積分

1/6公式・1/12公式

面積の公式

積分の「1/6公式・1/12公式」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「面積の公式」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約15分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

1/6公式・1/12公式の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 面積の公式
  • ポイント: 積分の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

(1)(1)\quad 放物線y=x22xy=x^2-2xと直線y=xy=xで囲まれた部分の面積SSを求めよ。

(2)(2)\quad 放物線y=x2y=x^2上の2点A(0,0)A(0,0)B(2,4)B(2,4)を通る弦と放物線で囲まれた部分の面積SSを求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; S=92S=\underline{\frac{9}{2}}

(2)  (2)\; S=43S=\underline{\frac{4}{3}}

解説

1/6公式と1/12公式について解説します。

面積を求める積分、計算が面倒なんですが...

放物線と直線で囲まれた面積には、計算を大幅に短縮できる便利な公式があるんだ!

なぜこの公式が成り立つんですか?

いい質問だね。公式の導出を見ていこう!

【1/6公式の導出】

放物線と直線の交点のxx座標をα,β\alpha, \betaとすると、

ax2+bx+c(mx+n)=a(xα)(xβ)ax^2+bx+c-(mx+n)=a(x-\alpha)(x-\beta)と因数分解できます。

面積SSは次のように計算できます。

S=αβ(mx+n)(ax2+bx+c)dxS=\int_{\alpha}^{\beta}|(mx+n)-(ax^2+bx+c)|dx
=αβa(xα)(xβ)dx=\int_{\alpha}^{\beta}|{-a(x-\alpha)(x-\beta)}|dx
=aαβ(xα)(βx)dx=|a|\int_{\alpha}^{\beta}(x-\alpha)(\beta-x)dx

α<x<β\alpha<x<\betaのとき、(xα)>0(x-\alpha)>0(βx)>0(\beta-x)>0だから絶対値が外せるね。

ここでt=xαt=x-\alphaと置換すると、x=βx=\betaのときt=βαt=\beta-\alphaとなり、

S=a0βαt(βαt)dtS=|a|\int_{0}^{\beta-\alpha}t(\beta-\alpha-t)dt
=a0βα{(βα)tt2}dt=|a|\int_{0}^{\beta-\alpha}\{(\beta-\alpha)t-t^2\}dt
=a[(βα)t22t33]0βα=|a|\left[\frac{(\beta-\alpha)t^2}{2}-\frac{t^3}{3}\right]_{0}^{\beta-\alpha}
=a{(βα)32(βα)33}=|a|\left\{\frac{(\beta-\alpha)^3}{2}-\frac{(\beta-\alpha)^3}{3}\right\}
=a(βα)36=a6(βα)3=|a|\cdot\frac{(\beta-\alpha)^3}{6}=\frac{|a|}{6}(\beta-\alpha)^3

なるほど!だから1/6公式と呼ばれるんですね。


1/12公式は、弦の一端が接点になっている特殊な場合だよ。

接点では交点が重解になるから、係数が1/12になるんだ。


それでは問題を解いていきましょう。

(1)(1)\quad 放物線y=x22xy=x^2-2xと直線y=xy=xで囲まれた部分の面積SSを求めよ。

まず、交点を求めます。

x22x=xx^2-2x=xよりx23x=0x^2-3x=0x(x3)=0x(x-3)=0

よってx=0,3x=0, 3なのでα=0\alpha=0β=3\beta=3です。

グラフで囲まれた領域を確認しましょう。

-101234 -2-112345

青が放物線y=x22xy=x^2-2x、赤が直線y=xy=xだよ。

塗りつぶされた部分が求める面積だね。

放物線のx2x^2の係数a=1a=1だね。1/6公式を使ってみよう!

S=16(30)3S=\frac{|1|}{6}(3-0)^3
=16×27=\frac{1}{6}\times 27
=92=\underline{\frac{9}{2}}

普通に積分するより、ずっと速く解けました!

1/6公式を使わない場合の計算も確認しておこう。

【通常の積分による解法】

S=03{x(x22x)}dxS=\int_{0}^{3}\{x-(x^2-2x)\}dx
=03(3xx2)dx=\int_{0}^{3}(3x-x^2)dx
=[3x22x33]03=\left[\frac{3x^2}{2}-\frac{x^3}{3}\right]_{0}^{3}
=2729=92=\frac{27}{2}-9=\frac{9}{2}

同じ答えが出たね。1/6公式を使えば途中計算が大幅に省略できるよ!

(2)(2)\quad 放物線y=x2y=x^2上の2点A(0,0)A(0,0)B(2,4)B(2,4)を通る弦と放物線で囲まれた部分の面積SSを求めよ。

まず、直線ABABの方程式を求めます。

傾き=4020=2=\frac{4-0}{2-0}=2より、y=2xy=2x

交点はx2=2xx^2=2xよりx(x2)=0x(x-2)=0x=0,2x=0, 2

グラフで囲まれた領域を確認しましょう。

-10123 -112345

青が放物線y=x2y=x^2、赤が直線y=2xy=2xだよ。

塗りつぶされた部分が弦と放物線で囲まれた面積だね。

これも1/6公式が使えますね!

S=16(20)3S=\frac{|1|}{6}(2-0)^3
=16×8=\frac{1}{6}\times 8
=43=\underline{\frac{4}{3}}

正解!放物線の弦と放物線で囲まれた面積も1/6公式で求められるよ。


【1/12公式の使い方】

1/12公式はどんなときに使うんですか?

1/12公式は、放物線とその接線で囲まれた面積を求めるときに使えるんだ。

ただし、条件があるよ。

例えば、放物線y=x2y=x^2上の点P(1,1)P(-1,1)と点Q(2,4)Q(2,4)を通る直線を考えます。

この直線が点QQで放物線に接している場合、囲まれた面積は1/12公式で求められます。

Q(2,4)Q(2,4)における接線の傾きはy=2xy'=2xより2×2=42\times 2=4です。

直線PQPQの傾きは412(1)=1\frac{4-1}{2-(-1)}=1なので、PQPQは点QQでの接線ではありません。

1/12公式を使うには、直線が放物線に接している必要があるんだ。

接線になっていない普通の弦なら、1/6公式を使えばOKだよ。


【1/12公式の例題】

放物線y=x2y=x^2上の点(1,1)(1,1)における接線と、放物線上の点(2,4)(-2,4)から引いた弦で囲まれた面積を求めよ。

(1,1)(1,1)における接線の傾きは22、接線の方程式はy1=2(x1)y-1=2(x-1)y=2x1y=2x-1

この接線が点(2,4)(-2,4)を通るか確認:4=2(2)1=544=2(-2)-1=-5\neq 4(通らない)

接線y=2x1y=2x-1と点(2,4)(-2,4)を通る直線は異なります。

(2,4)(-2,4)と点(1,1)(1,1)を結ぶ直線の傾きは141(2)=1\frac{1-4}{1-(-2)}=-1

1/12公式が使えるのは、弦の一端が接点で、その弦が接線になっている場合だよ。

入試では1/6公式の方がよく使われるから、まずはそちらをマスターしよう!


交点のxx座標を求めて、差の3乗を計算すればいいんですね!

そうだね。(βα)3(\beta-\alpha)^3を計算するとき、

2次方程式の解と係数の関係を使うとさらに効率的だよ。

【計算のコツ】

x2x^2の係数がaa、交点がα,β\alpha, \betaのとき、

a(xα)(xβ)=ax2a(α+β)x+aαβa(x-\alpha)(x-\beta)=ax^2-a(\alpha+\beta)x+a\alpha\beta

解と係数の関係より、α+β\alpha+\betaαβ\alpha\betaがわかれば、

(βα)2=(α+β)24αβ(\beta-\alpha)^2=(\alpha+\beta)^2-4\alpha\betaで計算できます。

このページのまとめ

ここでは1/6公式について学習しました。

放物線y=ax2+bx+cy=ax^2+bx+cと直線がx=αx=\alphax=βx=\betaで交わるとき、面積S=a6(βα)3S=\frac{|a|}{6}(\beta-\alpha)^3です。

この公式を覚えておくと、計算時間を大幅に短縮できます。ぜひマスターしてくださいね!

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