式と曲線

極方程式

極座標で表す曲線

式と曲線の「極方程式」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「極座標で表す曲線」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学C 約12分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

極方程式の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 極座標で表す曲線
  • ポイント: 式と曲線の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

(1)(1)\quad 極方程式 r=21cosθr=\dfrac{2}{1-\cos\theta} はどのような曲線を表すか。

(2)(2)\quad 極方程式 r=2(sinθ+cosθ)r=2(\sin\theta+\cos\theta) を直交座標の方程式に変換せよ。

(3)(3)\quad 曲線 x=a(θsinθ)x=a(\theta - \sin\theta), y=a(1cosθ)y=a(1-\cos\theta)a>0a>0)を何というか答えよ。また、θ=π\theta=\pi における接線の傾きを求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; 放物線  y2=4x+4\underline{\text{放物線}\; y^2=4x+4}

(2)  (2)\; (x1)2+(y1)2=2\underline{(x-1)^2+(y-1)^2=2}

(3)  (3)\; サイクロイド\underline{\text{サイクロイド}}、接線の傾きは 0\underline{0}

解説

極方程式と媒介変数表示の曲線について解説します。

極方程式って、どんなものですか?

極座標 (r,θ)(r, \theta) を使って曲線を表した方程式のことだよ。

直交座標に変換すると見慣れた曲線になることが多いんだ。

代表的な極方程式をまとめておきましょう。

それでは問題を解いていきましょう。

(1)(1)\quad 極方程式 r=21cosθr=\dfrac{2}{1-\cos\theta} はどのような曲線を表すか。

r=l1ecosθr=\dfrac{l}{1-e\cos\theta} の形と比較すると、l=2l=2, e=1e=1 です。

e=1e=1 だから放物線だと分かるね。直交座標に変換して確認してみよう。

両辺に (1cosθ)(1-\cos\theta) をかけると、

r(1cosθ)=2r(1-\cos\theta) = 2
rrcosθ=2r - r\cos\theta = 2

ここで r=x2+y2r=\sqrt{x^2+y^2}, rcosθ=xr\cos\theta = x を代入すると、

x2+y2x=2\sqrt{x^2+y^2} - x = 2
x2+y2=x+2\sqrt{x^2+y^2} = x+2

両辺を2乗すると(x+20x+2 \geqq 0 に注意)、

x2+y2=(x+2)2x^2+y^2 = (x+2)^2
=x2+4x+4= x^2+4x+4
y2=4x+4y^2 = 4x+4

これは y2=4(x+1)y^2 = 4(x+1) と変形でき、頂点 (1,0)(-1, 0) の放物線です。

よって、放物線  y2=4x+4\underline{\text{放物線}\; y^2=4x+4} となります。

-4-2024 -4-224

(2)(2)\quad 極方程式 r=2(sinθ+cosθ)r=2(\sin\theta+\cos\theta) を直交座標の方程式に変換せよ。

両辺に rr をかけてみましょう。

r2=2rsinθ+2rcosθr^2 = 2r\sin\theta + 2r\cos\theta

ここで r2=x2+y2r^2=x^2+y^2, rcosθ=xr\cos\theta=x, rsinθ=yr\sin\theta=y を代入すると、

x2+y2=2y+2xx^2+y^2 = 2y+2x
x22x+y22y=0x^2-2x+y^2-2y = 0

平方完成すると、

(x1)2+(y1)2=2\underline{(x-1)^2+(y-1)^2=2}

これは中心(1,1)(1, 1)、半径2\sqrt{2}の円です。

両辺にrrをかけるのがコツなんですね!

そうだね。rrをかけることで r2=x2+y2r^2=x^2+y^2, rcosθ=xr\cos\theta=x, rsinθ=yr\sin\theta=y という変換公式が使えるようになるんだ。

極方程式の変換では定番のテクニックだよ。

-4-2024 -4-224

(3)(3)\quad 曲線 x=a(θsinθ)x=a(\theta - \sin\theta), y=a(1cosθ)y=a(1-\cos\theta)a>0a>0)を何というか答えよ。また、θ=π\theta=\pi における接線の傾きを求めよ。

この曲線は サイクロイド\textcolor{red}{\text{サイクロイド}} と呼ばれます。

サイクロイドは、直線上を半径aaの円が滑らずに転がるとき、円周上の定点が描く曲線だよ。

アーチ状の美しい曲線として有名なんだ。

次に、θ=π\theta=\pi における接線の傾きを求めます。

媒介変数表示された曲線の接線の傾きは dydx=dydθdxdθ\dfrac{dy}{dx}=\dfrac{\frac{dy}{d\theta}}{\frac{dx}{d\theta}} で求められます。

dxdθ=a(1cosθ)\dfrac{dx}{d\theta} = a(1-\cos\theta)
dydθ=asinθ\dfrac{dy}{d\theta} = a\sin\theta

よって、dydx=asinθa(1cosθ)=sinθ1cosθ\dfrac{dy}{dx} = \dfrac{a\sin\theta}{a(1-\cos\theta)} = \dfrac{\sin\theta}{1-\cos\theta}

θ=π\theta=\pi を代入すると、

dydx=sinπ1cosπ=01(1)=02=0\dfrac{dy}{dx} = \dfrac{\sin\pi}{1-\cos\pi} = \dfrac{0}{1-(-1)} = \dfrac{0}{2} = \underline{0}

つまり、θ=π\theta=\pi ではサイクロイドの頂点にあたり、接線は水平(傾き00)です。

θ=π\theta=\pi のとき、(x,y)=(aπ,  2a)(x, y) = (a\pi,\; 2a) でサイクロイドの一番高い点ですね!

その通り!サイクロイドの頂点では接線が水平になるんだ。

媒介変数表示の微分は dydx=dy/dθdx/dθ\dfrac{dy}{dx}=\dfrac{dy/d\theta}{dx/d\theta} という公式をしっかり覚えておこう。

このページのまとめ

ここでは極方程式と媒介変数表示の曲線について学習しました。

極方程式を直交座標に変換するときは、両辺にrrをかけて r2=x2+y2r^2=x^2+y^2rcosθ=xr\cos\theta=x, rsinθ=yr\sin\theta=y を利用するのがポイントです。

サイクロイドのような有名曲線も出題されるので、媒介変数表示の微分とあわせてマスターしていきましょう!

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