このページのまとめ
先に押さえておくこと
最大・最小問題(微分利用)の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 閉区間での最大・最小
- ポイント: 微分の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題
(1) 関数f(x)=x3−3x2−9x+5の−2≦x≦4における最大値と最小値を求めよ。
(2) 周の長さが20cmの長方形がある。この長方形の面積の最大値を求めよ。
解説
閉区間における最大値・最小値の問題について解説します。
最大値・最小値を求めるときに微分をどう使うんですか?
いい質問だね!微分すると極値(極大・極小)の場所が分かるよね。
閉区間での最大・最小は、極値と区間の端点の値を比較して求めるんだ。
ポイントは「極値だけでなく端点の値も必ず確認する」ことだよ!
(1) 関数f(x)=x3−3x2−9x+5の−2≦x≦4における最大値と最小値を求めよ。
まずf(x)を微分して、f′(x)=0となるxの値を求めます。
f′(x)=3x2−6x−9 =3(x2−2x−3) =3(x−3)(x+1) f′(x)=0より、x=−1,3
x=−1とx=3で極値をとるんですね!
その通り!でもまだ最大・最小とは限らないよ。
このx=−1,3はどちらも区間[−2,4]の中にあるから、端点x=−2,4も含めて全ての値を比較しよう。
各点での関数値を計算します。
f(−2)=(−2)3−3(−2)2−9(−2)+5=−8−12+18+5=3
f(−1)=(−1)3−3(−1)2−9(−1)+5=−1−3+9+5=10
f(3)=33−3⋅32−9⋅3+5=27−27−27+5=−22
f(4)=43−3⋅42−9⋅4+5=64−48−36+5=−15
増減表をまとめると次のようになります。
xf′(x)f(x)−23⋯+↗−1010⋯−↘30−22⋯+↗4−15 y=x3−3x2−9x+5 比較すると、最大値はf(−1)=10、最小値はf(3)=−22だね。
よって、最大値10(x=−1のとき)、最小値−22(x=3のとき)
端点のx=−2での値は最大でも最小でもないんですね。
そうだよ!端点が最大・最小になることもあるから、必ず全部の値を比較することが大切なんだ。
(2) 周の長さが20cmの長方形がある。この長方形の面積の最大値を求めよ。
まず変数を設定して、最大・最小を求めたい量をxの関数で表すんだ。
そして、変数xのとりうる範囲を考えることが大切だよ!
長方形の縦の長さをx cmとします。
周の長さが20 cmなので、(縦+横)×2=20より、縦+横=10
よって、横の長さは(10−x) cmとなります。
ここでxの範囲を考えよう。縦も横も正の値でなければいけないから、
x>0かつ10−x>0、つまり0<x<10だね。
長方形の面積をSとすると、
S=x(10−x)=−x2+10x Sをxで微分すると、
dxdS=−2x+10=−2(x−5) dxdS=0より、x=5
増減表は次のようになります。
xdxdSS(0)(0)⋯+↗5025⋯−↘(10)(0) 端点のx=0とx=10は括弧で書いてありますが、なぜですか?
いいところに気づいたね!xの範囲は0<x<10だから、端点は含まないんだ。
だから括弧をつけて、そこでの値は参考値として書いているんだよ。
x=5のとき、S=5(10−5)=25
よって、x=5のとき(1辺5cmの正方形のとき)、面積の最大値は25 cm2
「面積最大」「体積最大」などの問題は入試でよく出るよ。
変数の範囲に注意して解けるようになろう!
このページのまとめ
ここでは、微分を利用した最大・最小問題について学習しました。
閉区間では極値と端点の値を全て比較すること、文章題では変数の範囲を正しく設定することがポイントです。
この考え方は様々な応用問題で使うので、しっかりマスターしてくださいね!