図形の性質

三角形の外心

外接円の中心と垂直二等分線

図形の性質の「三角形の外心」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「外接円の中心と垂直二等分線」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学A 約13分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

三角形の外心の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 外接円の中心と垂直二等分線
  • ポイント: 図形の性質の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題

ABC\triangle \mathrm{ABC}の3つの頂点がA(1,3)\mathrm{A}(1, 3)B(1,1)\mathrm{B}(-1, -1)C(5,1)\mathrm{C}(5, -1)であるとき、次の問いに答えよ。

(1)(1)\quad ABC\triangle \mathrm{ABC}の外心の座標を求めよ。

(2)(2)\quad ABC\triangle \mathrm{ABC}の外接円の半径を求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; 外心の座標は(2,0)\underline{(2, 0)}

(2)  (2)\; 外接円の半径は10\underline{\sqrt{10}}

解説

三角形の外心について解説します。

外心ってどういう点ですか?

外心とは、三角形の外接円の中心\textcolor{red}{外接円の中心}のことだよ。

外接円は3つの頂点を全て通る円のことだね。

A B C O

上の図のように、外心O\mathrm{O}から3つの頂点A\mathrm{A}B\mathrm{B}C\mathrm{C}までの距離は全て等しくなります。

なぜ垂直二等分線の交点が外心になるんですか?

いい質問だね!垂直二等分線上の点は、線分の両端から等距離にあるよね。

だから、辺AB\mathrm{AB}の垂直二等分線上の点はA\mathrm{A}B\mathrm{B}から等距離、辺BC\mathrm{BC}の垂直二等分線上の点はB\mathrm{B}C\mathrm{C}から等距離だよ。

その2本の交点はA\mathrm{A}B\mathrm{B}C\mathrm{C}の全てから等距離になるんだ!

外心の位置は三角形の形によって変わるよ。確認しておこう!

それぞれの場合を図で確認しましょう。

【鋭角三角形の場合】外心は三角形の内部にあります。

A B C O

【直角三角形の場合】外心は斜辺の中点にあります。

A B C O

【鈍角三角形の場合】外心は三角形の外部にあります。

A B C O

直角三角形のとき、外心が斜辺の中点になるのは面白いですね!

そうだね!直角三角形では斜辺が外接円の直径になるんだ。

半円に対する円周角は90°90°になるという性質と関係しているよ。

それでは問題を解いていきましょう!

ABC\triangle \mathrm{ABC}の3つの頂点がA(1,3)\mathrm{A}(1, 3)B(1,1)\mathrm{B}(-1, -1)C(5,1)\mathrm{C}(5, -1)であるとき

(1)(1)\quad ABC\triangle \mathrm{ABC}の外心の座標を求めよ。

外心は3つの頂点から等距離にある点なので、外心をO(x,y)\mathrm{O}(x, y)とおくと、OA=OB=OC\mathrm{OA} = \mathrm{OB} = \mathrm{OC}が成り立ちます。

A(1, 3) B(-1, -1) C(5, -1) O(x, y) ?

OA2=OB2\mathrm{OA}^2 = \mathrm{OB}^2OB2=OC2\mathrm{OB}^2 = \mathrm{OC}^2の2つの式を連立して解こう!

まずOA2=OB2\mathrm{OA}^2 = \mathrm{OB}^2より、

(x1)2+(y3)2=(x+1)2+(y+1)2(x-1)^2 + (y-3)^2 = (x+1)^2 + (y+1)^2
x22x+1+y26y+9=x2+2x+1+y2+2y+1x^2-2x+1+y^2-6y+9 = x^2+2x+1+y^2+2y+1
2x6y+10=2x+2y+2-2x-6y+10 = 2x+2y+2
4x8y+8=0-4x-8y+8 = 0
x+2y=2(1)x+2y = 2 \quad \cdots (1)

次にOB2=OC2\mathrm{OB}^2 = \mathrm{OC}^2より、

(x+1)2+(y+1)2=(x5)2+(y+1)2(x+1)^2 + (y+1)^2 = (x-5)^2 + (y+1)^2
x2+2x+1=x210x+25x^2+2x+1 = x^2-10x+25
12x=2412x = 24
x=2(2)x = 2 \quad \cdots (2)

②を①に代入すると、2+2y=22+2y = 2よりy=0y = 0

よって、外心の座標は(2,0)\underline{(2, 0)}です。

距離の2乗の条件を使うと、x2x^2y2y^2の項が消えて計算しやすいですね!

その通り!距離を直接使うとルートが出てきて大変だから、距離の2乗\textcolor{red}{\text{距離の2乗}}で等式を立てるのがポイントだよ。

(2)(2)\quad ABC\triangle \mathrm{ABC}の外接円の半径を求めよ。

外接円の半径は外心から頂点までの距離なので、外心O(2,0)\mathrm{O}(2, 0)と頂点A(1,3)\mathrm{A}(1, 3)の距離を求めます。

A(1, 3) B C O(2, 0) R
R=OAR = \mathrm{OA}
=(21)2+(03)2= \sqrt{(2-1)^2 + (0-3)^2}
=1+9= \sqrt{1 + 9}
=10= \underline{\sqrt{10}}

検算として、OB\mathrm{OB}OC\mathrm{OC}も計算してみよう。

OB=(2(1))2+(0(1))2=9+1=10\mathrm{OB} = \sqrt{(2-(-1))^2 + (0-(-1))^2} = \sqrt{9+1} = \sqrt{10}

OC=(25)2+(0(1))2=9+1=10\mathrm{OC} = \sqrt{(2-5)^2 + (0-(-1))^2} = \sqrt{9+1} = \sqrt{10}

全部10\sqrt{10}で一致しました!ちゃんと外心になっていますね。

完璧だね!外心の問題では、このように検算ができるのも大きなメリットだよ。

このページのまとめ

ここでは三角形の外心について学習しました。

外心は3辺の垂直二等分線の交点\textcolor{red}{\text{3辺の垂直二等分線の交点}}であり、3つの頂点から等距離\textcolor{red}{\text{3つの頂点から等距離}}にある点です。

外心の位置は三角形の形(鋭角・直角・鈍角)によって変わることも覚えておきましょう。

座標で外心を求めるときは、距離の2乗の条件から連立方程式を作るのがポイントです!

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