このページのまとめ
先に押さえておくこと
三角形の垂心の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 各頂点からの垂線の交点
- ポイント: 図形の性質の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
- 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習
問題
三角形の各頂点から対辺に下ろした垂線は1点で交わる。この交点を三角形の垂心という。次の三角形の垂心の座標を求めよ。
(1) A(0,6)、B(0,0)、C(8,0)
(2) A(1,5)、B(−1,1)、C(5,1)
解説
三角形の垂心について解説します。
垂心とは、三角形の各頂点から対辺(またはその延長)に下ろした垂線の交点のことだよ。
三角形の五心(外心・内心・重心・垂心・傍心)の1つだね。
上の図のように、各頂点から対辺に垂線を下ろすと、3本の垂線は必ず1点Hで交わります。この点Hが垂心です。
直角三角形のとき垂心が直角の頂点になるのはどうしてですか?
直角の頂点をBとすると、BA⊥BCだよね。
つまり辺BAはBから辺BCに下ろした垂線であり、辺BCはBから辺BAに下ろした垂線になるんだ。
だから垂線が全てBを通るので、垂心はBそのものになるよ!
それでは問題を解いていきましょう。
(1) A(0,6)、B(0,0)、C(8,0)のとき、垂心を求めよ。
まず、この三角形がどんな形をしているか確認します。
AとBはともにx座標が0なので辺ABはy軸上にあるね。
またBとCはともにy座標が0なので辺BCはx軸上にある。
つまりAB⊥BCだから、頂点Bで直角になっているよ!
辺ABはy軸(x=0)上にあり、辺BCはx軸(y=0)上にあるので、∠B=90°の直角三角形です。
先ほど確認した性質より、直角三角形の垂心は直角の頂点と一致するので、
垂心Hの座標は(0,0)(頂点Bと一致)です。
直角三角形だと分かれば計算しなくても求められるんですね!
その通り!でも念のため、垂線を使って確認してみよう。
【確認】Bから辺ACに下ろした垂線を求めてみます。
辺ACの傾きは8−00−6=−43なので、これに垂直な直線の傾きは34です。
B(0,0)を通る傾き34の直線はy=34xです。
一方、Cから辺ABに下ろした垂線は、ABがx=0(y軸)なので、Cを通りx軸に平行な直線y=0です。
これら2本の交点:y=34xとy=0を連立するとx=0,y=0。
確かに垂心は(0,0)、つまり頂点Bと一致することが確認できました。
(2) A(1,5)、B(−1,1)、C(5,1)のとき、垂心を求めよ。
今度は一般的な(直角でない)三角形だよ。垂線を2本求めてその交点を出そう!
垂心を求めるには、2本の垂線の方程式を求めてその交点を計算します。
垂線(1): Bから辺ACに下ろした垂線
辺ACの傾きは
5−11−5=4−4=−1 垂直な直線の傾きは1(傾きの積が−1になる)なので、B(−1,1)を通る直線は
y−1=1⋅(x−(−1)) y=x+2⋯(1) 垂線(2): Cから辺ABに下ろした垂線
辺ABの傾きは
1−(−1)5−1=24=2 垂直な直線の傾きは−21なので、C(5,1)を通る直線は
y−1=−21(x−5) y=−21x+27⋯(2) 交点の計算
①と②を連立します。
x+2=−21x+27 23x=23 ①に代入してy=1+2=3。
よって、垂心Hの座標は(1,3)です。
検算として、3本目の垂線(Aから辺BCへの垂線)もHを通るか確認してみよう!
辺BCの傾きは5−(−1)1−1=0なので、辺BCは水平(y=1)です。
したがって、AからBCへの垂線はA(1,5)を通る鉛直線x=1です。
H(1,3)のx座標は1なので、確かに垂線x=1上にあります。
3本目の垂線もちゃんとHを通りますね!検算になっていて安心です。
垂心の問題では、2本の垂線の交点を出した後に3本目で検算するクセをつけると、計算ミスを防げるよ!
このページのまとめ
ここでは三角形の垂心について学習しました。
垂心は各頂点から対辺に下ろした垂線の交点です。
直角三角形の場合は垂心が直角の頂点と一致するという性質を覚えておくと、素早く答えを出せます。
一般の三角形では、2本の垂線の方程式を求めて連立すれば垂心が求められます。3本目の垂線で検算することも忘れずに!