このページのまとめ
先に押さえておくこと
関数の極限②の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
三角関数の極限の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 三角関数の極限
- ポイント: 極限の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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解説
関数の極限の問題を解説します。
次の極限値を求めよ。
(1)x→2πlim(2x−π)21−sinx とりあえずx→2πとすると00の不定形になっているのでこれを解消したいですね。
そうだね。00の不定形が出てきたら有理化したりして変形することで不定形を解消することができたよね。けれど三角関数が入っているときはそれだけでは上手くいかないんだ。
三角関数の入った極限の問題は次のように解いていこう。
limx→0xsinx=1を利用できる形に持っていく
実際に問題を解きながら見ていきましょう。
最初から0に近づいている場合はこのステップは考えなくてOKです。
(1)ではx→2πとしているため、これを0に近づけるためにはt=x−2πとすれば良いですね。 t=x−2πとすると、limx→2π(2x−π)21−sinx =limt→0(2t)21−sin(t+2π)となります。
limx→0xsinx=1を使えるようにするためだよ。この公式はx→0のときしか使えないからね。
2limx→0xsinx=1を利用できる形に持っていく
次に limx→0xsinx=1を使える形に変形していきます。
sin(t+2π)=cost よりlimt→0(2t)21−sin(t+2π) =limt→04t21−costとできますね。
でもsintなんてどこにも見当たらないです。どうやってxsinxの形を作るんですか?
三角関数の相互関係sin2t+cos2t=1を使ってsintを作り出そう。そのために分子を有理化するようなイメージで分母と分子に(1+cosx)をかけるんだ。
この変形は最初は思いつかないかもしれないけど、頻出だから覚えておこう。
分母と分子に(1+cosx)をかけると、limt→04t2(1+cost)(1−cost)(1+cost)
=limt→04t2(1+cost)1−cos2tと変形できます。
1−cos2t=sin2tよりlimt→04t2(1+cost)1−cos2t =limt→04t2(1+cost)sin2t=limt→0(tsint)2⋅4(1+cost)1とできるので、limt→0(tsint)2⋅4(1+cost)1 =12⋅4(1+1)1 =81となります。
次の極限値を求めよ。
(2)x→∞limxsinx1 (1)と同様の方針で解いていきましょう。
x→∞を考えているから公式を使うために0に近づける極限を考えたいね。
t=x1とおくとx→∞のときt→0になります!
t=x1とおくとx→∞のときt→0となるのでlimx→∞xsinx1 =limt→0tsint =1となります。
このページのまとめ
ここでは関数の極限の問題について解説しました。
慣れない変形かもしれませんが、公式が使える形に変形していくということが分かれば発想自体はそこまで難しくないかと思います。
式変形だけで解けない場合は「はさみうちの原理」を使うことも視野に入れておくと良いですね。
色々な問題を解いてマスターしていきましょう!