微分

4次関数のグラフ

偶関数の性質

微分の「4次関数のグラフ」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「偶関数の性質」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約11分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

4次関数のグラフの要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 偶関数の性質
  • ポイント: 微分の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

4次関数f(x)=x42x2f(x) = x^4 - 2x^2について、以下の問いに答えよ。

(1)(1)\quad f(x)f(x)が偶関数であることを示せ。

(2)(2)\quad f(x)f(x)の増減を調べ、極値を求めよ。

(3)(3)\quad y=f(x)y = f(x)のグラフの概形を描け。

答えを見る

(1)  (1)\; f(x)=(x)42(x)2=x42x2=f(x)f(-x) = (-x)^4 - 2(-x)^2 = x^4 - 2x^2 = f(x)より、f(x)f(x)は偶関数である。

(2)  (2)\; f(x)=4x34x=4x(x21)=4x(x+1)(x1)f'(x) = 4x^3 - 4x = 4x(x^2 - 1) = 4x(x+1)(x-1)

f(x)=0f'(x) = 0とすると、x=1,0,1x = -1, 0, 1

極大値:f(0)=0\underline{f(0) = 0}

極小値:f(1)=f(1)=1\underline{f(-1) = f(1) = -1}

(3)  (3)\; グラフはyy軸に関して対称なW型の曲線

解説

4次関数のグラフについて解説します。

4次関数のグラフって、3次関数より難しそうです...

実は、偶関数の性質を理解すれば、半分の計算で済むんだ。

一緒に見ていこう!

f(x)=f(x)f(-x) = f(x)ってどういう意味ですか?

xxx-xを代入しても、もとの関数と同じになるということだよ。

たとえばx2x^2x4x^4は偶関数だね。

それでは問題を解いていきましょう。

4次関数f(x)=x42x2f(x) = x^4 - 2x^2について

(1)(1)\quad f(x)f(x)が偶関数であることを示せ。

f(x)f(-x)を計算して、f(x)f(x)と等しくなることを示せばいいね。

f(x)f(-x)
=(x)42(x)2= (-x)^4 - 2(-x)^2
=x42x2= x^4 - 2x^2
=f(x)= f(x)

よって、f(x)f(x)は偶関数である。

(x)4=x4(-x)^4 = x^4になるんですね!

その通り!偶数乗すると(1)(-1)が消えるから、偶数次の項だけの関数は偶関数になるんだ。

この性質を覚えておこう。

(2)(2)\quad f(x)f(x)の増減を調べ、極値を求めよ。

増減を調べるために、まず導関数f(x)f'(x)を求めます。

f(x)f'(x)
=4x34x= 4x^3 - 4x
=4x(x21)= 4x(x^2 - 1)
=4x(x+1)(x1)= 4x(x+1)(x-1)

f(x)=0f'(x) = 0となるxxの値を求めよう。

f(x)=0f'(x) = 0とすると、4x(x+1)(x1)=04x(x+1)(x-1) = 0

よって、x=1,0,1x = -1, 0, 1

増減表を作ってみよう。偶関数だから、x0x \geqq 0の部分だけ調べれば十分だよ。

増減表は以下のようになります。

x101f(x)0+00+f(x)極小1極大0極小1\Large \begin{array}{|c|ccccccc|}\hline x & \cdots & -1 & \cdots & 0 & \cdots & 1 & \cdots \\ \hline f'(x) & - & 0 & + & 0 & - & 0 & + \\ \hline f(x) & \searrow & \begin{subarray}{c} 極小 \\ -1 \end{subarray} & \nearrow & \begin{subarray}{c} 極大 \\ 0 \end{subarray} & \searrow & \begin{subarray}{c} 極小 \\ -1 \end{subarray} & \nearrow \\ \hline \end{array}

極値を求めます。

  • x=0x = 0で極大:f(0)=04202=0f(0) = 0^4 - 2 \cdot 0^2 = \underline{0}
  • x=±1x = \pm 1で極小:f(1)=14212=12=1f(1) = 1^4 - 2 \cdot 1^2 = 1 - 2 = \underline{-1}

f(1)f(-1)f(1)f(1)が同じ値になるのは偶関数だからですね!

その通り!偶関数では、x=ax = ax=ax = -aの関数値は必ず等しくなるんだ。


(3)(3)\quad y=f(x)y = f(x)のグラフの概形を描け。

グラフを描くためのポイントを整理します。

  • 偶関数なので、yy軸に関して対称
  • 極大値:(0,0)(0, 0)
  • 極小値:(1,1)(-1, -1)(1,1)(1, -1)
  • x±x \to \pm \inftyのとき、f(x)+f(x) \to +\infty

これらの情報から、グラフはW型(ダブルボトム型)になることがわかるね。

(-1, -1) (0, 0) (1, -1) (0, 0) -3 -2 -1 0 1 2 3 -2 -1 1 2
y=x42x2y=x^{4}-2x^{2}

今回の問題ではf(x)=x42x2f(x) = x^4 - 2x^2で、x2x^2の係数が2<0-2 < 0なので、W型のグラフになります。

なるほど!x2x^2の係数の符号でグラフの形が決まるんですね。

そうだよ。x2x^2の係数が負だと、原点付近で下に凹むからW型になるんだ。

この形の判定は入試でもよく問われるから、覚えておこう!

最後に、4次関数の極値の個数について補足しておくね。

このページのまとめ

ここでは4次関数のグラフについて学習しました。

偶関数の性質を使えば、計算量を半分に減らせることがポイントです。

また、x2x^2の係数の符号でグラフの形(W型かU型か)を判定できることも覚えておきましょう!

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