このページのまとめ
先に押さえておくこと
円に内接する四角形の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 対角の和とトレミーの定理
- ポイント: 図形の性質の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題
円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3、BC=5、∠ABC=120°とする。
(1) ∠ADCを求めよ。
(2) 対角線ACの長さを求めよ。
解説
円に内接する四角形の性質について解説します。
四角形の4つの頂点がすべて1つの円の円周上にあるとき、その四角形は「円に内接する」というんだよ。
このとき、四角形の角度には特別な関係が成り立つんだ。
対角の和が180°になるのはどうしてですか?
円周角の定理を使うと説明できるよ。
∠Bは弧ADCに対する円周角、∠Dは弧ABCに対する円周角だよね。
弧ADCと弧ABCを合わせると円全体(360°)になるから、それぞれの円周角の和は2360°=180°になるんだ。
それでは問題を解いていきましょう!
(1) ∠ADCを求めよ。
四角形ABCDが円に内接しているので、対角の和が180°という性質を使います。
∠Bと∠Dは対角の関係にあるので、
∠B+∠D=180° 120°+∠ADC=180° ∠ADC=180°−120°=60° 対角の和が180°を使うだけだね。シンプルだけどとても大切な性質だよ!
(2) 対角線ACの長さを求めよ。
辺の長さと角度がわかっている△ABCで余弦定理を使いましょう。
△ABCにおいて、AB=3、BC=5、∠ABC=120°なので、余弦定理より
AC2=AB2+BC2−2⋅AB⋅BC⋅cos∠ABC =32+52−2⋅3⋅5⋅cos120° =9+25−30×(−21) AC>0より、AC=7
cos120°=−21で、マイナスだから引き算がプラスに変わるんですね!
その通り!鈍角の余弦はマイナスになるから、符号に気を付けてね。
ここで(1)の結果を確認してみよう。∠ADC=60°なので、もし辺CDとDAの長さがわかっていれば、△ACDでも余弦定理を使ってACが求められるよ。
続いて、円に内接する四角形に関する有名な定理を紹介します。
対角線の積が対辺の積の和に等しいって、すごいきれいな関係ですね!
そうだね!トレミーの定理を使えば、4辺の長さと1つの対角線の長さがわかっている場合に、もう1つの対角線の長さを求めることができるよ。
入試でもたまに出題されるので、ぜひ覚えておこう。
例えば、今回の問題でCD=4、DA=6がわかっていたとすると、トレミーの定理より
AC⋅BD=AB⋅CD+BC⋅DA 7⋅BD=3×4+5×6 7⋅BD=12+30=42 のようにして、もう1つの対角線BDの長さを求められます。
このページのまとめ
ここでは円に内接する四角形の性質について学習しました。
対角の和は
180°(
∠B+∠D=180°)
トレミーの定理:
AC⋅BD=AB⋅CD+BC⋅DA
これらの性質は余弦定理と組み合わせて出題されることが多いので、しっかり練習しておきましょう!