整数

整数の割り算と余り

除法の定理と余りによる分類

整数の「整数の割り算と余り」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「除法の定理と余りによる分類」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学A 約12分 難易度 2

このページのまとめ

先に押さえておくこと

整数の割り算と余りの要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

除法の定理と余りによる分類の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 除法の定理と余りによる分類
  • ポイント: 整数の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

(1)(1)\quad 整数nn33で割った余りで分類し、n2n^233で割った余りを求めよ。

(2)(2)\quad nnが整数のとき、n2+nn^2+n22の倍数であることを証明せよ。

(3)(3)\quad 連続する33つの整数の積は66の倍数であることを証明せよ。

答えを見る

(1)  (1)\; nn33で割った余りが00のとき 0\underline{0}、余りが11のとき 1\underline{1}、余りが22のとき 1\underline{1}

(2)  (2)\; 下記の証明を参照

(3)  (3)\; 下記の証明を参照

解説

整数の割り算と余りについて解説します。

まずは「除法の定理」を確認しましょう。

これって小学校で習った割り算と同じですか?

基本的な考え方は同じだよ。

ポイントは余りrr0r<b0 \leqq r < bを必ず満たすということ。つまり余りは00以上bb未満の整数になるんだ。

例えば171755で割ると、17=5×3+217 = 5 \times 3 + 2で商q=3q=3、余りr=2r=2です。

この定理を使うと、任意の整数を余りで分類することができます。

それでは問題を見ていきましょう。

(1)(1)\quad 整数nn33で割った余りで分類し、n2n^233で割った余りを求めよ。

整数nn33で割った余りで分類すると、何通りに分かれるかな?

余りは00, 11, 2233通りだから、33つのグループに分けられます!

その通り!それぞれの場合でn2n^233で割った余りを調べてみよう。

整数kkを用いてn=3k,3k+1,3k+2n=3k, 3k+1, 3k+233つの場合に分けます。

(i)  \textbf{(i)}\; n=3kn=3kのとき

n2=(3k)2=9k2=33k2n^2 = (3k)^2 = 9k^2 = 3 \cdot 3k^2

よってn2n^233で割った余りは0\textcolor{red}{0}

(ii)  \textbf{(ii)}\; n=3k+1n=3k+1のとき

n2=(3k+1)2n^2 = (3k+1)^2
=9k2+6k+1= 9k^2 + 6k + 1
=3(3k2+2k)+1= 3(3k^2+2k) + 1

よってn2n^233で割った余りは1\textcolor{red}{1}

(iii)  \textbf{(iii)}\; n=3k+2n=3k+2のとき

n2=(3k+2)2n^2 = (3k+2)^2
=9k2+12k+4= 9k^2 + 12k + 4
=3(3k2+4k+1)+1= 3(3k^2+4k+1) + 1

よってn2n^233で割った余りは1\textcolor{red}{1}

あれ、(ii)と(iii)で余りが同じ11になるんですね!

いい気づきだね!つまりn2n^233で割った余りは0011のどちらかしかないということだよ。

この性質はいろいろな証明問題で使えるので覚えておこう。

(2)(2)\quad nnが整数のとき、n2+nn^2+n22の倍数であることを証明せよ。

22の倍数」ということは偶数だね。

整数nn22で割った余りで分類してみよう。

整数nnを偶数・奇数で場合分けします。

[証明]\textbf{[証明]}

n2+n=n(n+1)n^2+n = n(n+1)と因数分解できる。

(i)  \textbf{(i)}\; nnが偶数のとき

n=2kn=2kkkは整数)とおくと、

n(n+1)=2k(2k+1)n(n+1) = 2k(2k+1)

これは22の倍数である。

(ii)  \textbf{(ii)}\; nnが奇数のとき

n=2k+1n=2k+1kkは整数)とおくと、

n(n+1)=(2k+1)(2k+2)=(2k+1)2(k+1)=2(2k+1)(k+1)n(n+1) = (2k+1)(2k+2) = (2k+1) \cdot 2(k+1) = 2(2k+1)(k+1)

これは22の倍数である。

(i)、 (ii)より、n2+nn^2+n22の倍数である。\square

最初に因数分解するのがポイントですか?

その通り!n(n+1)n(n+1)は「連続する22つの整数の積」になっているよね。

連続する22つの整数のうちどちらかは必ず偶数だから、その積は22の倍数になるんだ。

場合分けしなくても、この考え方で一発で示せるよ。

(3)(3)\quad 連続する33つの整数の積は66の倍数であることを証明せよ。

66の倍数であることを示すには、22の倍数かつ33の倍数であることを示せばいいんだ。

余りによる分類を使ってみよう!

連続する33つの整数をn,n+1,n+2n, n+1, n+2とおきます。

[証明]\textbf{[証明]}

連続する33つの整数をn,n+1,n+2n, n+1, n+2とおく。

(i) 2の倍数であること\textbf{(i) 2の倍数であること}

n,n+1n, n+1は連続する22つの整数なので、どちらかは偶数である。

よってn(n+1)(n+2)n(n+1)(n+2)22の倍数である。

(ii) 3の倍数であること\textbf{(ii) 3の倍数であること}

整数nn33で割った余りで分類する。

n=3kn=3kのとき:nn33の倍数

n=3k+1n=3k+1のとき:n+2=3k+3=3(k+1)n+2=3k+3=3(k+1)33の倍数

n=3k+2n=3k+2のとき:n+1=3k+3=3(k+1)n+1=3k+3=3(k+1)33の倍数

いずれの場合もn(n+1)(n+2)n(n+1)(n+2)33の倍数である。

(i)、 (ii)より、n(n+1)(n+2)n(n+1)(n+2)22の倍数かつ33の倍数である。

2233は互いに素であるから、n(n+1)(n+2)n(n+1)(n+2)66の倍数である。\square

連続する33つの整数のうち11つは33の倍数になるんですね!

そうだね!一般に、連続するnn個の整数の積はn!n!の倍数になるんだ。

これは覚えておくと便利だよ。

このページのまとめ

ここでは整数の割り算と余りについて学習しました。

「除法の定理」を使って整数を余りで分類し、それぞれの場合を調べる方法は整数問題の基本テクニックです。

特に「連続する整数の積」に関する性質は証明問題でよく出るので、しっかりマスターしてくださいね!

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