2次関数

2次方程式の解の配置

解の存在範囲

2次関数の「2次方程式の解の配置」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「解の存在範囲」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅰ 約10分 難易度 3 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

2次方程式の解の配置の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 解の存在範囲
  • ポイント: 2次関数の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題

(1)(1)\quad 2次方程式 x22ax+a+2=0x^2-2ax+a+2=0 が2つの正の実数解をもつような定数 aa の値の範囲を求めよ。

(2)(2)\quad 2次方程式 x2+2ax+a+6=0x^2+2ax+a+6=0 が異符号の2つの実数解をもつような定数 aa の値の範囲を求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; a2\underline{a \geqq 2}

(2)  (2)\; a<6\underline{a < -6}

解説

2次方程式の解の配置について解説します。

「解の配置」って何ですか?

2次方程式の解(=グラフのxx切片)が、数直線上のどの範囲にあるか を調べる問題のことだよ。

2次関数のグラフを使って条件を立てるのがポイントなんだ!

この3条件をグラフのイメージで理解しよう。下に凸の放物線がxx軸の正の部分で2回交わるには、この3つが全て必要なんだ。

(1)(1)\quad 2次方程式 x22ax+a+2=0x^2-2ax+a+2=0 が2つの正の実数解をもつような定数 aa の値の範囲を求めよ。

f(x)=x22ax+a+2f(x) = x^2-2ax+a+2 とおきます。x2x^2の係数が正なので、グラフは下に凸です。

2つの正の実数解をもつために、3つの条件を順番に立てていこう!

まず、f(x)=0f(x)=0 が2つの正の実数解をもつということは、グラフがxx軸の正の部分で2回交わるということです。

このとき満たすべき条件を考えましょう。

(3, -1) 2 4 (0, 8) -1 0 1 2 3 4 5 6 -2 -1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

上のグラフは2つの正の解をもつ場合のイメージだよ。

これが成り立つための条件を1つずつ確認しよう。

条件① 判別式 D0D \geqq 0

D4=a2(a+2)\dfrac{D}{4} = a^2 - (a+2)
=a2a2= a^2 - a - 2
=(a2)(a+1)0= (a-2)(a+1) \geqq 0

よって a1a \leqq -1 または a2(1)a \geqq 2 \quad \cdots (1)

条件② 軸 >0> 0

軸は x=2a2=ax = \dfrac{2a}{2} = a なので、

a>0(2)a > 0 \quad \cdots (2)

条件③ f(0)>0f(0) > 0

f(0)=00+a+2=a+2>0f(0) = 0 - 0 + a + 2 = a + 2 > 0

よって a>2(3)a > -2 \quad \cdots (3)

3つの条件が出ました!これの共通部分を求めればいいんですね。

その通り!数直線を使って共通部分を考えよう。

①②③の共通部分を求めます。

a1a \leqq -1 または a2a \geqq 2

a>0a > 0

a>2a > -2

②より a>0a > 0 なので、①のうち a1a \leqq -1 の部分は除かれ、a2a \geqq 2 の部分だけが残ります。

a>2a > -2a2a \geqq 2 のとき自動的に満たされます。

-3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 2

以上より、答えは a2\underline{a \geqq 2} です。

実際に a=2a=2 のとき確認してみよう。x24x+4=0x^2-4x+4=0 つまり (x2)2=0(x-2)^2=0 となり、x=2x=2(重解)で正の解をもつね。

(2)(2)\quad 2次方程式 x2+2ax+a+6=0x^2+2ax+a+6=0 が異符号の2つの実数解をもつような定数 aa の値の範囲を求めよ。

f(x)=x2+2ax+a+6f(x) = x^2+2ax+a+6 とおきます。

「異符号の2つの実数解」だから、1つは正で1つは負ってことですよね?

さっきみたいに3つの条件を立てるんですか?

いい質問だね!実は異符号の場合はもっと簡単なんだ。

条件は f(0)<0f(0)<0 の1つだけで十分だよ。

判別式の条件は要らないんですか?

f(0)<0f(0)<0 ということは、下に凸のグラフが x=0x=0xx軸より下にあるということだよ。

ということは、00の左と右で必ず1回ずつxx軸と交わるんだ。だから判別式 D>0D>0 は自動的に満たされるよ。

グラフで確認してみましょう。

-1 3 (0, -3) -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 -5 -4 -3 -2 -1 1 2 3 4 5

上のグラフのように、yy切片(f(0)f(0)の値)が負なら、グラフはxx軸の負の側と正の側で1回ずつ交わるね。

それでは条件を立てましょう。

f(0)<0f(0) < 0 より、

f(0)=0+0+a+6=a+6<0f(0) = 0 + 0 + a + 6 = a + 6 < 0

よって a<6\underline{a < -6} です。

念のため確認しておこう。a=7a=-7 のとき x214x1=0x^2-14x-1=0 だね。

解の公式から x=7±52x = 7 \pm 5\sqrt{2} となり、7+52>07+5\sqrt{2}>0 かつ 752<07-5\sqrt{2}<0 で確かに異符号だよ。

このページのまとめ

ここでは2次方程式の解の配置について学習しました。

解がある範囲にあるかどうかを判定するには、2次関数のグラフを利用して「判別式」「軸の位置」「端点での値」の条件を組み合わせるのがポイントです。

特に「異符号の2解」の場合は f(0)<0f(0)<0 だけで十分という点は重要です。入試でも頻出なので、しっかり練習しておきましょう!

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