確率

確率の乗法定理

P(A∩B)の計算

確率の「確率の乗法定理」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「P(A∩B)の計算」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学A 約10分 難易度 2

このページのまとめ

先に押さえておくこと

確率の乗法定理の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

P(A∩B)の計算の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: P(A∩B)の計算
  • ポイント: 確率の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

袋の中に赤玉44個と白玉66個が入っている。この袋から玉を11個取り出し、それを戻さずにもう11個取り出すとき、次の確率を求めよ。

(1)(1) 22個とも赤玉である確率

(2)(2) 11個目が赤玉で22個目が白玉である確率

答えを見る

(1)  215(1)\;\underline{\frac{2}{15}}
(2)  415(2)\;\underline{\frac{4}{15}}

解説

確率の乗法定理について解説します。

「乗法定理」って何ですか?

ある事象AAと事象BBが同時に起こる確率P(AB)P(A \cap B)を、条件つき確率を使って求める公式のことだよ。

乗法定理は、すでに学んだ条件つき確率\textcolor{red}{条件つき確率}の公式を変形したものです。

条件つき確率の公式 PA(B)=P(AB)P(A)P_A(B)=\frac{P(A \cap B)}{P(A)} の両辺に P(A)P(A) をかけると、次の公式が得られます。

条件つき確率の公式を変形しただけなんですね!

その通り!条件つき確率ではPA(B)P_A(B)を求めたけど、乗法定理ではP(AB)P(A \cap B)を直接求めるんだ。

特に「続けて取り出す」ような問題で役に立つよ。

それでは問題を見ていきましょう。

袋の中に赤玉44個と白玉66個が入っている。この袋から玉を11個取り出し、それを戻さずにもう11個取り出すとき、

(1)(1) 22個とも赤玉である確率

まず事象を整理します。

事象AA11個目に赤玉を取り出す

事象BB22個目に赤玉を取り出す

求めたいのはP(AB)P(A \cap B)です。乗法定理 P(AB)=P(A)×PA(B)P(A \cap B) = P(A) \times P_A(B) を使いましょう。

ステップ11:まずP(A)P(A)を求めよう。袋には全部で1010個の玉があり、そのうち赤玉は44個だね。

P(A)=410=25P(A) = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}

ステップ22:次にPA(B)P_A(B)を求めよう。11個目に赤玉を取り出した後、袋の中はどうなっているかな?

玉を戻さないので、袋には赤玉33個と白玉66個の合計99個が残っています!

正解!それが条件つき確率の考え方だね。

PA(B)=39=13P_A(B) = \frac{3}{9} = \frac{1}{3}

ステップ33:乗法定理に代入します。

P(AB)=P(A)×PA(B)P(A \cap B) = P(A) \times P_A(B)
=25×13= \frac{2}{5} \times \frac{1}{3}
=215= \underline{\frac{2}{15}}

11個目の結果によって22個目の確率が変わるんですね。

そう!「戻さずに取り出す」ことがポイントだよ。このような抽出を非復元抽出\textcolor{red}{非復元抽出}というんだ。

袋の中に赤玉44個と白玉66個が入っている。この袋から玉を11個取り出し、それを戻さずにもう11個取り出すとき、

(2)(2) 11個目が赤玉で22個目が白玉である確率

今度は(1)(1)と同じように考えますが、22個目に取り出すのが白玉に変わります。

事象AA11個目に赤玉を取り出す

事象CC22個目に白玉を取り出す

P(A)=410=25P(A) = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}(1)(1)と同じ)

11個目に赤玉を取り出した後、袋には赤玉33個と白玉66個の合計99個が残っているので、

PA(C)=69=23P_A(C) = \frac{6}{9} = \frac{2}{3}

乗法定理より、

P(AC)=P(A)×PA(C)P(A \cap C) = P(A) \times P_A(C)
=25×23= \frac{2}{5} \times \frac{2}{3}
=415= \underline{\frac{4}{15}}

(1)(1)(2)(2)の手順は同じだね。乗法定理を使う問題では、次のステップを意識しよう。

ところで、もし22つの事象が独立\textcolor{red}{独立}だったらどうなるんですか?

いい質問だね!AABBが独立ならPA(B)=P(B)P_A(B) = P(B)となるので、乗法定理はP(AB)=P(A)×P(B)P(A \cap B) = P(A) \times P(B)になるよ。

例えば「コインを22回投げる」場合、11回目の結果が22回目に影響しないから独立だね。

今回のように「取り出した玉を戻さない」場合は11回目の結果が22回目に影響するので、AABBは独立ではありません。だから条件つき確率PA(B)P_A(B)を使う必要があるのです。

このページのまとめ

ここでは確率の乗法定理について学習しました。

乗法定理 P(AB)=P(A)×PA(B)P(A \cap B)=P(A) \times P_A(B) は、条件つき確率の公式を変形したもので、「22つの事象が同時に起こる確率」を求めるときに使います。

特に非復元抽出の問題ではよく使う定理なので、しっかり使えるようにしておきましょう!

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