場合の数

最短経路問題

格子状の道の経路の数

場合の数の「最短経路問題」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「格子状の道の経路の数」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学A 約11分 難易度 2

このページのまとめ

先に押さえておくこと

最短経路問題の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

格子状の道の経路の数の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 格子状の道の経路の数
  • ポイント: 場合の数の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

格子状の道がある。AからBまで最短経路で行くとき、次の問いに答えよ。

(1)(1)\quad AからBへの最短経路は何通りあるか。ただし、Aから右に55区画、上に33区画の格子とする。

(2)(2)\quad 点Cを必ず通る最短経路は何通りあるか。ただし、CはAから右に22区画、上に11区画の位置にあるとする。

(3)(3)\quad 点Dを通らない最短経路は何通りあるか。ただし、DはAから右に33区画、上に22区画の位置にあるとする。

答えを見る

(1)  (1)\; 8C3=56通り{}_8 \mathrm{C}_3 = \underline{56\text{通り}}

(2)  (2)\; 3C1×5C2=30通り{}_3 \mathrm{C}_1 \times {}_5 \mathrm{C}_2 = \underline{30\text{通り}}

(3)  (3)\; 5630=26通り56 - 30 = \underline{26\text{通り}}

解説

最短経路問題について解説します。

最短経路問題ってどんな問題ですか?

格子状(碁盤の目のような)の道で、ある地点から別の地点まで最短距離で行く道順が何通りあるかを求める問題だよ。

場合の数の中でも頻出の問題だから、しっかりマスターしよう!

最短経路では、目的地に近づく方向にしか進みません。つまり、戻ったり遠回りしたりはしないということです。

例えば、右に55区画、上に33区画の格子で、左下のAから右上のBへ行く場合、必ず「右に55回」「上に33回」進む必要があります。

なぜ組合せで求められるんですか?

最短経路では全部でm+nm+n回移動するよね。

そのm+nm+n回のうち、「どの回で右に行くか」を選べば経路が11つに決まるんだ。

だからm+nm+n回からmm回を選ぶ組合せ m+nCm{}_{m+n} \mathrm{C}_m になるよ。

例えば、右に33回、上に22回の場合を考えてみましょう。55回の移動を「右→右→上→右→上」のように並べると、これは55個の並びから右()(\rightarrow)33個の位置を選ぶことと同じです。

それでは問題を解いていきましょう。

(1)(1)\quad AからBへの最短経路は何通りあるか。ただし、Aから右に55区画、上に33区画の格子とする。

AからBへ行くには、右に55回、上に33回の計88回移動します。

88回の移動のうち、右に行く55回を選べばよいので、

8C5=8C3=8!3!5!=8×7×63×2×1=56通り{}_{8} \mathrm{C}_5 = {}_{8} \mathrm{C}_3 = \frac{8!}{3! \cdot 5!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = \underline{56\text{通り}}

8C5=8C3{}_{8} \mathrm{C}_5 = {}_{8} \mathrm{C}_3 だから、小さい方の数で計算した方が楽だよ。

これは nCr=nCnr{}_n \mathrm{C}_r = {}_n \mathrm{C}_{n-r} という性質を使っているんだ。

(2)(2)\quad 点Cを必ず通る最短経路は何通りあるか。ただし、CはAから右に22区画、上に11区画の位置にあるとする。

特定の点を通る最短経路は、「A→C」と「C→B」に分けて\textcolor{red}{分けて}考えるのがポイントだよ。

A→Cの最短経路は、右に22回、上に11回なので、

3C1=3通り{}_{3} \mathrm{C}_1 = 3\text{通り}

C→Bの最短経路は、右に52=35-2=3回、上に31=23-1=2回なので、

5C2=10通り{}_{5} \mathrm{C}_2 = 10\text{通り}

A→Cの各経路に対して、C→Bの経路がそれぞれ1010通りあるので、積の法則より、

3C1×5C2=3×10=30通り{}_3 \mathrm{C}_1 \times {}_5 \mathrm{C}_2 = 3 \times 10 = \underline{30\text{通り}}

(3)(3)\quad 点Dを通らない最短経路は何通りあるか。ただし、DはAから右に33区画、上に22区画の位置にあるとする。

「通らない」経路って、どう数えればいいですか?

こういう「〜しない」パターンは余事象\textcolor{red}{\text{余事象}}の考え方を使おう!

つまり、(全体)−(Dを通る経路)で求められるよ。

まず、Dを通る最短経路を求めましょう。

A→Dの最短経路は、右に33回、上に22回なので、

5C2=10通り{}_{5} \mathrm{C}_2 = 10\text{通り}

D→Bの最短経路は、右に53=25-3=2回、上に32=13-2=1回なので、

3C1=3通り{}_{3} \mathrm{C}_1 = 3\text{通り}

よって、Dを通る経路は 10×3=30通り10 \times 3 = 30\text{通り} です。

(1)(1)で全体が5656通りと求めたので、Dを通らない経路は

5630=26通り56 - 30 = \underline{26\text{通り}}

「通らない」→「全体から通る場合を引く」という考え方は、確率の余事象と同じ発想だよ。

場合の数でもよく使うテクニックだから覚えておこうね!

このページのまとめ

ここでは最短経路問題について学習しました。

最短経路は「右mm回、上nn回」の並び方と考えて m+nCm{}_{m+n} \mathrm{C}_m で求めることがポイントです。

特定の点を通る場合は積の法則、通らない場合は余事象の考え方を使います。

色々なパターンの問題を解いて、しっかり慣れていきましょう!

アプリで続ける

この問題の「よくある質問」や「解法の鍵」は、アプリで読めます。

この問題に関するよくある疑問への回答や、解法のポイントをまとめた「解法の鍵」はアプリに収録しています。 類題演習やAIへの質問もアプリから使えます。最短経路問題 に近い内容をそのまま続けられます。

よくある質問 解法の鍵 類題演習 AIに質問

ストアからダウンロードして、同じ単元の演習やAI質問をそのまま続けられます。