式と曲線

媒介変数表示

式と曲線の「媒介変数表示」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。学習の流れを短く確認できます。

数学C 約10分 難易度 1

このページのまとめ

先に押さえておくこと

媒介変数表示の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

式と曲線の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 媒介変数表示
  • ポイント: 式と曲線の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

ttを媒介変数とする。

以下の媒介変数表示はどのような図形を表すか。

(1)x=32t,y=2+t(1)\quad x=3-2t, \quad y=-2+t
(2)x=2cost,y=3sint(2)\quad x=2 \cos t,\quad y=3 \sin t

答えを見る

(1)直線y=12x12(1)\underline{直線\quad y=-\frac{1}{2}x-\frac{1}{2}}
(2)楕円x24+y29=1(2)\underline{楕円\quad \frac{x^2}{4}+\frac{y^2}{9}=1}

解説

媒介変数表示の問題について解説します。

媒介変数表示ってなんですか?

媒介変数表示というのは、変数の関係を他の変数を用いて表現することだよ。

(1)(1)(2)(2)では、xyxと yでそれぞれ tという変数が使われていますね。このttのことを媒介変数(パラメータ)\textcolor{red}{{ 媒介変数}}(\textcolor{red}{{ パラメータ}})といいます。

媒介変数は必ずttで表されるわけじゃないよ。他にもθu{ \theta} や{ u}がよく使われるよ。

媒介変数表示は、x=f(t),y=g(t){ x=f(t),y=g(t)}の形で表されます。

つまり、ttが決まればxyxとyが1点に定まるということです。

媒介変数表示をするメリットってなんですか?

例として、x2+y2=r2x^2+y^2=r^2という半径r半径rの原点中心の円を考えてみます。

この円を媒介変数tを用いて表すと、x=rcost,  y=rsintx=r\cos t,\; y=r\sin tというように表すことができます。

媒介変数を用いずにこの円をx=」や「y=「x=」や「y=」の形で表そうとすると、x2=r2y2    x=±r2y2x^2=r^2-y^2 \iff x=\pm \sqrt{r^2-y^2}という複雑な形になる上に\sqrt{}の中が00にならないような条件を追加する必要があります。

そのことをふまえればx=rcost,  y=rsintという{ x=r \cos t,\; y=r \sin t}という表現は非常に簡潔であることが分かりますね。

媒介変数表示でよく出てくる図形としてサイクロイド\textcolor{red}{サイクロイド}という曲線があるよ。

x=a(θsinθ),y=a(1cosθ)x=a(\theta - \sin \theta),y=a(1- \cos \theta)と媒介変数表示されるんだ。

媒介変数表示の説明はここまでにして、例題を見ていきましょう。

ttを媒介変数とする。

以下の媒介変数表示はどのような図形を表すか。

(1)x=32t,y=2+t(1)\quad x=3-2t, \quad y=-2+t

媒介変数表示されている際にどのような図形を表すかを聞かれたら、媒介変数を消去してxyのみ{ x}と{ y}のみで表現すればよいです。

そのためにどちらかを「t=t=」の形にしてもう一方に代入します。

今回はx=32tx=3-2tt=t=の形に変形してみましょう。

2t=3x    t=3x22t=3-x \iff t=\frac{3-x}{2}となるので、yyに代入するとy=2+t=2+3x2=1x2y=-2+t=-2+\frac{3-x}{2}=\frac{-1-x}{2}ですね。

分かりやすい形に変えるとy=12x12なので{ y=-\frac{1}{2}x-\frac{1}{2}}なのでこの媒介変数表示は直線を描くことが分かりました。

よって、答えは直線y=12x12\underline{ 直線\quad y=-\frac{1}{2}x-\frac{1}{2}}となります。

それでは次の問題を見ていきます!

ttを媒介変数とする。

以下の媒介変数表示はどのような図形を表すか。

(2)x=2cost,y=3sint(2)\quad x=2 \cos t,\quad y=3 \sin t

同じように媒介変数ttを消去してxyxとyのみで表しましょう。

あれ、costsint\cos tと\sin tって消去できるんですか?

(1)と違ってt=「t=」の形にできないね。

このようなときはどうすれば良いでしょうか?

結論から言ってしまうと、cos2t+sin2t=1という{ \cos ^2t+ \sin ^2t=1}という三角関数の相互関係を用います。

常に成り立つ関係を利用するわけですね。

この相互関係を利用することは暗記しておこう。

x=2cost    cost=x2,x=2 \cos t \iff \cos t=\frac x 2,

y=3sint    sint=y3y=3 \sin t\iff \sin t=\frac{y}{3}より、相互関係を利用して

(x2)2+(y3)2=1\left(\frac x 2\right)^2+\left(\frac{y}{3}\right)^2=1となります。

展開すると、x24+y29=1より{ \frac{x^2}{4}+\frac{y^2}{9}=1}より楕円を描くことが分かりますね。

よって答えは楕円x24+y29=1\underline{ 楕円\quad \frac{x^2}{4}+\frac{y^2}{9}=1}となります。

このページのまとめ

ここでは媒介変数表示の問題について解説しました。

媒介変数表示が表している図形を聞かれたら、媒介変数を消去すればよいです。

消去する方法として、媒介変数をttとしたとき

  1. 片方をt=「t=」の形にしてもう片方に代入する
  2. cos2t+sin2t=1\cos ^2t+ \sin ^2t=1に代入する

という方法を紹介しましたが、このやり方以外で解く問題もあります。

それについては別の例題のページで解説しますが、基本的な方針として媒介変数を消去すればいいということには変わりありません。

色々な問題を解いて、解法がすぐに思いつけるように頑張っていきましょう!

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