このページのまとめ
先に押さえておくこと
1の$n$乗根の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: zn=1の解
- ポイント: 複素数平面の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題
(1)z3=1の解を全て求めよ。
(2)(1)で求めた虚数解のうち虚部が正のものをωとするとき、1+ω+ω2の値を求めよ。
解説
1のn乗根について解説します。
zn=1の解が正n角形の頂点になるんですか?
そうだよ。偏角がn2πずつ等間隔になるから、単位円上に均等に並ぶんだ。
(1)z3=1の解を全て求めよ。
ド・モアブルの定理を使って解きます。z=r(cosθ+isinθ)とおくと、
z3=r3(cos3θ+isin3θ)=1 これよりr3=1、3θ=2kπ(kは整数)なので、
r=1、θ=32kπ(k=0,1,2)
k=0:
z0=cos0+isin0=1 k=1:
z1=cos32π+isin32π=−21+23i k=2:
z2=cos34π+isin34π=−21−23i
よってz=1,2−1+3i,2−1−3iです。
これらを複素平面上に図示すると、単位円に内接する正三角形の頂点になります。
3つの解が単位円上に均等に配置されて正三角形を作っているのがわかるね。
(2)1+ω+ω2の値を求めよ。
ω=2−1+3iはz3=1の解なのでω3=1が成り立ちます。
z3−1=0を因数分解すると、
z3−1=(z−1)(z2+z+1)=0 ω=1なのでω2+ω+1=0、すなわち
1+ω+ω2=0 実は1のn乗根の和は常に0になるんだ。これはとても重要な性質だよ。
1+ω+ω2=0は頻出なので覚えておこう!
このページのまとめ
ここでは1のn乗根について学習しました。
zn=1のn個の解は複素平面上の単位円に内接する正n角形の頂点に対応します。
特に1の3乗根ωについて1+ω+ω2=0が成り立つことは非常に重要です。色々な問題で使うのでしっかり覚えてくださいね!