このページのまとめ
先に押さえておくこと
定積分の性質の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
線形性と区間の分割の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 線形性と区間の分割
- ポイント: 積分の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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問題
∫02f(x)dx=3, ∫02g(x)dx=5 のとき、次の定積分の値を求めよ。
(1)∫02{2f(x)−3g(x)}dx (2)∫01f(x)dx+∫12f(x)dx (3) f(x)が奇関数のとき、∫−22f(x)dx を求めよ。
解説
定積分の性質についての問題を解説します。
定積分にはとても便利な性質がいくつかあるよ。まとめて確認しよう!
性質がたくさんありますね...。どうやって使い分けるんですか?
大丈夫!①の線形性は一番よく使うよ。
定積分の中の定数倍や足し算・引き算を、外に出せるという性質だね。
実際に問題を解きながら理解していこう!
(1)∫02{2f(x)−3g(x)}dx を求めよ。
ただし ∫02f(x)dx=3, ∫02g(x)dx=5
これは性質①の線形性をそのまま使う問題だよ。定積分の中の定数を外に出してみよう。
線形性より、
∫02{2f(x)−3g(x)}dx =2∫02f(x)dx−3∫02g(x)dx =2×3−3×5 そうだね。f(x) や g(x) の具体的な形がわからなくても、積分値さえわかっていれば計算できるのがポイントだよ。
(2)∫01f(x)dx+∫12f(x)dx を求めよ。
ただし ∫02f(x)dx=3
区間の分割の性質より、
∫02f(x)dx=∫01f(x)dx+∫12f(x)dx が成り立ちます。
つまり、∫01f(x)dx+∫12f(x)dx=∫02f(x)dx=3 です。
積分区間を途中で区切っても、合計は変わらないんですね。
その通り!面積のイメージで考えると分かりやすいよ。
0から2までの面積は、0から1までの面積と1から2までの面積を足したものと同じだよね。
(3) f(x)が奇関数のとき、∫−22f(x)dx を求めよ。
ただし ∫02f(x)dx=3
f(x) が奇関数であるとき、−a から a までの定積分にはどんな性質があったかな?
奇関数は原点対称だから...0 になるんですか?
正解!奇関数はグラフが原点対称なので、正の部分と負の部分の面積が打ち消し合うんだ。
奇関数の性質より、
∫−22f(x)dx=0 ちなみに、もし f(x) が偶関数(f(−x)=f(x))だったら、∫−22f(x)dx=2∫02f(x)dx=6 になるよ。
偶関数は y 軸対称だから、左右の面積が同じになるんだね。
このページのまとめ
ここでは定積分の性質について学習しました。
①線形性、②区間の分割、③偶関数・奇関数の定積分の3つの性質は、定積分の計算で非常によく使います。
特に線形性は基本中の基本なので、しっかりマスターしてくださいね!