場合の数

集合の要素の個数

和集合と包除原理

場合の数の「集合の要素の個数」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「和集合と包除原理」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学A 約11分 難易度 1 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

集合の要素の個数の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 和集合と包除原理
  • ポイント: 場合の数の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

ある4040人のクラスで、英語が好きな生徒が2525人、数学が好きな生徒が2020人、英語と数学の両方が好きな生徒が1010人いる。

(1)(1)\quad 英語または数学の少なくともどちらか一方が好きな生徒は何人か。

(2)(2)\quad 英語も数学もどちらも好きではない生徒は何人か。

(3)(3)\quad 英語だけが好きな生徒は何人か。

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(1)  (1)\; 35\underline{35\text{人}}

(2)  (2)\; 5\underline{5\text{人}}

(3)  (3)\; 15\underline{15\text{人}}

解説

集合の要素の個数について解説します。

集合の要素の個数って、どうやって数えるんですか?

いい質問だね!集合の個数を数えるときに使う便利な公式があるんだ。

まずは公式を確認してから、ベン図を使って理解していこう!

集合AAの要素の個数をn(A)n(A)と表します。22つの集合AA, BBの和集合ABA \cup Bの要素の個数について、次の公式が成り立ちます。

なぜ引くんですか?

n(A)n(A)の中にはABA \cap Bの要素が含まれているし、n(B)n(B)の中にもABA \cap Bの要素が含まれているよね。

だから単純に足すとABA \cap Bの部分が2回\textcolor{red}{\text{2回}}数えられてしまうんだ。

ベン図で見ると一目瞭然だよ!

ベン図で確認してみましょう。n(A)n(A)n(B)n(B)を足したとき、重なっている部分(ABA \cap B)が二重に数えられていることがわかります。

A B Aだけ A∩B Bだけ

このように、n(A)+n(B)n(A) + n(B)とするとABA \cap Bの部分を22回数えてしまうので、11回分引くわけですね。

また、全体集合UUに対して、AAにもBBにも属さない要素の個数(ABA \cup Bの補集合)は次のようになります。

それでは問題を解いていきましょう。

ある4040人のクラスで、英語が好きな生徒が2525人、数学が好きな生徒が2020人、英語と数学の両方が好きな生徒が1010人いる。

(1)(1)\quad 英語または数学の少なくともどちらか一方が好きな生徒は何人か。

英語が好きな生徒の集合をAA、数学が好きな生徒の集合をBBとすると、問題の条件は以下のようになります。

n(U)=40,n(A)=25,n(B)=20,n(AB)=10n(U) = 40,\quad n(A) = 25,\quad n(B) = 20,\quad n(A \cap B) = 10

ベン図に各領域の人数を書き込むと次のようになります。

英語 A 数学 B 15 10 10 5

「少なくともどちらか一方が好き」はABA \cup Bのことだね。包除原理を使おう!

包除原理より、

n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
=25+2010= 25 + 20 - 10
=35= \underline{35\text{人}}

(2)(2)\quad 英語も数学もどちらも好きではない生徒は何人か。

「どちらも好きではない」はベン図のどこですか?

ベン図でAAにもBBにも入っていない部分、つまり外側\textcolor{red}{\text{外側}}の部分だよ。

これはAB\overline{A \cup B}ABA \cup Bの補集合)と表せるね。

英語 A 数学 B 15 10 10 ?

全体からABA \cup Bを引けばよいので、

n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cup B}) = n(U) - n(A \cup B)
=4035= 40 - 35
=5= \underline{5\text{人}}

(3)(3)\quad 英語だけが好きな生徒は何人か。

「英語だけが好き」というのは、英語は好きだけど数学は好きではない生徒のことだね。

つまり、AAからABA \cap Bを除いた部分だよ。

英語 A 数学 B ? 10 10 5

AAだけの部分はn(A)n(AB)n(A) - n(A \cap B)で求められるので、

n(A)n(AB)=2510=15n(A) - n(A \cap B) = 25 - 10 = \underline{15\text{人}}

ベン図を描くと、どの部分を求めるか一目でわかりますね!

その通り!集合の問題ではベン図を描くのが鉄則だよ。

最後に、33つの集合の場合の公式も紹介しておくね。


33つの集合AA, BB, CCの和集合についても、同じ考え方で公式が作れます。

A B C

22集合のときと似ていますが、最後に足すのはなぜですか?

n(A)n(A), n(B)n(B), n(C)n(C)を足すと、22つずつの重なりが2\textcolor{red}{2\text{回}}数えられる。

そこでn(AB)n(A \cap B), n(BC)n(B \cap C), n(AC)n(A \cap C)を引くんだけど、今度は33つ全部の重なりABCA \cap B \cap Cを引きすぎてしまうんだ。

だから最後にn(ABC)n(A \cap B \cap C)1回足す\textcolor{red}{1\text{回足す}}ことで調整するんだよ。

このページのまとめ

ここでは集合の要素の個数を求める「包除原理」について学習しました。

22集合の公式 n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B) は場合の数の問題で頻出です。

ベン図を描いて各領域の人数を整理する習慣をつけましょう!

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