積分法

定積分の計算(数学IIIレベル)

指数・対数・三角関数と偶奇性

積分法の「定積分の計算(数学IIIレベル)」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「指数・対数・三角関数と偶奇性」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅲ 約8分 難易度 2

このページのまとめ

先に押さえておくこと

定積分の計算(数学IIIレベル)の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

指数・対数・三角関数と偶奇性の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 指数・対数・三角関数と偶奇性
  • ポイント: 積分法の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

次の定積分を求めよ。

(1)∫01xex dx(1)\quad \displaystyle \int_0^1 xe^x\,dx
(2)∫−ππxcos⁡x dx(2)\quad \displaystyle \int_{-\pi}^{\pi} x\cos x\,dx
(3)∫1elog⁡xx dx(3)\quad \displaystyle \int_1^e \frac{\log x}{x}\,dx

答えを見る

(1)  1‾(1)\;\underline{1}
(2)  0‾(2)\;\underline{0}
(3)  12‾(3)\;\underline{\displaystyle \frac{1}{2}}

解説

数学IIIレベルの定積分の計算について解説します。

指数関数、対数関数、三角関数を含む定積分は、部分積分や置換積分、偶奇性を使って計算します。

(1)∫01xex dx(1)\quad \displaystyle \int_0^1 xe^x\,dx

xexxe^xの積分は部分積分を使うよ。xxを微分する側にすると計算が楽になるんだ。

f(x)=xf(x)=x、g′(x)=exg'(x)=e^xとすると、f′(x)=1f'(x)=1、g(x)=exg(x)=e^x

部分積分の公式より、

∫01xex dx=[xex]01−∫01ex dx\displaystyle \int_0^1 xe^x\,dx = [xe^x]_0^1 - \int_0^1 e^x\,dx
=[xex]01−[ex]01= [xe^x]_0^1 - [e^x]_0^1
=(1⋅e1−0⋅e0)−(e1−e0)= (1\cdot e^1 - 0\cdot e^0) - (e^1 - e^0)
=e−(e−1)= e - (e-1)
=1‾= \underline{1}

続いて(2)(2)を解こう。

(2)∫−ππxcos⁡x dx(2)\quad \displaystyle \int_{-\pi}^{\pi} x\cos x\,dx

これも部分積分を使えばいいですか?

部分積分でもできるけど、もっと早い方法があるよ。

f(x)=xcos⁡xf(x)=x\cos xが奇関数か偶関数か確認してみよう。

f(x)=xcos⁡xf(x) = x\cos xについて、

f(−x)=(−x)cos⁡(−x)f(-x) = (-x)\cos(-x)

=(−x)⋅cos⁡x= (-x) \cdot \cos x (∵\because cos⁡(−x)=cos⁡x\cos(-x)=\cos x)

=−xcos⁡x=−f(x)= -x\cos x = -f(x)

よって、f(x)=xcos⁡xf(x)=x\cos xは**奇関数**です。

奇関数の定積分(区間が原点対称)は、常に0になるんだよ。

奇関数の性質より、

∫−ππxcos⁡x dx=0‾\displaystyle \int_{-\pi}^{\pi} x\cos x\,dx = \underline{0}

計算しなくても答えが0だとわかるんですね!

その通り!グラフで考えると、原点対称なので正の部分と負の部分が打ち消し合うんだ。

最後に(3)(3)を解こう。

(3)∫1elog⁡xx dx(3)\quad \displaystyle \int_1^e \frac{\log x}{x}\,dx

この問題は置換積分を使うとシンプルに解けるよ。

t=log⁡xt=\log xとおくと、dtdx=1x\displaystyle \frac{dt}{dx}=\frac{1}{x}よりdt=dxxdt=\displaystyle \frac{dx}{x}

また、x=1x=1のときt=log⁡1=0t=\log 1=0、x=ex=eのときt=log⁡e=1t=\log e=1

∫1elog⁡xx dx=∫01t dt\displaystyle \int_1^e \frac{\log x}{x}\,dx = \int_0^1 t\,dt
=[t22]01= \left[\frac{t^2}{2}\right]_0^1
=12−0= \frac{1}{2} - 0
=12‾= \underline{\frac{1}{2}}
このページのまとめ

ここでは数学IIIレベルの定積分の計算について学習しました。

部分積分、置換積分、偶奇性の利用など、様々なテクニックを使いこなせるようになりましょう。

特に、奇関数の定積分は計算せずに0と分かるので、時間短縮になりますよ!

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