図形と計量

三角比の拡張

0度から180度の三角比

図形と計量の「三角比の拡張」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「0度から180度の三角比」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅰ 約10分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

三角比の拡張の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 0度から180度の三角比
  • ポイント: 図形と計量の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

次の三角比の値を求めよ。

(1)sin120°(1)\quad \sin 120°
(2)cos135°(2)\quad \cos 135°
(3)tan150°(3)\quad \tan 150°

答えを見る

(1)  sin120°=32(1)\;\sin 120° = \underline{\frac{\sqrt{3}}{2}}
(2)  cos135°=22(2)\;\cos 135° = \underline{-\frac{\sqrt{2}}{2}}
(3)  tan150°=13(3)\;\tan 150° = \underline{-\frac{1}{\sqrt{3}}}

解説

三角比の拡張について解説します。

120°120°150°150°の三角比ってどうやって求めるんですか?

直角三角形で考えると、90°90°より大きい角は作れないですよね...

いい質問だね!

直角三角形だけでは0°から90°90°までしか扱えないよね。

そこで「単位円」を使って三角比を拡張するんだ。

P 120° -1/2 √3/2 x y 1 -1 1 -1
θ=120\theta = 120^\circ
P(12,32)P\left(-\frac{1}{2}, \frac{\sqrt{3}}{2}\right)
sinθ=32\sin\theta = \frac{\sqrt{3}}{2}
cosθ=12\cos\theta = -\frac{1}{2}

単位円を使えば、0°から180°180°まで、さらにそれ以上の角度も扱えるようになるんだ。

単位円上の点PPが第11象限にあるとき(0°<θ<90°0° < \theta < 90°)は、

x>0x > 0y>0y > 0なので、sinθ>0\sin \theta > 0cosθ>0\cos \theta > 0tanθ>0\tan \theta > 0となります。

PPが第22象限にあるとき(90°<θ<180°90° < \theta < 180°)は、

x<0x < 0y>0y > 0なので、sinθ>0\sin \theta > 0cosθ<0\cos \theta < 0tanθ<0\tan \theta < 0となります。

なるほど!90°90°を超えるとcos\costan\tanがマイナスになるんですね。

その通り!符号を覚えておくと計算ミスを防げるよ。

それでは問題を解いていこう。

(1)sin120°(1)\quad \sin 120°

120°=180°60°120° = 180° - 60°と考えることができます。

単位円上で120°120°の位置を考えると、xx軸に関して60°60°の点と対称な位置にあります。

60°60°の点の座標は(12,32)\left(\frac{1}{2}, \frac{\sqrt{3}}{2}\right)なので、

120°120°の点の座標は(12,32)\left(-\frac{1}{2}, \frac{\sqrt{3}}{2}\right)となります。

180°θ180° - \thetaの関係を使うと、

sin(180°θ)=sinθ\sin(180° - \theta) = \sin \theta
cos(180°θ)=cosθ\cos(180° - \theta) = -\cos \theta

となるんだ。

よって、sin120°=sin(180°60°)=sin60°=32\sin 120° = \sin(180° - 60°) = \sin 60° = \underline{\frac{\sqrt{3}}{2}}

(2)cos135°(2)\quad \cos 135°

135°=180°45°135° = 180° - 45°と考えます。

cos(180°θ)=cosθ\cos(180° - \theta) = -\cos \thetaの関係を使うと、

cos135°=cos(180°45°)=cos45°=22\cos 135° = \cos(180° - 45°) = -\cos 45° = \underline{-\frac{\sqrt{2}}{2}}

135°135°は第22象限なので、cos\cosがマイナスになりますね!

(3)tan150°(3)\quad \tan 150°

150°=180°30°150° = 180° - 30°と考えます。

tan(180°θ)=tanθ\tan(180° - \theta) = -\tan \thetaの関係を使うと、

tan150°=tan(180°30°)=tan30°=13\tan 150° = \tan(180° - 30°) = -\tan 30° = \underline{-\frac{1}{\sqrt{3}}}

tan150°=33\tan 150° = -\frac{\sqrt{3}}{3}と有理化して書くこともあるよ。

この公式は超重要!

sin\sinだけ符号が変わらないことを覚えておこう。

単位円で考えると、yy座標(sin\sin)は同じで、xx座標(cos\cos)だけ符号が変わるからですね!

その通り!よく理解できているね。

このページのまとめ

ここでは、三角比の拡張について学習しました。

単位円を使うことで、0°から180°180°(さらにそれ以上)の三角比を定義できます。

90°90°より大きい角では符号に注意し、180°θ180° - \thetaの公式を活用しましょう!

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