このページのまとめ
先に押さえておくこと
対偶を利用した証明の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
対偶の真偽の一致の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 対偶の真偽の一致
- ポイント: 数と式の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
命題「 が偶数ならば は偶数である」の対偶を述べ、その対偶を証明することにより元の命題を証明せよ。
命題「 が の倍数ならば は の倍数である」を対偶を用いて証明せよ。
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対偶:「 が奇数ならば は奇数である」
対偶を証明する。
が奇数のとき、( は整数)と表せる。
は整数なので、 は奇数である。
よって対偶が真であるから、元の命題もである。
対偶「 が の倍数でないならば は の倍数でない」を証明する。
が の倍数でないとき、 または ( は整数)と表せる。
[i] のとき
[ii] のとき
いずれの場合も を で割ると 余るので、 は の倍数でない。
よって対偶が真であるから、元の命題もである。
解説
対偶を利用した証明について解説します。
対偶って何に使うんですか?定義は分かるんですけど...
いい質問だね。対偶は「元の命題を直接証明しにくいとき」にとても役に立つんだ。まずは基本を確認しよう。
なぜわざわざ対偶を証明するんですか?元の命題を直接証明すればいいのでは?
「 が偶数ならば は偶数」を直接証明しようとすると、 が偶数であるという条件から が偶数であることを導く必要があるけど、これは意外と難しいんだ。
対偶にすると「 が奇数ならば は奇数」となって、仮定が具体的になるから証明しやすいんだよ。
命題「 が偶数ならば は偶数である」の対偶を述べ、その対偶を証明することにより元の命題を証明せよ。
まず対偶を作ります。
元の命題は「: が偶数 : が偶数」という形です。
対偶は なので、
「 が偶数でない(=奇数) が偶数でない(=奇数)」
つまり「 が奇数ならば は奇数である」となります。
「偶数でない」は「奇数」と言い換えられるね。否定を分かりやすい表現に直すことがポイントだよ。
では、この対偶を証明しましょう。
が奇数のとき、整数 を用いて と表せます。
は整数なので、 は の形、つまり奇数です。
よって対偶が証明できたので、元の命題「 が偶数ならば は偶数」も真です。
なるほど!対偶にすると「奇数を と置く」という具体的な式で攻められるんですね。
その通り!対偶を使うと仮定の条件が扱いやすくなるのがメリットなんだ。
命題「 が の倍数ならば は の倍数である」を対偶を用いて証明せよ。
対偶は「 が の倍数でないならば は の倍数でない」です。
が の倍数でないとき、 を で割った余りは か なので、整数 を用いて次の 通りに場合分けします。
のとき
は整数なので、 を で割ると 余ります。よって は の倍数ではありません。
のとき
は整数なので、 を で割ると 余ります。よって は の倍数ではありません。
どちらの場合も で割ると 余るんですね!
そうだね。[i][ii]いずれの場合も は の倍数ではないことが示せたね。
[i][ii]より、 が の倍数でないならば は の倍数でないことが証明できました。
対偶が真であるから、元の命題「 が の倍数ならば は の倍数」も真です。
対偶を使う証明のパターンを整理しておこう。
ここでは、対偶を利用した証明について学習しました。
「元の命題と対偶の真偽は一致する」という性質を使えば、直接証明しにくい命題も対偶を経由して証明できます。
整数の問題では特によく使われるテクニックなので、しっかり練習してくださいね!
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