図形の性質

円に内接する四角形

対角の和とトレミーの定理

図形の性質の「円に内接する四角形」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「対角の和とトレミーの定理」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学A 約12分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

円に内接する四角形の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 対角の和とトレミーの定理
  • ポイント: 図形の性質の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

円に内接する四角形ABCD\mathrm{ABCD}において、AB=3\mathrm{AB}=3BC=5\mathrm{BC}=5ABC=120°\angle \mathrm{ABC}=120°とする。

(1)(1)\quad ADC\angle \mathrm{ADC}を求めよ。

(2)(2)\quad 対角線AC\mathrm{AC}の長さを求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; ADC=60°\angle \mathrm{ADC}=\underline{60°}

(2)  (2)\; AC=7\mathrm{AC}=\underline{7}

解説

円に内接する四角形の性質について解説します。

「円に内接する四角形」ってどういう意味ですか?

四角形の4つの頂点がすべて1つの円の円周上にあるとき、その四角形は「円に内接する」というんだよ。

このとき、四角形の角度には特別な関係が成り立つんだ。

B D A B C D

対角の和が180°180°になるのはどうしてですか?

円周角の定理を使うと説明できるよ。

B\angle \mathrm{B}は弧ADC\mathrm{ADC}に対する円周角、D\angle \mathrm{D}は弧ABC\mathrm{ABC}に対する円周角だよね。

ADC\mathrm{ADC}と弧ABC\mathrm{ABC}を合わせると円全体(360°360°)になるから、それぞれの円周角の和は360°2=180°\frac{360°}{2}=180°になるんだ。

それでは問題を解いていきましょう!

(1)(1)\quad ADC\angle \mathrm{ADC}を求めよ。

四角形ABCD\mathrm{ABCD}が円に内接しているので、対角の和が180°180°という性質を使います。

120° ? A B C D

B\angle \mathrm{B}D\angle \mathrm{D}は対角の関係にあるので、

B+D=180°\angle \mathrm{B} + \angle \mathrm{D} = 180°
120°+ADC=180°120° + \angle \mathrm{ADC} = 180°
ADC=180°120°=60°\angle \mathrm{ADC} = 180° - 120° = \underline{60°}

対角の和が180°180°を使うだけだね。シンプルだけどとても大切な性質だよ!

(2)(2)\quad 対角線AC\mathrm{AC}の長さを求めよ。

辺の長さと角度がわかっているABC\triangle \mathrm{ABC}で余弦定理を使いましょう。

120° A B C D 3 5 ?

ABC\triangle \mathrm{ABC}において、AB=3\mathrm{AB}=3BC=5\mathrm{BC}=5ABC=120°\angle \mathrm{ABC}=120°なので、余弦定理より

AC2=AB2+BC22ABBCcosABC\mathrm{AC}^2 = \mathrm{AB}^2 + \mathrm{BC}^2 - 2 \cdot \mathrm{AB} \cdot \mathrm{BC} \cdot \cos \angle \mathrm{ABC}
=32+52235cos120°= 3^2 + 5^2 - 2 \cdot 3 \cdot 5 \cdot \cos 120°
=9+2530×(12)= 9 + 25 - 30 \times \left(-\frac{1}{2}\right)
=34+15= 34 + 15
=49= 49

AC>0\mathrm{AC} > 0より、AC=7\mathrm{AC}= \underline{7}

cos120°=12\cos 120° = -\frac{1}{2}で、マイナスだから引き算がプラスに変わるんですね!

その通り!鈍角の余弦はマイナスになるから、符号に気を付けてね。

ここで(1)(1)の結果を確認してみよう。ADC=60°\angle \mathrm{ADC}=60°なので、もし辺CD\mathrm{CD}DA\mathrm{DA}の長さがわかっていれば、ACD\triangle \mathrm{ACD}でも余弦定理を使ってAC\mathrm{AC}が求められるよ。

続いて、円に内接する四角形に関する有名な定理を紹介します。

A B C D AC BD

対角線の積が対辺の積の和に等しいって、すごいきれいな関係ですね!

そうだね!トレミーの定理を使えば、4辺の長さと1つの対角線の長さがわかっている場合に、もう1つの対角線の長さを求めることができるよ。

入試でもたまに出題されるので、ぜひ覚えておこう。

例えば、今回の問題でCD=4\mathrm{CD}=4DA=6\mathrm{DA}=6がわかっていたとすると、トレミーの定理より

ACBD=ABCD+BCDA\mathrm{AC} \cdot \mathrm{BD} = \mathrm{AB} \cdot \mathrm{CD} + \mathrm{BC} \cdot \mathrm{DA}
7BD=3×4+5×67 \cdot \mathrm{BD} = 3 \times 4 + 5 \times 6
7BD=12+30=427 \cdot \mathrm{BD} = 12 + 30 = 42
BD=6\mathrm{BD} = 6

のようにして、もう1つの対角線BD\mathrm{BD}の長さを求められます。

このページのまとめ

ここでは円に内接する四角形の性質について学習しました。

  • 対角の和は180°180°B+D=180°\angle \mathrm{B} + \angle \mathrm{D} = 180°
  • 外角は内対角に等しい
  • トレミーの定理:ACBD=ABCD+BCDA\mathrm{AC} \cdot \mathrm{BD} = \mathrm{AB} \cdot \mathrm{CD} + \mathrm{BC} \cdot \mathrm{DA}

これらの性質は余弦定理と組み合わせて出題されることが多いので、しっかり練習しておきましょう!

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