このページのまとめ
先に押さえておくこと
式の値の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
三角比の対称式の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 三角比の対称式
- ポイント: 図形と計量の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
90°≦θ≦180°でsinθ+cosθ=21のとき
(1)sin3θ+cos3θの値を求めよ。 (2)sinθ−cosθの値を求めよ。 解説
三角比の式の値の問題を解説します。
90°≦θ≦180°でsinθ+cosθ=21のとき
(1)sin3θ+cos3θの値を求めよ。 sin3θ+cos3は「対称式」です!
その通り。「対称式」について知りたい人は[数学I - 数と式]にある例題から学習してね。
求めたい式が対称式ということは、その式が基本対称式で表せるということです。
sin3θ+cos3θ=(sinθ+cosθ)3−3sinθcosθ(sinθ+cosθ)と変形できますね。
この対称式の、基本対称式はsinθ+cosθとsinθcosθだよ。
sinθ+cosθの値は分かりますがsinθcosθの値は分かりませんよね。
三角比でない通常の対称式の問題では、基本対称式x+yとxyが求められるように2つ以上の情報が与えられます。
しかし、この三角比の対称式の問題ではsinθ+cosθ=21という情報しか与えられていませんね。何故でしょうか?
それは、「三角比の相互関係」を用いれば求めることができるからです。
三角比の問題では、「三角比の相互関係」を用いれば少ない値から色々な値を求めることができます。
この公式は覚えなくていいからね。
重要なのは、sinθ+cosθの値からsinθcosθの値が分かるということだよ。
それでは問題を解いていきましょう。
sinθ+cosθ=21の両辺を2乗するとsin2θ+2sinθcosθ+cos2θ=21となるので
三角比の相互関係sin2+cos2=1を用いれば、1+2sinθcosθ=21よりsinθcosθ=−41となります。
(sinθ+cosθ)3−3sinθcosθ(sinθ+cosθ)に値を代入すると
(21)3−3⋅(−41)⋅21 =221+423 =852となります。
次の問題を見ていきましょう。
90°≦θ≦180°でsinθ+cosθ=21のとき
(2)sinθ−cosθの値を求めよ。 そうだね。
こういうときは求めたい式を2乗してみよう。
sinθ−cosθを2乗すると、(sinθ−cosθ)2=sin2θ−2sinθcosθ+cos2θとなります。
その通り。2乗した値を求めて最後に平方根の考えを使えばいいんだ。
sin2θ+cos2θ=1とsinθcosθ=−41を代入すると1−2⋅(−41)=23より(sinθ−cosθ)2=23となります。
あとは2乗を外せばいいから、答えは±23だ!
ちょっと待って。2乗を外す前に確認しなきゃいけないことがあるんだ。
問題文を見ると90°≦θ≦180°だったよね。
その答えだとθの条件を無視してしまっているから、最後にθの条件を考えよう。
90°≦θ≦180°では、cosθ≦0≦sinθですね。
そのため、sinθ−cosθ≧0よりsinθ−cosθが負の値になることはあり得ませんね。
なので−23は不適となります。
よって、求める値はsinθ+cosθ=23=26となります。
解き方は分かりましたが、なぜ不適の解が出てくるんですか?
今回求めたい値はsinθ−cosθだったよね。
それを勝手に2乗してから戻しているから、不適の解がある可能性を考慮して解く必要があるよ。
このページのまとめ
ここでは式の値の問題について解説しました。
三角比の相互関係はこの問題を含めて様々なところで使用するので、三角比の問題が出たらすぐに思い出せるようになるまで色々な問題を解きましょう!