図形と方程式

軌跡と領域

軌跡の方程式と線形計画法

図形と方程式の「軌跡と領域」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「軌跡の方程式と線形計画法」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約10分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

軌跡と領域の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: 軌跡の方程式と線形計画法
  • ポイント: 図形と方程式の要点を、図と式を往復しながら確認しやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

(1)(1)\quad 2点A(0,2)\mathrm{A}(0,\,2), B(4,0)\mathrm{B}(4,\,0)から等距離にある点P\mathrm{P}の軌跡を求めよ。

(2)(2)\quad 連立不等式 x0,  y0,  x+y4,  x+3y6x \geqq 0,\; y \geqq 0,\; x+y \leqq 4,\; x+3y \leqq 6 の表す領域において、2x+y2x+yの最大値と最小値を求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; y=2x3\underline{y=2x-3}(直線)

(2)  (2)\; x=4,y=0x=4,\,y=0のとき最大値8\underline{8}x=0,y=0x=0,\,y=0のとき最小値0\underline{0}

解説

軌跡と領域の問題について解説します。

「軌跡」ってなんですか?

ある条件を満たす点の集まりが描く図形のことだよ。

条件をxx, yyの方程式で表すのがポイントだね!

(1)(1)\quad 2点A(0,2)\mathrm{A}(0,\,2), B(4,0)\mathrm{B}(4,\,0)から等距離にある点P\mathrm{P}の軌跡を求めよ。

まず動点P(x,y)\mathrm{P}(x,\,y)とおいて、「A\mathrm{A}からの距離 == B\mathrm{B}からの距離」を式にしてみよう。

条件は PA=PB\mathrm{PA} = \mathrm{PB} ですので、距離の公式を使うと、

(x0)2+(y2)2=(x4)2+(y0)2\sqrt{(x-0)^2+(y-2)^2} = \sqrt{(x-4)^2+(y-0)^2}

両辺を2乗して整理します。

x2+(y2)2=(x4)2+y2x^2+(y-2)^2 = (x-4)^2+y^2
x2+y24y+4=x28x+16+y2x^2+y^2-4y+4 = x^2-8x+16+y^2
4y+4=8x+16-4y+4 = -8x+16
8x4y=128x-4y = 12
2xy=32x-y = 3
y=2x3y = 2x-3

直線の方程式になりました!

その通り!2点から等距離にある点の軌跡は「垂直二等分線」になるんだ。

逆に、直線y=2x3y=2x-3上の任意の点はPA=PB\mathrm{PA}=\mathrm{PB}を満たすので、これが求める軌跡だね。

A(0, 2) B(4, 0)

よって、求める軌跡は直線 y=2x3\underline{y=2x-3} です。

軌跡の問題では、最後に「逆の確認」をすることを忘れないでね。

得られた方程式上の全ての点が条件を満たすかをチェックしよう。

(2)(2)\quad 連立不等式 x0,  y0,  x+y4,  x+3y6x \geqq 0,\; y \geqq 0,\; x+y \leqq 4,\; x+3y \leqq 6 の表す領域において、2x+y2x+yの最大値と最小値を求めよ。

これは線形計画法の問題だね。まずは領域を図示しよう。

4つの不等式を整理すると、

  • x0x \geqq 0yy軸上およびその右側
  • y0y \geqq 0xx軸上およびその上側
  • x+y4x+y \leqq 4:直線x+y=4x+y=4の左下側
  • x+3y6x+3y \leqq 6:直線x+3y=6x+3y=6の左下側
-10123456 -11234

四角形の領域になっていますね。頂点はどう求めるんですか?

境界線の交点を求めればいいんだよ。連立方程式を解いていこう!

領域の頂点を求めます。

  • 原点O(0,0)O(0,\,0)
  • (4,0)(4,\,0)x+y=4x+y=4y=0y=0の交点
  • (0,2)(0,\,2)x+3y=6x+3y=6x=0x=0の交点
  • (3,1)(3,\,1)x+y=4x+y=4x+3y=6x+3y=6の交点

(3,1)(3,\,1)の計算を確認しましょう。

x+y=4(1)x+y=4 \cdots (1)
x+3y=6(2)x+3y=6 \cdots (2)

-①より

2y=22y=2
y=1y=1

①に代入してx=3x=3

次に、2x+y=k2x+y=kとおいて、kkが最大・最小になる点を探すよ。

2x+y=k2x+y=kを変形するとy=2x+ky=-2x+kで、これは傾きが2-2yy切片がkkの直線です。

kkを大きくすると直線は上に平行移動し、kkを小さくすると下に平行移動します。

傾きが2-2の直線を動かして、領域内でyy切片が最大・最小になる位置を探せばいいんですね!

その通り!各頂点での値を計算してみよう。

各頂点での2x+y2x+yの値を計算すると、

  • (0,0)(0,\,0)のとき:20+0=02 \cdot 0+0=0
  • (4,0)(4,\,0)のとき:24+0=82 \cdot 4+0=8
  • (0,2)(0,\,2)のとき:20+2=22 \cdot 0+2=2
  • (3,1)(3,\,1)のとき:23+1=72 \cdot 3+1=7

以上より、

  • x=4,y=0x=4,\,y=0のとき、最大値8\underline{8}
  • x=0,y=0x=0,\,y=0のとき、最小値0\underline{0}

最大値も最小値も頂点で取るんですね!

その通り!線形計画法では、最大・最小は必ず領域の頂点で達成されるよ。

これは重要なポイントだからしっかり覚えておこう。

このページのまとめ

ここでは軌跡の求め方と線形計画法について学習しました。

軌跡では「条件を座標の式で表す」こと、線形計画法では「領域の頂点を正確に求める」ことがポイントです。

どちらも図形と方程式の重要テーマなので、しっかりマスターしてくださいね!

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