このページのまとめ
先に押さえておくこと
無限級数の収束・発散の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
部分和と収束条件の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 部分和と収束条件
- ポイント: 極限の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
次の無限級数について、収束するか発散するかを調べよ。収束する場合はその和を求めよ。
(1)n=1∑∞n(n+1)1 (2)n=1∑∞n1 解説
無限級数の収束・発散について解説します。
必要条件だけど十分条件ではない、というのはどういう意味ですか?
limn→∞an=0 でも発散することがあるんだ。
例えば (2) の ∑n1 がその例だよ。
それでは各問題を見ていきましょう。
(1)n=1∑∞n(n+1)1 まず、一般項 an=n(n+1)1 を部分分数分解します。
n(n+1)1=n1−n+11 部分和 Sn を計算すると:
Sn=k=1∑nk(k+1)1 =k=1∑n(k1−k+11) =(11−21)+(21−31)+(31−41)+⋯+(n1−n+11) =1−n+11 これは階差型の級数で、途中の項が打ち消し合うんだよ。
n→∞ とすると:
n→∞limSn=n→∞lim(1−n+11)=1−0=1 よって、この級数は収束し、その和は 1 です。
(2)n=1∑∞n1 この級数は調和級数と呼ばれます。
一般項について:limn→∞n1=0 なので、収束の必要条件は満たしています。
実は発散するんだ。必要条件を満たしても収束するとは限らないという例だね。
部分和を次のようにグループ分けして評価します。
S=1+21+(31+41)+(51+61+71+81)+⋯ 各グループの項数は 1,1,2,4,8,… で、各グループの最小の項で評価すると:
31+41>41+41=21 51+61+71+81>81×4=21 どのグループも 21 以上になるんだ。
グループは無限に続くから、21 を無限回足すことになって、Sn→∞ になるよ。
よって、この級数は 発散 します。
limn→∞an=0 は収束の必要条件だけど十分条件ではないんだ。
調和級数がその代表例だよ。
このページのまとめ
ここでは無限級数の収束・発散について学習しました。
収束するかどうかは部分和 Sn の極限を調べます。
収束の必要条件は limn→∞an=0 ですが、これだけでは収束するとは言えません。
部分分数分解や階差型の処理など、様々な技法を身につけていきましょう!