極限

関数の極限②

三角関数の極限

極限の「関数の極限②」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「三角関数の極限」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅲ 約11分 難易度 1

このページのまとめ

先に押さえておくこと

関数の極限②の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

三角関数の極限の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 三角関数の極限
  • ポイント: 極限の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

次の極限値を求めよ。

(1)  limxπ21sinx(2xπ)2(1)\;\large \lim_{x \to \frac{\pi}{2}} \frac{1-\sin x}{(2x-\pi)^2}
(2)  limxxsin1x(2) \;\large \lim_{x \to ∞}x \sin\frac{1}{x}

答えを見る

(1)limxπ21sinx(2xπ)2=18\Large (1)\lim_{x \to \frac{\pi}{2}} \frac{1-\sin x}{(2x-\pi)^2} = \underline{\frac{1}{8}}
(2)limxxsin1x=1\Large (2)\lim_{x \to ∞}x \sin\frac{1}{x} = \underline{1}

解説

関数の極限の問題を解説します。

次の極限値を求めよ。

(1)  limxπ21sinx(2xπ)2(1)\; \large \lim_{x \to \frac{\pi}{2}} \frac{1-\sin x}{(2x-\pi)^2}

どのように考えていくか分かるかな?

とりあえずxπ2x\to\frac{\pi}{2}とすると00\frac{0}{0}の不定形になっているのでこれを解消したいですね。

そうだね。00\frac{0}{0}の不定形が出てきたら有理化したりして変形することで不定形を解消することができたよね。けれど三角関数が入っているときはそれだけでは上手くいかないんだ。

ではどのようにして解いていけばいいんですか?

三角関数の入った極限の問題は次のように解いていこう。

  1. 文字で置いて00に近づける
  2. limx0sinxx=1\large \lim_{x\to 0}\frac{\sin x}{x}=1を利用できる形に持っていく

実際に問題を解きながら見ていきましょう。


1
文字で置いて00に近づける

最初から00に近づいている場合はこのステップは考えなくてOKです。

(1)ではxπ2{(1)}では{ x\to \frac{\pi}{2}}としているため、これを00に近づけるためにはt=xπ2t=x-\frac{\pi}{2}とすれば良いですね。 t=xπ2t=x-\frac{\pi}{2}とすると、limxπ21sinx(2xπ)2\lim_{x \to \frac{\pi}{2}} \frac{1-\sin x}{(2x-\pi)^2} =limt01sin(t+π2)(2t)2=\lim_{t \to 0}\frac{1-\sin (t+\frac{\pi}{2})}{(2t)^2}となります。

0に近づけるように文字でおくのはなぜですか?

limx0sinxx=1\lim_{x\to 0}\frac{\sin x}{x}=1を使えるようにするためだよ。この公式はx0x\to 0のときしか使えないからね。


2
limx0sinxx=1\large \lim_{x\to 0}\frac{\sin x}{x}=1を利用できる形に持っていく

次に limx0sinxx=1\lim_{x\to 0}\frac{\sin x}{x}=1を使える形に変形していきます。

sin(t+π2)=cost\sin\left(t+\frac{\pi}{2}\right)=\cos t よりlimt01sin(t+π2)(2t)2\lim_{t \to 0}\frac{1-\sin \left(t+\frac{\pi}{2}\right)}{(2t)^2} =limt01cost4t2=\lim_{t \to 0}\frac{1-\cos t}{4t^2}とできますね。

でもsint\sin tなんてどこにも見当たらないです。どうやってsinxx\frac{\sin x}{x}の形を作るんですか?

三角関数の相互関係sin2t+cos2t=1\sin^2 t + \cos^2 t = 1を使ってsint\sin tを作り出そう。そのために分子を有理化するようなイメージで分母と分子に(1+cosx)(1+\cos x )をかけるんだ。

この変形は最初は思いつかないかもしれないけど、頻出だから覚えておこう。

分母と分子に(1+cosx)(1+\cos x)をかけると、limt0(1cost)(1+cost)4t2(1+cost)\lim_{t \to 0}\frac{(1-\cos t)(1+\cos t)}{4t^2(1+\cos t)}

=limt01cos2t4t2(1+cost)=\lim_{t \to 0}\frac{1-\cos^2t}{4t^2(1+\cos t)}と変形できます。

1cos2t=sin2t1-\cos^2 t=\sin^2tよりlimt01cos2t4t2(1+cost)\lim_{t \to 0}\frac{1-\cos^2t}{4t^2(1+\cos t)} =limt0sin2t4t2(1+cost)=\lim_{t \to 0}\frac{\sin^2t}{4t^2(1+\cos t)}=limt0(sintt)214(1+cost)=\lim_{t \to 0}\left(\frac{\sin t}{t}\right)^2 \cdot \frac{1}{4(1+\cos t)}とできるので、limt0(sintt)214(1+cost)\lim_{t \to 0}\left(\frac{\sin t}{t}\right)^2 \cdot \frac{1}{4(1+\cos t)} =1214(1+1)=1^2 \cdot \frac{1}{4(1+1)} =18=\underline{\frac{1}{8}}となります。

次の極限値を求めよ。

(2)  limxxsin1x(2) \;\large \lim_{x \to ∞}x \sin\frac{1}{x}

(1)と同様の方針で解いていきましょう。

xx\to ∞を考えているから公式を使うために00に近づける極限を考えたいね。

t=1xt=\frac{1}{x}とおくとxx→∞のときt0t→0になります!

t=1xt=\frac{1}{x}とおくとxx→∞のときt0t→0となるのでlimxxsin1x\lim_{x \to ∞}x \sin\frac{1}{x} =limt0sintt= \lim_{t\to 0}\frac{\sin t}{t} =1=\underline{1}となります。

このページのまとめ

ここでは関数の極限の問題について解説しました。

慣れない変形かもしれませんが、公式が使える形に変形していくということが分かれば発想自体はそこまで難しくないかと思います。

式変形だけで解けない場合は「はさみうちの原理」を使うことも視野に入れておくと良いですね。

色々な問題を解いてマスターしていきましょう!

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