このページのまとめ
先に押さえておくこと
極方程式の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 極座標で表す曲線
- ポイント: 式と曲線の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題
(1) 極方程式 r=1−cosθ2 はどのような曲線を表すか。
(2) 極方程式 r=2(sinθ+cosθ) を直交座標の方程式に変換せよ。
(3) 曲線 x=a(θ−sinθ), y=a(1−cosθ)(a>0)を何というか答えよ。また、θ=π における接線の傾きを求めよ。
解説
極方程式と媒介変数表示の曲線について解説します。
極座標 (r,θ) を使って曲線を表した方程式のことだよ。
直交座標に変換すると見慣れた曲線になることが多いんだ。
代表的な極方程式をまとめておきましょう。
それでは問題を解いていきましょう。
(1) 極方程式 r=1−cosθ2 はどのような曲線を表すか。
r=1−ecosθl の形と比較すると、l=2, e=1 です。
e=1 だから放物線だと分かるね。直交座標に変換して確認してみよう。
両辺に (1−cosθ) をかけると、
r(1−cosθ)=2 r−rcosθ=2 ここで r=x2+y2, rcosθ=x を代入すると、
x2+y2−x=2 x2+y2=x+2 両辺を2乗すると(x+2≧0 に注意)、
x2+y2=(x+2)2 =x2+4x+4 これは y2=4(x+1) と変形でき、頂点 (−1,0) の放物線です。
よって、放物線y2=4x+4 となります。
(2) 極方程式 r=2(sinθ+cosθ) を直交座標の方程式に変換せよ。
両辺に r をかけてみましょう。
r2=2rsinθ+2rcosθ ここで r2=x2+y2, rcosθ=x, rsinθ=y を代入すると、
x2+y2=2y+2x x2−2x+y2−2y=0 平方完成すると、
(x−1)2+(y−1)2=2 これは中心(1,1)、半径2の円です。
そうだね。rをかけることで r2=x2+y2, rcosθ=x, rsinθ=y という変換公式が使えるようになるんだ。
極方程式の変換では定番のテクニックだよ。
(3) 曲線 x=a(θ−sinθ), y=a(1−cosθ)(a>0)を何というか答えよ。また、θ=π における接線の傾きを求めよ。
この曲線は サイクロイド と呼ばれます。
サイクロイドは、直線上を半径aの円が滑らずに転がるとき、円周上の定点が描く曲線だよ。
アーチ状の美しい曲線として有名なんだ。
次に、θ=π における接線の傾きを求めます。
媒介変数表示された曲線の接線の傾きは dxdy=dθdxdθdy で求められます。
dθdx=a(1−cosθ) dθdy=asinθ よって、dxdy=a(1−cosθ)asinθ=1−cosθsinθ
θ=π を代入すると、
dxdy=1−cosπsinπ=1−(−1)0=20=0 つまり、θ=π ではサイクロイドの頂点にあたり、接線は水平(傾き0)です。
θ=π のとき、(x,y)=(aπ,2a) でサイクロイドの一番高い点ですね!
その通り!サイクロイドの頂点では接線が水平になるんだ。
媒介変数表示の微分は dxdy=dx/dθdy/dθ という公式をしっかり覚えておこう。
このページのまとめ
ここでは極方程式と媒介変数表示の曲線について学習しました。
極方程式を直交座標に変換するときは、両辺にrをかけて r2=x2+y2 や rcosθ=x, rsinθ=y を利用するのがポイントです。
サイクロイドのような有名曲線も出題されるので、媒介変数表示の微分とあわせてマスターしていきましょう!