図形と計量

余弦定理の応用

角度の計算と三角形の形状判定

図形と計量の「余弦定理の応用」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「角度の計算と三角形の形状判定」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅰ 約11分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

余弦定理の応用の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 角度の計算と三角形の形状判定
  • ポイント: 図形と計量の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題

ABC\triangle ABCにおいて、次の各問いに答えよ。

(1)a=7,  b=5,  c=3(1)\quad a=7,\; b=5,\; c=3のとき、最大の角を求めよ。

(2)b=3,  c=1,  A=30°(2)\quad b=\sqrt{3},\; c=1,\; A=30°のとき、aaを求めよ。

(3)(3)\quad 3辺の長さが次のとき、鋭角三角形、直角三角形、鈍角三角形のいずれか判定せよ。

\qquad (i) a=5,  b=6,  c=7a=5,\; b=6,\; c=7\qquad (ii) a=4,  b=5,  c=8a=4,\; b=5,\; c=8

答えを見る

(1)  (1)\; 最大の角はAAで、A=120°A=\underline{120°}

(2)  (2)\; a=1a=\underline{1}

(3)  (3)\; (i) 鋭角三角形\underline{\text{鋭角三角形}}\qquad (ii) 鈍角三角形\underline{\text{鈍角三角形}}

解説

余弦定理の応用問題について解説します。

まずは余弦定理の公式を確認しましょう。

余弦定理は「2辺と挟角から残りの辺」を求めるだけでなく、「3辺から角度」を求めるときにも使えるよ。

今回はこの両方のパターンと、三角形の形状判定を練習しよう!

(1)a=7,  b=5,  c=3(1)\quad a=7,\; b=5,\; c=3のとき、最大の角を求めよ。

最大の角ってどうやって見分けるんですか?

三角形では、最も長い辺の対角が最大の角になるんだ。

a=7a=7が最大だから、その対角AAが最大角だよ。

? B C A 7 5 3

余弦定理をcosA\cos Aについて解いた形を使います。

cosA=b2+c2a22bc\cos A = \frac{b^2+c^2-a^2}{2bc}
=52+3272253= \frac{5^2+3^2-7^2}{2\cdot 5\cdot 3}
=25+94930= \frac{25+9-49}{30}
=1530=12= \frac{-15}{30} = -\frac{1}{2}

0°<A<180°0° < A < 180°cosA=12\cos A = -\frac{1}{2}を満たすのはA=120°A=\underline{120°}です。

cos\cosの値がマイナスということは鈍角なんですね!

その通り!cosA<0\cos A < 0ならAAは鈍角(90°<A<180°90° < A < 180°)だね。

この性質はこの後の(3)(3)でも使うから覚えておこう。

(2)b=3,  c=1,  A=30°(2)\quad b=\sqrt{3},\; c=1,\; A=30°のとき、aaを求めよ。

これは「2辺とその間の角」のパターンだね。余弦定理をそのまま使おう!

30° B A C ? √3 1

余弦定理a2=b2+c22bccosAa^2=b^2+c^2-2bc\cos Aに代入します。

a2=(3)2+12231cos30°a^2 = (\sqrt{3})^2+1^2-2\cdot\sqrt{3}\cdot 1\cdot\cos 30°
=3+12332= 3+1-2\sqrt{3}\cdot\frac{\sqrt{3}}{2}
=43=1= 4-3 = 1

a>0a > 0より、a=1a = \underline{1}

きれいな値になりましたね!

そうだね。cos30°=32\cos 30° = \frac{\sqrt{3}}{2}を正確に代入するのがポイントだよ。

有名角の三角比の値はしっかり覚えておこう!

(3)(3)\quad 3辺の長さが次のとき、鋭角三角形、直角三角形、鈍角三角形のいずれか判定せよ。

\qquad (i) a=5,  b=6,  c=7a=5,\; b=6,\; c=7\qquad (ii) a=4,  b=5,  c=8a=4,\; b=5,\; c=8

三角形の形状ってどうやって判定するんですか?

いい質問だね!ポイントは「最大辺の対角」を調べることだよ。

最大角のcos\cosの値の符号で判定できるんだ。

三平方の定理の拡張だと考えると分かりやすいよ。

a2+b2=c2a^2+b^2=c^2が直角三角形だったよね。それより大きいか小さいかで判断するんだ。

(i)a=5,  b=6,  c=7a=5,\; b=6,\; c=7 の場合

最大辺はc=7c=7です。a2+b2a^2+b^2c2c^2を比較します。

a2+b2=52+62=25+36=61a^2+b^2 = 5^2+6^2 = 25+36 = 61
c2=72=49c^2 = 7^2 = 49

a2+b2=61>49=c2a^2+b^2 = 61 > 49 = c^2なので、鋭角三角形\underline{\text{鋭角三角形}}です。

(ii)a=4,  b=5,  c=8a=4,\; b=5,\; c=8 の場合

最大辺はc=8c=8です。同様に比較します。

a2+b2=42+52=16+25=41a^2+b^2 = 4^2+5^2 = 16+25 = 41
c2=82=64c^2 = 8^2 = 64

a2+b2=41<64=c2a^2+b^2 = 41 < 64 = c^2なので、鈍角三角形\underline{\text{鈍角三角形}}です。

なるほど、最大辺に注目するのがコツなんですね!

その通り!最大辺の対角さえ調べれば、他の角は必ずそれ以下だから、全ての角を調べる必要はないんだよ。

鈍角は最大でも1つしか存在しないからね。

このページのまとめ

ここでは余弦定理の応用問題について学習しました。

3辺から角度を求める問題では、cosA=b2+c2a22bc\cos A = \frac{b^2+c^2-a^2}{2bc}の形を使うのがポイントです。

三角形の形状判定では、最大辺の2乗と残り2辺の2乗の和を比較するだけで判定できます。

色々なパターンの問題を解いて、余弦定理を使いこなせるようになりましょう!

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