このページのまとめ
先に押さえておくこと
解の公式の証明の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
2次方程式の解の公式の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 2次方程式の解の公式
- ポイント: 2次関数の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
- 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習
解説
2次方程式の解の公式の証明をしていきます。
解の公式は必ず暗記した上で、証明方法も覚えておこう。
ax2+bx+c=0を解の公式を使わずに解くためにはどのようにすれば良いでしょうか?
2次方程式の解法には、解の公式を用いる方法を除いて
因数分解して解く方法
平方根の考えを使う方法
この2つがあります。
ax2+bx+cを因数分解するのは現実的ではないので、②の平方根の考えを使ってax2+bx+c=0を解くことにしましょう。
平方根の考えを使う時は、「2乗=定数」の形に持っていけば良かったですね。
今回変数はxなので、「(xの式)2=定数」の形に持っていくために平方完成します。
x2の係数があると考えにくいので、aでくくりましょう。
ax2+bx+c=a(x2+abx)+cとなりますね。
平方完成すると、
a(x+2ab)2−a(2ab)2+c=0となります。
赤文字の項は辻褄合わせをするために引いたものです。
次に定数を右辺に移項するとa(x+2ab)2=a(2ab)2−cとなります。
「(xの式)2=定数」の形にしたいので左辺のカッコの外にあるaが邪魔ですね。
a=0だと2次方程式ではないので、a=0よりaで両辺を割ると
(x+2ab)2=(2ab)2−acとなります。
文字で割るときは必ず0じゃないことを確かめよう。
これで平方根の考えが適用できますね。
その前に右辺が2項になっていて分かりづらいので通分してしまいましょう。
(2ab)2=4a2b2より、通分すると4a2b2−4acとなるので(x+2ab)2=4a2b2−4ac
ここで平方根の考えを使うとx+2ab=±4a2b2−4acとなります。
左辺の2abを移項するとx=±4a2b2−4ac−2abとなり、あとはこれを通分すると、解の公式であるx=2a−b±b2−4acが導出できました。
よく分かりました!1つ質問なんですけど、よくbが偶数だったときの公式を見かけますがあれはどういう意味ですか?
解の公式x=2a−b±b2−4acにおいてb=2b′とするとx=2a−2b′±(2b′)2−4ac=2a−2b′±4b′2−4ac =2a−2b′±4(b′2−ac)=2a−2b′±2b′2−ac となるので、2で約分してx=a−b′±b′2−acが導出できました。
bが偶数のときの解の公式って覚える必要ありますか?
うん。最初は違和感あって使いづらいだろうけど、係数の値が大きくなればなるほど効果があるんだ。
いざという時に自信を持って使えるように、普段から使う癖をつけておこう。
bが偶数である2次方程式の例題を見てみましょう。
11x2+94x+36=0を解け。
bが偶数のときの解の公式を使わずに、普通の解の公式で考えると、x=2⋅11−94±942−4⋅11⋅36を計算することになります。
それに対して、bが偶数のときの解の公式を使うとx=11−47±472−11⋅36となります。
bが偶数のときの解の公式を使ってもなかなか計算量が多いですが、普通の解の公式を使うよりは計算量が少なく、それにより計算ミスも減ることが期待できます。
このページのまとめ
ここでは解の公式の証明(導出)を行いました。
解の公式は高校数学で頻繁に使うので、使うだけでなく導出する過程も理解しておきましょう!