極限

関数の極限①

無理関数の極限

極限の「関数の極限①」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「無理関数の極限」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅲ 約10分 難易度 1

このページのまとめ

先に押さえておくこと

関数の極限①の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

無理関数の極限の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 無理関数の極限
  • ポイント: 極限の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

次の極限を求めよ。

(1)  limx01+x21x2(1)\; \lim_{x \to 0}\frac{\sqrt{1+x^2}-1}{x^2}
(2)  limx(2x+4x23x)(2)\;\lim_{x \to -∞}(2x+\sqrt{4x^2-3x})

答えを見る

(1)limx01+x21x2=12(1)\lim_{x \to 0}\frac{\sqrt{1+x^2}-1}{x^2}=\underline{\frac{1}{2}}
(2)limx(2x+4x23x)=34(2)\lim_{x \to -∞}(2x+\sqrt{4x^2-3x}) = \underline{\frac{3}{4}}

解説

関数の極限の問題について解説します。

数列の極限の問題と似てますね。何が違うんですか?

数列の極限ではxx\to ∞としたときの値を考えていたよね。

関数の極限ではそれだけではなくx0x\to 0x1x\to 1とした場合なども考えていくよ。

なるほど。基本的な考え方は同じですか?

そうだね。まずは不定形かどうか確認して、不定形であればそれを解消していこう。

それでは問題を通して解法を見ていきましょう。

次の極限を求めよ。

(1)  limx01+x21x2(1)\; \lim_{x \to 0}\frac{\sqrt{1+x^2}-1}{x^2}

x0x\to 0としてみると、00\frac{0}{0}となっているため不定形ですね。

不定形を解消することを考えよう。この問題であれば有理化するのが良さそうだね。

分母と分子に1+x2+1\sqrt{1+x^2}+1をかけると

limx01+x21x2\lim_{x \to 0}\frac{\sqrt{1+x^2}-1}{x^2} =limx0(1+x21)(1+x2+1)x2(1+x2+1)=\lim_{x \to 0}\frac{(\sqrt{1+x^2}-1)(\sqrt{1+x^2}+1)}{x^2(\sqrt{1+x^2}+1)}=limx0x2x2(1+x2+1)=\lim_{x \to 0}\frac{x^2}{x^2(\sqrt{1+x^2}+1)} =limx011+x2+1=\lim_{x\to 0}\frac{1}{\sqrt{1+x^2}+1} =12=\underline{\frac{1}{2}}となります。

有理化して解きましたが、他に不定形の解消方法はありますか?

00\frac{0}{0}の不定形となっているときは、分母と分子が因数分解できて約分することによって不定形が解消されるようなパターンもあるから覚えておこう。

それでは次の問題を見ていきます。

次の極限を求めよ。

(2)  limx(2x+4x23x)(2)\;\lim_{x \to -∞}(2x+\sqrt{4x^2-3x})

この問題はどのように考えるかな?

xx\to -∞としてみると+-∞+∞となるので不定形ですね。分子の有理化を行いたいところです。

考え方はバッチリだね。だけど、1つ覚えておいて欲しいテクニックがあるんだ。

実際にt=xt=-xとおいて考えていきましょう。

limx(2x+4x23x)\lim_{x \to -∞}(2x+\sqrt{4x^2-3x})t=xt=-xとおくと、xx\to -∞のときtt\to ∞なのでlimt(2t+4t2+3t)\lim_{t\to ∞}(-2t+\sqrt{4t^2+3t})となります。

なぜこのようにするといいんですか?

この置き換えをせずに解いていった場合に起きやすいミスがあるから、それを説明していくね。

少し話が逸れるけど、x<0x<0のときのx2\sqrt{x^2}の値はなにか分かるかな?

x<0x<0のとき、x2=x\sqrt{x^2}=-xです。

その通り。xx\to -∞とするときはx<0x<0だから、ルートの式が出てきたときは符号に注意しなければならないんだ。

最初にt=xt=-xとおくことによって、符号に注意する必要が無くなるからそうやって解くのがおすすめだよ。

分かりました!

t=xt=-xとおいたlimt(2t+4t2+3t)\lim_{t\to ∞}(-2t+\sqrt{4t^2+3t})を考えていきましょう。

tt\to ∞とすると∞-∞の不定形となっているので、有理化します。

分母と分子に(2t+4t2+3t)(2t+\sqrt{4t^2+3t})をかけると

limt(2t+4t2+3t)(2t+4t2+3t)2t+4t2+3t\lim_{t\to ∞}\frac{(-2t+\sqrt{4t^2+3t})(2t+\sqrt{4t^2+3t})}{2t+\sqrt{4t^2+3t}}
=limt3t2t+4t2+3t= \lim_{t\to ∞}\frac{3t}{2t+\sqrt{4t^2+3t}}

と変形できますね。\frac{∞}{∞}の不定形なので、分母と分子をそれぞれttで割るとlimt3t2t+4t2+3t\lim_{t\to ∞}\frac{3t}{2t+\sqrt{4t^2+3t}} =limt32+4+3t=\lim_{t \to ∞}\frac{3}{2+\sqrt{4+\frac{3}{t}}} =34=\underline{\frac{3}{4}}となります。

このページのまとめ

ここでは関数の極限の問題について解説しました。

基本的な考え方は数列の極限と同じですが、負の無限大に近づけるときはルートの扱いに注意する必要があります。

色々な問題を解いてマスターしてくださいね!

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