このページのまとめ
先に押さえておくこと
連続型確率変数の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 確率密度関数
- ポイント: 統計的な推測の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題
連続型確率変数Xの確率密度関数がf(x)=ax(0≦x≦2)で与えられているとき、
(1)定数aの値を求めよ。
(2)P(1≦X≦2)を求めよ。
(3)期待値E(X)と分散V(X)を求めよ。
解説
連続型確率変数と確率密度関数について解説します。
連続型確率変数って、離散型確率変数とどう違うんですか?
いい質問だね。離散型は「さいころの目」のように飛び飛びの値しか取らないけど、連続型は「身長」や「時間」のように連続した値を取るんだ。
そうだよ。グラフでいうと、y=f(x)とx軸で囲まれた部分の面積が確率を表すんだ。
例えば正規分布の確率密度関数では、塗りつぶした部分の面積が確率になります。
確率密度関数f(x)が満たすべき条件も確認しておきましょう。
これらを踏まえて問題を解いていきましょう。
連続型確率変数Xの確率密度関数がf(x)=ax(0≦x≦2)で与えられているとき、
(1)定数aの値を求めよ。
確率密度関数の条件から、全区間での積分が1になることを使います。
f(x)=axは0≦x≦2でのみ値を持ち、それ以外ではf(x)=0だよ。
∫02axdx=1 [2ax2]02=1 2a⋅4−0=1 a=21 a>0だからf(x)≧0の条件も満たしていますね!
よく気づいたね!確率密度関数の2つの条件を両方とも確認することが大切だよ。
(2)P(1≦X≦2)を求めよ。
(1)よりf(x)=21xなので、定積分で確率を求めます。
P(1≦X≦2)=∫1221xdx =[41x2]12 =41⋅4−41⋅1 =1−41 =43 これはy=21xのグラフでx=1からx=2までの部分の面積と考えることもできるね。
(3)期待値E(X)と分散V(X)を求めよ。
連続型確率変数の期待値と分散は、積分を使って求めます。
離散型では∑だったのが、連続型では∫になるんですね。
その通り!考え方は同じで、計算方法が変わるだけだよ。
まず期待値E(X)を求めます。
E(X)=∫02x⋅21xdx =21∫02x2dx =21[3x3]02 =21⋅38 =34 次にE(X2)を求めます。
E(X2)=∫02x2⋅21xdx =21∫02x3dx =21[4x4]02 =21⋅4 したがって、分散V(X)は
V(X)=E(X2)−{E(X)}2 =2−(34)2 =2−916 =918−16 =92 分散を求めるときはV(X)=E(X2)−{E(X)}2の公式を使うと計算が楽になるよ。
このページのまとめ
ここでは連続型確率変数と確率密度関数について学習しました。
確率密度関数の条件(非負性と全確率が1)をしっかり理解し、期待値・分散を積分で求められるようにしておきましょう!
正規分布など、より発展的な内容への基礎となる重要な単元です。