微分

平均変化率

微分係数への導入

微分の「平均変化率」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「微分係数への導入」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約9分 難易度 1 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

平均変化率の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 微分係数への導入
  • ポイント: 微分の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題

関数 f(x)=x2f(x)=x^2 について、次の問いに答えよ。

(1)(1)\quad xx11 から 33 まで変化するときの平均変化率を求めよ。

(2)(2)\quad xx11 から 1+h1+h まで変化するときの平均変化率を求め、h0h \to 0 としたときの極限値を求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; 4\underline{4}

(2)  (2)\; 平均変化率: 2+h\underline{2+h}、極限値: 2\underline{2}

解説

平均変化率の問題について解説します。

平均変化率ってなんですか?

関数の値がどれくらいの割合で変化しているかを表すものだよ。

まずは定義を確認しよう!

これは何を意味しているんですか?

グラフで見ると分かりやすいよ。

平均変化率は、2点 (a,f(a))(a, f(a))(b,f(b))(b, f(b)) を結ぶ直線の傾きなんだ。

たとえば f(x)=x2f(x)=x^2 のグラフを考えましょう。xx11 から 33 まで変化するとき、グラフ上の2点 (1,1)(1, 1)(3,9)(3, 9) を結ぶ直線の傾きが平均変化率です。

-1 0 1 2 3 4 5 2 4 6 8 10
y = x^2

この放物線上の2点 (1,1)(1, 1)(3,9)(3, 9) を結ぶ直線の傾きは、

9131=82=4\dfrac{9-1}{3-1}=\dfrac{8}{2}=4

となり、これが平均変化率です。

それでは、問題を解いていきましょう!

(1)(1)\quad f(x)=x2f(x)=x^2 で、xx11 から 33 まで変化するときの平均変化率を求めよ。

定義に当てはめて計算してみよう。a=1a=1, b=3b=3 だね。

f(3)f(1)31\dfrac{f(3)-f(1)}{3-1}
=321231= \dfrac{3^2-1^2}{3-1}
=912= \dfrac{9-1}{2}
=82= \dfrac{8}{2}
=4= \underline{4}

代入するだけなので簡単ですね!

そうだね!次の(2)(2)が大事なポイントだよ。

(2)(2)\quad f(x)=x2f(x)=x^2 で、xx11 から 1+h1+h まで変化するときの平均変化率を求め、h0h \to 0 としたときの極限値を求めよ。

今度は a=1a=1, b=1+hb=1+h として平均変化率を計算してみよう。

hh は変化の幅を表しているよ。

f(1+h)f(1)(1+h)1\dfrac{f(1+h)-f(1)}{(1+h)-1}
=(1+h)212h= \dfrac{(1+h)^2-1^2}{h}
=1+2h+h21h= \dfrac{1+2h+h^2-1}{h}
=2h+h2h= \dfrac{2h+h^2}{h}
=h(2+h)h= \dfrac{h(2+h)}{h}
=2+h= 2+h

よって、平均変化率は 2+h\underline{2+h} です。

ここで h0h \to 0 の極限を考えてみよう。

h0h \to 0 とは、2点の間隔をどんどん狭くすることを意味するよ。

limh0(2+h)=2+0=2\displaystyle\lim_{h \to 0}(2+h) = 2+0 = \underline{2}

hh00 に近づけると 22 になるんですね。これは何を意味しているんですか?

すごくいい質問だね!

2点を結ぶ直線の傾き(平均変化率)で、2点をどんどん近づけていくと、最終的にある1点における接線の傾きになるんだ。

この値を微分係数\textcolor{red}{微分係数}と呼び、f(a)f'(a) と書くよ。

今回の問題では a=1a=1 のとき f(1)=2f'(1)=2 となりました。

これは y=x2y=x^2 のグラフの x=1x=1 における接線の傾きが 22 であることを意味しています。

m=2 -1 0 1 2 3 4 2 4 6 8 10

平均変化率から微分係数が出てくるんですね!つながりがよく分かりました。

その通り!平均変化率は微分の出発点なんだ。

計算自体は代入するだけだから、定義と意味をしっかり理解しておこうね。

このページのまとめ

ここでは平均変化率について学習しました。

平均変化率 f(b)f(a)ba\dfrac{f(b)-f(a)}{b-a} は2点を結ぶ直線の傾きであり、bab \to a の極限として微分係数 f(a)f'(a) が得られます。

微分を学ぶうえでの土台となる考え方なので、しっかり押さえておきましょう!

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