このページのまとめ
先に押さえておくこと
対数の性質の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
積・商・累乗の対数の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 積・商・累乗の対数
- ポイント: 指数・対数・三角関数の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
次の値を求めよ。
(1)log248−log23 (2)log32+log329 (3)log102=0.3010,log103=0.4771 のとき、log1012 の値を求めよ。
解説
対数の性質を使った計算問題について解説します。
対数の定義は分かったんですが、log248 みたいな対数ってどう計算するんですか?
いい質問だね。対数にはとても便利な性質があって、それを使うと複雑な対数も簡単に計算できるんだ。
まずは対数の基本性質から確認していこう!
対数には以下の基本性質があります。
たくさんありますね...。なぜこれが成り立つんですか?
実は全部、指数法則から導けるんだ。
対数は指数の逆だから、指数法則 am×an=am+n が対数では「積の対数 = 対数の和」になるんだよ。
これらの性質は指数法則から証明できます。③の証明を見てみましょう。
logaM=p,logaN=q とおくと、対数の定義より
M=ap,N=aq よって MN=ap⋅aq=ap+q(指数法則)
両辺の底 a の対数を取ると logaMN=p+q=logaM+logaN
なるほど、指数法則がそのまま対数の性質になるんですね!
その通り!④と⑤も同じように証明できるよ。
それでは性質を使って問題を解いていこう。
(1)log248−log23 これは対数の性質④「logaNM=logaM−logaN」を逆に使う問題です。
対数の引き算は、真数の割り算に変換できます。
log248−log23 =log2348 =log216 =log224 最後の変形では、性質⑤「logaMk=klogaM」と②「logaa=1」を使って log224=4log22=4×1=4 としています。
対数の引き算を見たら「真数の割り算にする」と覚えておこう。
log248 を直接計算するのは大変だけど、log216=4 は簡単だよね。
よって答えは 4 です。
(2)log32+log329 今度は対数の足し算ですね。性質③「logaMN=logaM+logaN」を逆に使います。
対数の足し算は、真数の掛け算に変換できます。
log32+log329 =log3(2×29) =log332 2 と 29 を掛けると 9 になって、きれいに計算できるんですね!
そうだね。対数の性質を使うと、真数をまとめて簡単にできることが多いよ。
ポイントは「足し算 → 真数の掛け算」「引き算 → 真数の割り算」だよ。
よって答えは 2 です。
(3)log102=0.3010,log103=0.4771 のとき、log1012 の値を求めよ。
常用対数(底が 10 の対数)の計算だね。log102 と log103 が与えられているから、12 をこれらで表せばいいよ。
12 を素因数分解すると 12=22×3 です。
対数の性質③と⑤を使って分解しましょう。
log1012 =log10(22×3) =log1022+log103 =2log102+log103 =2×0.3010+0.4771 =0.6020+0.4771 素因数分解して log102 と log103 だけで表すんですね!
その通り!常用対数の問題では、log102 と log103 の値が与えられることが多いよ。
log102 と log103 の値が分かれば、4=22 や 6=2×3、12=22×3 のように素因数が 2 と 3 だけの数なら常用対数が計算できるんだ。
よって答えは 1.0791 です。
ちなみに、log1012≒1.08 ということは 101.08≒12 ということだよ。
つまり 12 は 101=10 より少し大きい数だということが分かるね。
底の変換公式は、底が異なる対数を統一するための公式だよ。
ここで学んだ性質は底が同じ対数同士の計算に使うもので、底の変換公式とは役割が違うんだ。
底の変換公式については別の問題で学習してね!
このページのまとめ
ここでは対数の基本性質について学習しました。
対数の足し算は真数の掛け算、引き算は真数の割り算に対応するという関係が最も大切です。
常用対数の計算でもこの性質が活躍するので、しっかりマスターしてくださいね!