積分

定積分の性質

線形性と区間の分割

積分の「定積分の性質」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「線形性と区間の分割」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約9分 難易度 1

このページのまとめ

先に押さえておくこと

定積分の性質の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

線形性と区間の分割の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 線形性と区間の分割
  • ポイント: 積分の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題

02f(x)dx=3\int_0^2 f(x)\,dx=3, 02g(x)dx=5\int_0^2 g(x)\,dx=5 のとき、次の定積分の値を求めよ。

(1)02{2f(x)3g(x)}dx(1)\quad \int_0^2 \{2f(x)-3g(x)\}\,dx
(2)01f(x)dx+12f(x)dx(2)\quad \int_0^1 f(x)\,dx + \int_1^2 f(x)\,dx

(3)(3)\quad f(x)f(x)が奇関数のとき、22f(x)dx\int_{-2}^{2} f(x)\,dx を求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; 9\underline{-9}

(2)  (2)\; 3\underline{3}

(3)  (3)\; 0\underline{0}

解説

定積分の性質についての問題を解説します。

定積分にはどんな性質があるんですか?

定積分にはとても便利な性質がいくつかあるよ。まとめて確認しよう!

性質がたくさんありますね...。どうやって使い分けるんですか?

大丈夫!①の線形性は一番よく使うよ。

定積分の中の定数倍や足し算・引き算を、外に出せるという性質だね。

実際に問題を解きながら理解していこう!

(1)02{2f(x)3g(x)}dx(1)\quad \int_0^2 \{2f(x)-3g(x)\}\,dx を求めよ。

ただし 02f(x)dx=3\int_0^2 f(x)\,dx=3, 02g(x)dx=5\int_0^2 g(x)\,dx=5

これは性質①の線形性をそのまま使う問題だよ。定積分の中の定数を外に出してみよう。

線形性より、

02{2f(x)3g(x)}dx\int_0^2 \{2f(x)-3g(x)\}\,dx
=202f(x)dx302g(x)dx= 2\int_0^2 f(x)\,dx - 3\int_0^2 g(x)\,dx
=2×33×5= 2 \times 3 - 3 \times 5
=615= 6-15
=9= \underline{-9}

定数を積分の外に出すだけでいいんですね!

そうだね。f(x)f(x)g(x)g(x) の具体的な形がわからなくても、積分値さえわかっていれば計算できるのがポイントだよ。

(2)01f(x)dx+12f(x)dx(2)\quad \int_0^1 f(x)\,dx + \int_1^2 f(x)\,dx を求めよ。

ただし 02f(x)dx=3\int_0^2 f(x)\,dx=3

これは性質②の区間の分割を使う問題だよ。

区間の分割の性質より、

02f(x)dx=01f(x)dx+12f(x)dx\int_0^2 f(x)\,dx = \int_0^1 f(x)\,dx + \int_1^2 f(x)\,dx

が成り立ちます。

つまり、01f(x)dx+12f(x)dx=02f(x)dx=3\int_0^1 f(x)\,dx + \int_1^2 f(x)\,dx = \int_0^2 f(x)\,dx = \underline{3} です。

積分区間を途中で区切っても、合計は変わらないんですね。

その通り!面積のイメージで考えると分かりやすいよ。

00から22までの面積は、00から11までの面積と11から22までの面積を足したものと同じだよね。

(3)(3)\quad f(x)f(x)が奇関数のとき、22f(x)dx\int_{-2}^{2} f(x)\,dx を求めよ。

ただし 02f(x)dx=3\int_0^2 f(x)\,dx=3

f(x)f(x) が奇関数であるとき、a-a から aa までの定積分にはどんな性質があったかな?

奇関数は原点対称だから...00 になるんですか?

正解!奇関数はグラフが原点対称なので、正の部分と負の部分の面積が打ち消し合うんだ。

奇関数の性質より、

22f(x)dx=0\int_{-2}^{2} f(x)\,dx = \underline{0}

ちなみに、もし f(x)f(x) が偶関数(f(x)=f(x))(f(-x)=f(x))だったら、22f(x)dx=202f(x)dx=6\int_{-2}^{2} f(x)\,dx = 2\int_0^2 f(x)\,dx = 6 になるよ。

偶関数は yy 軸対称だから、左右の面積が同じになるんだね。

偶関数だと2倍、奇関数だと0。覚えやすいですね!

このページのまとめ

ここでは定積分の性質について学習しました。

①線形性、②区間の分割、③偶関数・奇関数の定積分の3つの性質は、定積分の計算で非常によく使います。

特に線形性は基本中の基本なので、しっかりマスターしてくださいね!

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