaM=p,  logaN=q\log_a M = p, \; \log_a N = q とおくと、対数の定義より

M=ap,N=aqM = a^p, \quad N = a^q

よって MN=apaq=ap+qMN = a^p \cdot a^q = a^{p+q}(指数法則)

両辺の底 aa の対数を取ると logaMN=p+q=logaM+logaN\log_a MN = p + q = \log_a M + \log_a N

なるほど、指数法則がそのまま対数の性質になるんですね!

その通り!④と⑤も同じように証明できるよ。

それでは性質を使って問題を解いていこう。

(1)log248log23(1)\quad \log_2 48 - \log_2 3

これは対数の性質④「logaMN=logaMlogaN\log_a \frac{M}{N} = \log_a M - \log_a N」を逆に使う問題です。

対数の引き算は、真数の割り算に変換できます。

log248log23\log_2 48 - \log_2 3
=log2483= \log_2 \frac{48}{3}
=log216= \log_2 16
=log224= \log_2 2^4
=4= 4

最後の変形では、性質⑤「logaMk=klogaM\log_a M^k = k \log_a M」と②「logaa=1\log_a a = 1」を使って log224=4log22=4×1=4\log_2 2^4 = 4 \log_2 2 = 4 \times 1 = 4 としています。

対数の引き算を見たら「真数の割り算にする」と覚えておこう。

log248\log_2 48 を直接計算するのは大変だけど、log216=4\log_2 16 = 4 は簡単だよね。

よって答えは 4\underline{4} です。

(2)log32+log392(2)\quad \log_3 2 + \log_3 \frac{9}{2}

今度は対数の足し算ですね。性質③「logaMN=logaM+logaN\log_a MN = \log_a M + \log_a N」を逆に使います。

対数の足し算は、真数の掛け算に変換できます。

log32+log392\log_3 2 + \log_3 \frac{9}{2}
=log3(2×92)= \log_3 \left( 2 \times \frac{9}{2} \right)
=log39= \log_3 9
=log332= \log_3 3^2
=2= 2

2292\frac{9}{2} を掛けると 99 になって、きれいに計算できるんですね!

そうだね。対数の性質を使うと、真数をまとめて簡単にできることが多いよ。

ポイントは「足し算 → 真数の掛け算」「引き算 → 真数の割り算」だよ。

よって答えは 2\underline{2} です。

(3)log102=0.3010,  log103=0.4771(3)\quad \log_{10} 2 = 0.3010, \; \log_{10} 3 = 0.4771 のとき、log1012\log_{10} 12 の値を求めよ。

常用対数(底が 1010 の対数)の計算だね。log102\log_{10} 2log103\log_{10} 3 が与えられているから、1212 をこれらで表せばいいよ。

1212 を素因数分解すると 12=22×312 = 2^2 \times 3 です。

対数の性質③と⑤を使って分解しましょう。

log1012\log_{10} 12
=log10(22×3)= \log_{10} (2^2 \times 3)
=log1022+log103= \log_{10} 2^2 + \log_{10} 3
=2log102+log103= 2 \log_{10} 2 + \log_{10} 3
=2×0.3010+0.4771= 2 \times 0.3010 + 0.4771
=0.6020+0.4771= 0.6020 + 0.4771
=1.0791= 1.0791

素因数分解して log102\log_{10} 2log103\log_{10} 3 だけで表すんですね!

その通り!常用対数の問題では、log102\log_{10} 2log103\log_{10} 3 の値が与えられることが多いよ。

log102\log_{10} 2log103\log_{10} 3 の値が分かれば、4=224=2^26=2×36=2 \times 312=22×312=2^2 \times 3 のように素因数が 2233 だけの数なら常用対数が計算できるんだ。

よって答えは 1.0791\underline{1.0791} です。

ちなみに、log10121.08\log_{10} 12 \fallingdotseq 1.08 ということは 101.081210^{1.08} \fallingdotseq 12 ということだよ。

つまり 1212101=1010^1 = 10 より少し大きい数だということが分かるね。

底の変換公式というのもあると聞いたんですが...

底の変換公式は、底が異なる対数を統一するための公式だよ。

ここで学んだ性質は底が同じ対数同士の計算に使うもので、底の変換公式とは役割が違うんだ。

底の変換公式については別の問題で学習してね!

このページのまとめ

ここでは対数の基本性質について学習しました。

対数の足し算は真数の掛け算、引き算は真数の割り算に対応するという関係が最も大切です。

常用対数の計算でもこの性質が活躍するので、しっかりマスターしてくださいね!

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