このページのまとめ
先に押さえておくこと
集合の要素の個数の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 和集合と包除原理
- ポイント: 場合の数の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
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問題
ある40人のクラスで、英語が好きな生徒が25人、数学が好きな生徒が20人、英語と数学の両方が好きな生徒が10人いる。
(1) 英語または数学の少なくともどちらか一方が好きな生徒は何人か。
(2) 英語も数学もどちらも好きではない生徒は何人か。
(3) 英語だけが好きな生徒は何人か。
解説
集合の要素の個数について解説します。
いい質問だね!集合の個数を数えるときに使う便利な公式があるんだ。
まずは公式を確認してから、ベン図を使って理解していこう!
集合Aの要素の個数をn(A)と表します。2つの集合A, Bの和集合A∪Bの要素の個数について、次の公式が成り立ちます。
n(A)の中にはA∩Bの要素が含まれているし、n(B)の中にもA∩Bの要素が含まれているよね。
だから単純に足すとA∩Bの部分が2回数えられてしまうんだ。
ベン図で見ると一目瞭然だよ!
ベン図で確認してみましょう。n(A)とn(B)を足したとき、重なっている部分(A∩B)が二重に数えられていることがわかります。
このように、n(A)+n(B)とするとA∩Bの部分を2回数えてしまうので、1回分引くわけですね。
また、全体集合Uに対して、AにもBにも属さない要素の個数(A∪Bの補集合)は次のようになります。
それでは問題を解いていきましょう。
ある40人のクラスで、英語が好きな生徒が25人、数学が好きな生徒が20人、英語と数学の両方が好きな生徒が10人いる。
(1) 英語または数学の少なくともどちらか一方が好きな生徒は何人か。
英語が好きな生徒の集合をA、数学が好きな生徒の集合をBとすると、問題の条件は以下のようになります。
n(U)=40,n(A)=25,n(B)=20,n(A∩B)=10 ベン図に各領域の人数を書き込むと次のようになります。
「少なくともどちらか一方が好き」はA∪Bのことだね。包除原理を使おう!
包除原理より、
n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B) =25+20−10 =35人 (2) 英語も数学もどちらも好きではない生徒は何人か。
ベン図でAにもBにも入っていない部分、つまり外側の部分だよ。
これはA∪B(A∪Bの補集合)と表せるね。
全体からA∪Bを引けばよいので、
n(A∪B)=n(U)−n(A∪B) =5人 (3) 英語だけが好きな生徒は何人か。
「英語だけが好き」というのは、英語は好きだけど数学は好きではない生徒のことだね。
つまり、AからA∩Bを除いた部分だよ。
Aだけの部分はn(A)−n(A∩B)で求められるので、
n(A)−n(A∩B)=25−10=15人 ベン図を描くと、どの部分を求めるか一目でわかりますね!
その通り!集合の問題ではベン図を描くのが鉄則だよ。
最後に、3つの集合の場合の公式も紹介しておくね。
3つの集合A, B, Cの和集合についても、同じ考え方で公式が作れます。
2集合のときと似ていますが、最後に足すのはなぜですか?
各n(A), n(B), n(C)を足すと、2つずつの重なりが2回数えられる。
そこでn(A∩B), n(B∩C), n(A∩C)を引くんだけど、今度は3つ全部の重なりA∩B∩Cを引きすぎてしまうんだ。
だから最後にn(A∩B∩C)を1回足すことで調整するんだよ。
このページのまとめ
ここでは集合の要素の個数を求める「包除原理」について学習しました。
2集合の公式 n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B) は場合の数の問題で頻出です。
ベン図を描いて各領域の人数を整理する習慣をつけましょう!