2次関数

2次不等式の応用

判別式と連立不等式

2次関数の「2次不等式の応用」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「判別式と連立不等式」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅰ 約11分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

2次不等式の応用の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 判別式と連立不等式
  • ポイント: 2次関数の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

(1)(1)\quad 不等式 x23x+5>0x^2-3x+5>0 を解け。

(2)(2)\quad 連立不等式 {x24x+302x5<0\begin{cases} x^2-4x+3 \leqq 0 \\ 2x-5 < 0 \end{cases} を解け。

(3)(3)\quad すべての実数xxに対して x22ax+a+6>0x^2-2ax+a+6>0 が成り立つような定数aaの値の範囲を求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; すべての実数  (xはすべての実数)\underline{\text{すべての実数}\;(x\text{はすべての実数})}

(2)  (2)\; 1x<52\underline{1 \leqq x < \frac{5}{2}}

(3)  (3)\; 2<a<3\underline{-2 < a < 3}

解説

2次不等式の応用問題について解説します。

2次不等式の基本は分かるんですが、応用になると難しいです...

大丈夫!どの問題も「グラフを考える」という基本は同じだよ。

パターンを覚えていけば解けるようになるから、一緒に見ていこう!

(1)(1)\quad 不等式 x23x+5>0x^2-3x+5>0 を解け。

まず、左辺を因数分解しようとしてみよう。できるかな?

うーん...たすき掛けを試しても上手くいきません。

因数分解できない場合は、判別式を調べよう!

y=x23x+5y=x^2-3x+5 の判別式を計算します。

D=(3)2415D = (-3)^2 - 4 \cdot 1 \cdot 5
=920= 9 - 20
=11<0= -11 < 0

D<0D<0 ということは、y=x23x+5y=x^2-3x+5 のグラフはxx軸と交わらないんだ。

x2x^2の係数が正だから下に凸。つまり常にグラフはxx軸の上にあるね。

グラフを見てみましょう。

(1.5, 2.75) -1 0 1 2 3 4 5 2 4 6 8
y = x^2 - 3x + 5

グラフが全部xx軸より上にありますね!だからx23x+5>0x^2-3x+5>0 は常に成り立つんですね。

その通り!答えは「すべての実数」だよ。

以上より、x23x+5>0x^2-3x+5>0 の解は すべての実数\underline{\text{すべての実数}} です。

(2)(2)\quad 連立不等式 {x24x+302x5<0\begin{cases} x^2-4x+3 \leqq 0 \\ 2x-5 < 0 \end{cases} を解け。

連立不等式は、それぞれの不等式を解いてから共通部分を求めるんだよ。

まず1つ目の不等式 x24x+30x^2-4x+3 \leqq 0 を解きます。

左辺を因数分解すると (x1)(x3)0(x-1)(x-3) \leqq 0 です。

下に凸の放物線がxx軸以下になる部分を考えると、

1 3 -1 0 1 2 3 4 5 -2 2 4
y = x^2 - 4x + 3
1x3(1)1 \leqq x \leqq 3 \quad \cdots (1)

次に2つ目の不等式 2x5<02x-5 < 0 を解きます。

2x<52x < 5
x<52(2)x < \frac{5}{2} \quad \cdots (2)

①と②の共通部分を数直線で考えよう。

①と②を数直線上に表すと、

-1 0 1 2 3 4 5 1 $\frac{5}{2}$ 3

①は11から33まで、②は52\frac{5}{2}より左側だから...共通部分は11から52\frac{5}{2}までですね!

正解!x=1x=1は含むけどx=52x=\frac{5}{2}は含まない点に注意してね。

以上より、連立不等式の解は 1x<52\underline{1 \leqq x < \frac{5}{2}} です。

(3)(3)\quad すべての実数xxに対して x22ax+a+6>0x^2-2ax+a+6>0 が成り立つような定数aaの値の範囲を求めよ。

「すべての実数xxに対して>0>0」って、(1)(1)の結果と関係ありますか?

いい質問だね!まさにその通り。

(1)(1)では D<0D<0 かつ a>0a>0 のとき、22次式が常に正になることを学んだよね。

この問題は逆に「常に正になる条件」を求めるんだ。

f(x)=x22ax+a+6f(x) = x^2-2ax+a+6 とおきます。x2x^2の係数は1>01>0なのでグラフは下に凸です。

すべての実数xxf(x)>0f(x)>0 となるためには、グラフがxx軸と交わらなければよいので、

判別式D<0D<0の条件を求めよう!

D=(2a)241(a+6)<0D = (-2a)^2 - 4 \cdot 1 \cdot (a+6) < 0
4a24a24<04a^2 - 4a - 24 < 0
a2a6<0a^2 - a - 6 < 0
(a3)(a+2)<0(a-3)(a+2) < 0

あ!aaについての22次不等式になりましたね!

そう!aaについての22次不等式を解けばいいんだ。

(a3)(a+2)<0(a-3)(a+2) < 0 を解くと、グラフを考えて、

-5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 -2 3

以上より、答えは 2<a<3\underline{-2 < a < 3} です。

この問題は入試でもよく出るパターンだよ。

「すべてのxxf(x)>0f(x)>0」→「D<0D<0」という流れをしっかり覚えておこう!

このページのまとめ

ここでは2次不等式の応用問題について学習しました。

判別式D<0D<0のときは「すべての実数」か「解なし」になること、連立不等式は数直線上で共通部分を考えること、そして「常に正」の条件はD<0D<0で求められることがポイントです。

入試でも頻出の内容なので、しっかり練習しておきましょう!

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