統計的な推測

連続型確率変数

確率密度関数

統計的な推測の「連続型確率変数」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「確率密度関数」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学B 約11分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

連続型確率変数の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 確率密度関数
  • ポイント: 統計的な推測の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題

連続型確率変数XXの確率密度関数がf(x)=ax    (0x2)f(x)=ax\;\;(0 \leqq x \leqq 2)で与えられているとき、

(1)(1)\quad定数aaの値を求めよ。

(2)P(1X2)(2)\quad P(1 \leqq X \leqq 2)を求めよ。

(3)(3)\quad期待値E(X)E(X)と分散V(X)V(X)を求めよ。

答えを見る

(1)  a=12(1)\;a=\underline{\frac{1}{2}}
(2)  P(1X2)=34(2)\;P(1 \leqq X \leqq 2)=\underline{\frac{3}{4}}
(3)  E(X)=43,V(X)=29(3)\;E(X)=\underline{\frac{4}{3}},\quad V(X)=\underline{\frac{2}{9}}

解説

連続型確率変数と確率密度関数について解説します。

連続型確率変数って、離散型確率変数とどう違うんですか?

いい質問だね。離散型は「さいころの目」のように飛び飛びの値しか取らないけど、連続型は「身長」や「時間」のように連続した値を取るんだ。

確率を積分で求めるんですね!

そうだよ。グラフでいうと、y=f(x)y=f(x)xx軸で囲まれた部分の面積が確率を表すんだ。

例えば正規分布の確率密度関数では、塗りつぶした部分の面積が確率になります。

-4 -2 0 2 4

曲線の下の面積が確率なんですね!

確率密度関数f(x)f(x)が満たすべき条件も確認しておきましょう。

これらを踏まえて問題を解いていきましょう。

連続型確率変数XXの確率密度関数がf(x)=ax    (0x2)f(x)=ax\;\;(0 \leqq x \leqq 2)で与えられているとき、

(1)(1)\quad定数aaの値を求めよ。

確率密度関数の条件から、全区間での積分が11になることを使います。

f(x)=axf(x)=ax0x20 \leqq x \leqq 2でのみ値を持ち、それ以外ではf(x)=0f(x)=0だよ。

02axdx=1\int_0^2 ax\,dx = 1
[a2x2]02=1\left[\frac{a}{2}x^2\right]_0^2 = 1
a240=1\frac{a}{2} \cdot 4 - 0 = 1
2a=12a = 1
a=12a = \underline{\frac{1}{2}}

a>0a > 0だからf(x)0f(x) \geqq 0の条件も満たしていますね!

よく気づいたね!確率密度関数の22つの条件を両方とも確認することが大切だよ。

(2)P(1X2)(2)\quad P(1 \leqq X \leqq 2)を求めよ。

(1)(1)よりf(x)=12xf(x)=\frac{1}{2}xなので、定積分で確率を求めます。

P(1X2)=1212xdxP(1 \leqq X \leqq 2) = \int_1^2 \frac{1}{2}x\,dx
=[14x2]12= \left[\frac{1}{4}x^2\right]_1^2
=144141= \frac{1}{4} \cdot 4 - \frac{1}{4} \cdot 1
=114= 1 - \frac{1}{4}
=34= \underline{\frac{3}{4}}

これはy=12xy=\frac{1}{2}xのグラフでx=1x=1からx=2x=2までの部分の面積と考えることもできるね。


(3)(3)\quad期待値E(X)E(X)と分散V(X)V(X)を求めよ。

連続型確率変数の期待値と分散は、積分を使って求めます。

離散型では\sumだったのが、連続型では\intになるんですね。

その通り!考え方は同じで、計算方法が変わるだけだよ。

まず期待値E(X)E(X)を求めます。

E(X)=02x12xdxE(X) = \int_0^2 x \cdot \frac{1}{2}x\,dx
=1202x2dx= \frac{1}{2}\int_0^2 x^2\,dx
=12[x33]02= \frac{1}{2}\left[\frac{x^3}{3}\right]_0^2
=1283= \frac{1}{2} \cdot \frac{8}{3}
=43= \underline{\frac{4}{3}}

次にE(X2)E(X^2)を求めます。

E(X2)=02x212xdxE(X^2) = \int_0^2 x^2 \cdot \frac{1}{2}x\,dx
=1202x3dx= \frac{1}{2}\int_0^2 x^3\,dx
=12[x44]02= \frac{1}{2}\left[\frac{x^4}{4}\right]_0^2
=124= \frac{1}{2} \cdot 4
=2= 2

したがって、分散V(X)V(X)

V(X)=E(X2){E(X)}2V(X) = E(X^2) - \{E(X)\}^2
=2(43)2= 2 - \left(\frac{4}{3}\right)^2
=2169= 2 - \frac{16}{9}
=18169= \frac{18-16}{9}
=29= \underline{\frac{2}{9}}

分散を求めるときはV(X)=E(X2){E(X)}2V(X) = E(X^2) - \{E(X)\}^2の公式を使うと計算が楽になるよ。

このページのまとめ

ここでは連続型確率変数と確率密度関数について学習しました。

確率密度関数の条件(非負性と全確率が11)をしっかり理解し、期待値・分散を積分で求められるようにしておきましょう!

正規分布など、より発展的な内容への基礎となる重要な単元です。

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