このページのまとめ
先に押さえておくこと
オイラーの多面体定理の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
正多面体と $V-E+F=2$の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 正多面体と V−E+F=2
- ポイント: 図形の性質の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
オイラーの多面体定理に関して、次の問いに答えよ。
(1) ある凸多面体の頂点の数が8、面の数が6であるとき、辺の数を求めよ。
(2) 正二十面体の頂点の数が12、辺の数が30、面の数が20であることを用いて、オイラーの多面体定理が成り立つことを確認せよ。
(3) 正多面体が5種類しかないことを、オイラーの多面体定理を用いて説明せよ。
解説
空間図形に関する重要な定理である「オイラーの多面体定理」について解説します。
凸多面体の頂点・辺・面の数の間に成り立つ美しい関係式だよ。
まずは定理を確認しよう。
そうだよ。立方体でも正四面体でも、穴の開いていない凸多面体なら必ず成り立つんだ。
具体的に確認してみよう!
正多面体は全部で5種類あります。それぞれの頂点・辺・面の数を表にまとめましょう。
正多面体正四面体正六面体正八面体正十二面体正二十面体V(頂点)4862012E(辺)612123030F(面)4681220V−E+F22222 本当にどれもV−E+F=2になっていますね!
そうだね。正多面体に限らず、全ての凸多面体でこの関係が成り立つよ。
それでは例題を解いていこう!
(1) ある凸多面体の頂点の数が8、面の数が6であるとき、辺の数を求めよ。
V=8、F=6をオイラーの多面体定理 V−E+F=2 に代入すると、
E=12 その通り!頂点8、面6は立方体の特徴だね。
(2) 正二十面体の頂点の数が12、辺の数が30、面の数が20であることを用いて、オイラーの多面体定理が成り立つことを確認せよ。
V=12、E=30、F=20をV−E+Fに代入すると、
V−E+F=12−30+20=2 よってオイラーの多面体定理が成り立つことが確認できました。
ちなみに正二十面体は20個の正三角形でできているよ。各頂点に5個の正三角形が集まっているんだ。
(3) 正多面体が5種類しかないことを、オイラーの多面体定理を用いて説明せよ。
正多面体が5種類だけというのは、どうやって示すんですか?
正多面体の条件を整理して、オイラーの多面体定理と組み合わせるよ。
まず、正多面体とは何かを確認しよう。
各面が正p角形(p≧3)で、各頂点にq個(q≧3)の面が集まるとします。
このとき、頂点・辺・面の数の間に以下の関係が成り立ちます。
面の数を
Fとすると、辺の総数は
E=2pF(各面に
p本の辺があり、各辺は
2つの面で共有)
頂点の総数は
V=qpF(各面に
p個の頂点があり、各頂点は
q個の面で共有)
これをオイラーの多面体定理 V−E+F=2 に代入すると、
qpF−2pF+F=2 両辺をFで割って(F>0)整理すると、
qp−2p+1=F2 F>0より右辺F2>0なので、
qp−2p+1>0 両辺をpで割り、整理すると
q1−21+p1>0 よって、
p1+q1>21 ここがポイントだよ。p≧3、q≧3のもとでp1+q1>21を満たす組を全て探せばいいんだ。
p≧3、q≧3の条件のもとで、p1+q1>21を満たす(p,q)を調べましょう。
p≧6のとき、p1≦61なのでp1+q1≦61+31=21となり条件を満たしません。
同様にq≧6のときも不適です。
よって3≦p≦5、3≦q≦5の範囲で調べればよく、条件を満たす組は次の5つです。
(p,q)(3,3)(3,4)(3,5)(4,3)(5,3)p1+q132127158127158正多面体正四面体正八面体正二十面体正六面体正十二面体 なるほど!条件を満たす組が5つしかないから、正多面体は5種類しかないんですね!
その通り!(p,q)=(3,3)は正三角形が各頂点に3つ集まる正四面体、(4,3)は正方形が3つ集まる正六面体(立方体)という具合だね。
ちなみに(p,q)=(6,3)のとき61+31=21でちょうど等号が成り立つけど、これは正六角形3枚の内角の和が120°×3=360°になって平面になってしまうんだ。だから立体にならないよ。
このページのまとめ
ここではオイラーの多面体定理 V−E+F=2 と、正多面体が5種類しかないことを学習しました。
オイラーの多面体定理は凸多面体の頂点・辺・面の数の間に成り立つ基本的な関係式で、空間図形の問題で幅広く使えます。
正多面体の種類と各面体の頂点・辺・面の数もしっかり覚えておきましょう!