このページのまとめ
先に押さえておくこと
特殊な置換積分①の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
積分法の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 特殊な置換積分①
- ポイント: 積分法の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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解説
置換積分の問題を解説します。
うーん、難しそうな積分ですね。とりあえずこの形のまま積分するのは無理なので置換して積分すると思います。
そうだね。でも結論から言うとこの形の積分は「特殊な置換」をしないと求めることができないんだ。
ふむふむ。でもこんな置換方法、絶対思いつけないですよね。
それでは実際に例題を通して解法を見ていきましょう。
次の定積分を求めよ。
(1)∫024−x2dx 被積分関数に4−x2というa2−x2の形をした関数が含まれているので、特殊な置換を行う積分だと気づけますね。
x=2sinθ(−2π≦θ≦2π)と置換して考えていきます。
x=asinθと置換したとき、定積分の積分区間も変わることに注意しよう。
変数がxのときは積分区間は0→2でしたが、変数がθになったため積分区間も変わります。
x=0のときx=2sinθ(−2π≦θ≦2π)を解くとθ=0となり、x=2のときx=2sinθ(−2π≦θ≦2π)を解くとθ=2πとなるため、積分区間は0→2πとなります。
また、x=2sinθの両辺をθで微分して整理することにより、dx=2cosθdθとできますね。
以上より、∫024−x2dx =∫02π4−4sin2θ⋅2cosθdθを考えていきます。
被積分関数である4−4sin2θは相互関係を用いれば4cos2θ=2∣cosθ∣となるので、整理すると∫02π2∣cosθ∣⋅2cosθdθ =4∫02πcos2θdθとなります。
あれ、∣cosθ∣ってどうなったんですか?
積分区間である0→2πよりこの範囲ではcosθ≧0となることが分かるから、∣cosθ∣=cosθとしてOKだよ。
あとは4∫02πcos2θdθを計算していきましょう。
2倍角の公式を使うことにより、∫02π21+cos2θdθ=2[θ+21sin2θ]02π=2⋅2π=πとなります。
では次の問題を見ていきましょう。
次の定積分を求めよ。
(2)∫0239−x21dx 分母にa2−x2の形をした関数がありますね。
その通り。分数になっていると意外と気づきづらいから、注意しておこう。
(1)と同様にx=asinθと置換して考えていきます。
a2−x2の形をした関数が、分子ではなく分母にあるだけで考え方自体は同じなので、解答例を以下に示します。
x=3sinθ(−2π≦θ≦2π)と置換すると
dx=3cosθdθ で積分区間は0→6πとなる。
∫0239−x21dx =∫06π3∣cosθ∣1⋅3cosθdθ
0≦θ≦6πにおいてcosθ≧0なので
∫06π3∣cosθ∣1⋅3cosθdθ=∫06π3cosθ1⋅3cosθdθ
よって、∫06πdθ=6π
このページのまとめ
ここでは特殊な置換積分の問題について解説しました。
今回の例題のような特殊な置換積分を行わなければならない問題の解法をその場で考えるのはほぼ無理なので、必ず解法を覚えましょう。
x=asinθと置換することが分かっていても、積分区間を求めたり2倍角の公式を使う計算などミスが起きやすい計算もたくさんあるので、色々な問題を解いて解き慣れておきましょう!