図形の性質

三角形の面積と内接円・外接円

面積と半径の関係

図形の性質の「三角形の面積と内接円・外接円」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「面積と半径の関係」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学A 約12分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

三角形の面積と内接円・外接円の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 面積と半径の関係
  • ポイント: 図形の性質の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

(1)(1)\quad 33辺の長さがa=5a=5b=6b=6c=7c=7の三角形の面積SSと内接円の半径rrを求めよ。

(2)(2)\quad 33辺の長さが334455の直角三角形の内接円の半径rrを求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; S=66S=\underline{6\sqrt{6}}r=263r=\underline{\dfrac{2\sqrt{6}}{3}}

(2)  (2)\; r=1r=\underline{1}

解説

三角形の面積と内接円・外接円の半径の関係について解説します。

三角形の面積って底辺×高さ÷22以外にも求め方があるんですか?

いい質問だね!33辺の長さだけがわかっている場合、高さを直接求めるのは大変だよね。

そんなときに使える便利な公式がいくつかあるんだ。まとめて紹介するよ!

面積の公式 S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2}r(a+b+c) ってどうやって導くんですか?

内心I\mathrm{I}33つの頂点を結ぶと、三角形が33つに分割されるよね。

それぞれの三角形の高さが内接円の半径rrになるから、面積の合計が 12ra+12rb+12rc=12r(a+b+c)\frac{1}{2}ra + \frac{1}{2}rb + \frac{1}{2}rc = \frac{1}{2}r(a+b+c) になるんだ。

それでは問題を解いていこう!

(1)(1)\quad 33辺の長さがa=5a=5b=6b=6c=7c=7の三角形の面積SSと内接円の半径rrを求めよ。

まず、ヘロンの公式を使って面積SSを求めましょう。

B C A 5 7 6
s=a+b+c2=5+6+72=9s = \dfrac{a+b+c}{2} = \dfrac{5+6+7}{2} = 9

ヘロンの公式に代入すると、

S=s(sa)(sb)(sc)S = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)}
=9×(95)×(96)×(97)= \sqrt{9 \times (9-5) \times (9-6) \times (9-7)}
=9×4×3×2= \sqrt{9 \times 4 \times 3 \times 2}
=216= \sqrt{216}
=36×6= \sqrt{36 \times 6}
=66= \underline{6\sqrt{6}}

面積が求められたね!次は内接円の半径rrを求めよう。S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2}r(a+b+c) を使うよ。

B C A 5 7 6 I r

S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2}r(a+b+c) より、

66=12×r×(5+6+7)6\sqrt{6} = \frac{1}{2} \times r \times (5+6+7)
66=12×r×186\sqrt{6} = \frac{1}{2} \times r \times 18
66=9r6\sqrt{6} = 9r
r=669=263r = \frac{6\sqrt{6}}{9} = \underline{\frac{2\sqrt{6}}{3}}

ヘロンの公式で面積を出してから、内接円の公式に代入するんですね!

その通り!33辺の長さがわかっていれば、この22ステップで内接円の半径が求められるよ。

(2)(2)\quad 33辺の長さが334455の直角三角形の内接円の半径rrを求めよ。

32+42=9+16=25=523^2 + 4^2 = 9 + 16 = 25 = 5^2 より、これは33334455の直角三角形です。

A B C 5 3 4 r=?

直角三角形だから、面積は簡単に出せるよね。

まず面積SSを求めます。直角をはさむ22辺を底辺と高さとして、

S=12×3×4=6S = \frac{1}{2} \times 3 \times 4 = 6

次に S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2}r(a+b+c) に代入します。

6=12×r×(3+4+5)6 = \frac{1}{2} \times r \times (3+4+5)
6=12×r×126 = \frac{1}{2} \times r \times 12
6=6r6 = 6r
r=1r = \underline{1}
A B C I 5 3 4 r=1

きれいにr=1r=1になりましたね!

そうだね!ちなみに、直角三角形の内接円の半径には次の公式も使えるよ。

この公式なら面積を経由しなくても一発で求められますね!

直角三角形の場合はこの公式を使うと楽だよ。

でも一般の三角形では使えないから、S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2}r(a+b+c) の公式は必ず覚えておこうね。

外接円の公式 S=abc4RS = \frac{abc}{4R} はどうやって使うんですか?

この公式は正弦定理 asinA=2R\frac{a}{\sin A} = 2R から導けるんだ。面積SS33辺がわかっていれば外接円の半径RRが求められるよ。

たとえば(1)(1)の三角形なら R=abc4S=5×6×74×66=210246=35624R = \frac{abc}{4S} = \frac{5 \times 6 \times 7}{4 \times 6\sqrt{6}} = \frac{210}{24\sqrt{6}} = \frac{35\sqrt{6}}{24} となるよ。

このページのまとめ

ここでは三角形の面積と内接円・外接円の半径の関係について学習しました。

  • ヘロンの公式:S=s(sa)(sb)(sc)S = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)}s=a+b+c2s = \frac{a+b+c}{2}
  • 内接円の半径:S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2}r(a+b+c)r=2Sa+b+cr = \frac{2S}{a+b+c}
  • 外接円の半径:S=abc4RS = \frac{abc}{4R}R=abc4SR = \frac{abc}{4S}

33辺の長さから面積を求め、さらに内接円・外接円の半径を求める流れは入試でも頻出です。

ぜひ練習して使いこなせるようにしましょう!

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