複素数平面

1の$n$乗根

$z^n=1$の解

複素数平面の「1の$n$乗根」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「$z^n=1$の解」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学C 約7分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

1の$n$乗根の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: zn=1z^n=1の解
  • ポイント: 複素数平面の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

(1)z3=1(1)\quad z^3 = 1の解を全て求めよ。

(2)(1)(2)\quad (1)で求めた虚数解のうち虚部が正のものをω\omegaとするとき、1+ω+ω21 + \omega + \omega^2の値を求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; z=1,  1+3i2,  13i2z = \underline{1,\; \frac{-1+\sqrt{3}i}{2},\; \frac{-1-\sqrt{3}i}{2}}

(2)  (2)\; 1+ω+ω2=01 + \omega + \omega^2 = \underline{0}

解説

11nn乗根について解説します。

zn=1z^n = 1の解が正nn角形の頂点になるんですか?

そうだよ。偏角が2πn\frac{2\pi}{n}ずつ等間隔になるから、単位円上に均等に並ぶんだ。

(1)z3=1(1)\quad z^3 = 1の解を全て求めよ。

ド・モアブルの定理を使って解きます。z=r(cosθ+isinθ)z = r(\cos\theta + i\sin\theta)とおくと、

z3=r3(cos3θ+isin3θ)=1z^3 = r^3(\cos 3\theta + i\sin 3\theta) = 1

これよりr3=1r^3 = 13θ=2kπ3\theta = 2k\pikkは整数)なので、

r=1r = 1θ=2kπ3\theta = \frac{2k\pi}{3}k=0,1,2k = 0, 1, 2

  1. k=0k = 0: z0=cos0+isin0=1z_0 = \cos 0 + i\sin 0 = 1
  2. k=1k = 1: z1=cos2π3+isin2π3=12+32iz_1 = \cos\frac{2\pi}{3} + i\sin\frac{2\pi}{3} = -\frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i
  3. k=2k = 2: z2=cos4π3+isin4π3=1232iz_2 = \cos\frac{4\pi}{3} + i\sin\frac{4\pi}{3} = -\frac{1}{2} - \frac{\sqrt{3}}{2}i

よってz=1,  1+3i2,  13i2z = \underline{1,\; \frac{-1+\sqrt{3}i}{2},\; \frac{-1-\sqrt{3}i}{2}}です。

これらを複素平面上に図示すると、単位円に内接する正三角形の頂点になります。

1 \omega \omega^2 -3-2-10123 -3-2-1123

3つの解が単位円上に均等に配置されて正三角形を作っているのがわかるね。

(2)1+ω+ω2(2)\quad 1 + \omega + \omega^2の値を求めよ。

ω=1+3i2\omega = \frac{-1+\sqrt{3}i}{2}z3=1z^3 = 1の解なのでω3=1\omega^3 = 1が成り立ちます。

z31=0z^3 - 1 = 0を因数分解すると、

z31=(z1)(z2+z+1)=0z^3 - 1 = (z - 1)(z^2 + z + 1) = 0

ω1\omega \neq 1なのでω2+ω+1=0\omega^2 + \omega + 1 = 0、すなわち

1+ω+ω2=01 + \omega + \omega^2 = \underline{0}

1133乗根の和が00になるんですね!

実は11nn乗根の和は常に00になるんだ。これはとても重要な性質だよ。

1+ω+ω2=01 + \omega + \omega^2 = 0は頻出なので覚えておこう!

このページのまとめ

ここでは11nn乗根について学習しました。

zn=1z^n = 1nn個の解は複素平面上の単位円に内接する正nn角形の頂点に対応します。

特に1133乗根ω\omegaについて1+ω+ω2=01 + \omega + \omega^2 = 0が成り立つことは非常に重要です。色々な問題で使うのでしっかり覚えてくださいね!

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