このページのまとめ
先に押さえておくこと
複素数の積・商の図形的意味の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 回転と拡大・縮小
- ポイント: 複素数平面の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題
z1=1+i,z2=3+iとするとき、次の値を求め、複素平面上に図示せよ。
(1)z1z2 (2)z2z1 解説
複素数の積と商の図形的意味について解説します。
積をとると偏角が足されるんですね。つまり回転ということですか?
その通り!z2をかけるということは、∣z2∣倍に拡大してarg(z2)だけ回転することなんだ。
この考え方がとても大切だよ。
(1)z1z2を求め、複素平面上に図示せよ。
まず、z1とz2をそれぞれ極形式で表しましょう。
z1=1+i=2(cos4π+isin4π) z2=3+i=2(cos6π+isin6π) 極形式の積の公式より、
z1z2=2⋅2{cos(4π+6π)+isin(4π+6π)} =22(cos125π+isin125π) 成分で直接計算すると、
z1z2=(1+i)(3+i) =3+i+3i+i2 =(3−1)+(3+1)i よってz1z2=(3−1)+(3+1)iです。
z1=1.41(cos0.79+isin0.79) z2=2(cos0.52+isin0.52) z1z2=2.83(cos1.31+isin1.31) グラフを見てみよう。z1にz2をかけた結果は、
絶対値が2×2=22に拡大され、
偏角が4π+6π=125πになっているね。
(2)z2z1を求め、複素平面上に図示せよ。
極形式の商の公式より、
z2z1=22{cos(4π−6π)+isin(4π−6π)} =22(cos12π+isin12π) 成分で直接計算すると、分母を有理化して
z2z1=3+i1+i=(3+i)(3−i)(1+i)(3−i) =3+13−i+3i−i2 =4(3+1)+(3−1)i =43+1+43−1i z1=1.41(cos0.79+isin0.79) z2=2(cos0.52+isin0.52) z1/z2=0.71(cos0.26+isin0.26) そうだね。z2で割るということは、∣z2∣1倍に縮小して−arg(z2)だけ回転(逆回転)することだよ。
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ここでは複素数の積と商の図形的意味について学習しました。
積は「絶対値の積 + 偏角の和」、商は「絶対値の商 + 偏角の差」です。
この性質は複素数平面の問題全体を通して非常に重要なので、しっかり理解しておきましょう!