このページのまとめ
先に押さえておくこと
三角比の相互関係の証明の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 3公式の証明
- ポイント: 図形と計量の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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解説
三角比の相互関係の3つの公式を証明していきます。
三角比の相互関係は数学IIや数学IIIでも何度も使う、とても重要な公式だよ。
公式を暗記するだけでなく、なぜ成り立つのかを理解しておこう!
直角三角形の定義と三平方の定理を使うよ。
まずは直角三角形を使った三角比の定義を確認しよう。
この直角三角形では、三平方の定理(ピタゴラスの定理)より
x2+y2=r2⋯(∗) が成り立ちます。この関係式を使って、3つの公式を順番に証明していきましょう。
(1)sin2θ+cos2θ=1 の証明
三角比の定義を(∗)に代入する方針で考えてみよう。
三角比の定義より sinθ=ry, cosθ=rx であるから、
sin2θ+cos2θ =(ry)2+(rx)2 =r2y2+r2x2 =r2x2+y2 三平方の定理より x2+y2=r2 であるから、
=r2r2=1 よって sin2θ+cos2θ=1 □
その通り!単位円(半径1の円)で考えるともっと分かりやすいよ。
単位円ではr=1だから、sinθ=y、cosθ=xとなって、
x2+y2=1がそのままcos2θ+sin2θ=1になるんだ。
単位円で見てみましょう。
θ=55∘ P(0.574,0.819) 単位円上の点の座標は(cosθ,sinθ)となるので、cos2θ+sin2θ=1は「単位円上の点は原点からの距離が1」ということを意味しています。
(2)tanθ=cosθsinθ の証明
三角比の定義より sinθ=ry, cosθ=rx, tanθ=xy であるから、
cosθsinθ =rxry =ry×xr よって tanθ=cosθsinθ □
分数の分数になりますが、rが約分されて消えるんですね。
そうだね。sinθとcosθはどちらもrで割ったものだから、その比をとるとrが消えてxy、つまりtanθの定義そのものになるんだ。
(3)1+tan2θ=cos2θ1 の証明
この公式は、(1)の公式を変形するだけで導けるよ。
sin2θ+cos2θ=1 の両辺をcos2θで割ってみよう。
(1)より sin2θ+cos2θ=1
cosθ=0のとき、両辺をcos2θで割ると、
cos2θsin2θ+cos2θcos2θ=cos2θ1 (2)より cosθsinθ=tanθ であるから、cos2θsin2θ=tan2θ となり、
tan2θ+1=cos2θ1 よって 1+tan2θ=cos2θ1 □
(1)の公式から(3)が出てくるんですね!
3つの公式がバラバラじゃなくて、つながっているんだ。
いいところに気がついたね!実は(1)が最も基本で、(2)と(3)はそこから導けるんだ。
だから(1)の証明は特にしっかり理解しておこう。
ちなみに(3)で「cosθ=0」という条件がついているのは、cosθ=0だとtanθが定義されないからだよ。
θ=90°のときはcos90°=0なので、tan90°は存在しないことに注意してね。
このページのまとめ
ここでは三角比の相互関係の3つの公式の証明を行いました。
(1)sin2θ+cos2θ=1 は三平方の定理から、(2)は三角比の定義から、(3)は(1)をcos2θで割ることで証明できます。
これらの公式は三角比の計算で非常に頻繁に使うので、証明の流れも含めてしっかり理解しておきましょう!