複素数と方程式

3次方程式の解法

因数定理を用いた解法

複素数と方程式の「3次方程式の解法」を、答えを先に押さえてから理解できる形に整理したページです。「因数定理を用いた解法」でつまずきやすい点も含めて、学習の流れを短く確認できます。

数学Ⅱ 約13分 難易度 2

このページのまとめ

先に押さえておくこと

3次方程式の解法の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

因数定理を用いた解法の答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 因数定理を用いた解法
  • ポイント: 複素数と方程式の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

次の方程式を解け。

(1)x34x2+x+6=0(1)\quad x^3 - 4x^2 + x + 6 = 0
(2)2x3+3x211x6=0(2)\quad 2x^3 + 3x^2 - 11x - 6 = 0

答えを見る

(1)  (1)\; x=1,  2,  3\underline{x = -1,\; 2,\; 3}

(2)  (2)\; x=3,  12,  2\underline{x = -3,\; -\dfrac{1}{2},\; 2}

解説

3次方程式の解法について解説します。

3次方程式ってどうやって解くんですか?2次方程式なら解の公式があるけど...

いい質問だね!3次方程式は、まず因数定理\textcolor{red}{因数定理}を使って1つの解を見つけるのが基本だよ。

3次方程式 ax3+bx2+cx+d=0ax^3 + bx^2 + cx + d = 0 を解くには、次の手順を踏みます。

因数定理で解を見つけるって、どうやって見つけるんですか?

ポイントは定数項の約数\textcolor{red}{定数項の約数}を順番に代入してみることだよ。

f(α)=0f(\alpha) = 0 となる α\alpha を探すんだ。

それでは実際に問題を解いていきましょう!

(1)x34x2+x+6=0(1)\quad x^3 - 4x^2 + x + 6 = 0

f(x)=x34x2+x+6f(x) = x^3 - 4x^2 + x + 6 とおきます。

最高次の係数は 11 なので、定数項 66 の約数 ±1,±2,±3,±6\pm 1, \pm 2, \pm 3, \pm 6 を順に代入して f(α)=0f(\alpha) = 0 となるものを探します。

f(1)=14+1+6=40f(1) = 1 - 4 + 1 + 6 = 4 \neq 0

f(1)=141+6=0f(-1) = -1 - 4 - 1 + 6 = 0 \quad\textcolor{red}{\checkmark}

f(1)=0f(-1) = 0 が見つかったね!因数定理より f(x)f(x)(x+1)(x + 1) を因数に持つよ。

次に f(x)f(x)(x+1)(x + 1) で割ります。ここで組立除法\textcolor{red}{\text{組立除法}}を使うと効率的です。

組立除法ってなんですか?

多項式を (xα)(x - \alpha) で割るときに使える簡単な割り算の方法だよ。

やり方を見てみよう!

f(x)=x34x2+x+6f(x) = x^3 - 4x^2 + x + 6(x+1)(x + 1)、つまり (x(1))(x - (-1)) で割ります。

114161561560\Large \begin{array}{c|cccc} -1 & 1 & -4 & 1 & 6 \\ & & -1 & 5 & -6 \\ \hline & 1 & -5 & 6 & 0 \end{array}

組立除法の手順を説明するね。

(1)(1) 左端に割る値 1-1 を書く

(2)(2) 上段に各係数 1,4,1,61, -4, 1, 6 を並べる

(3)(3) 最初の係数 11 をそのまま下ろす

(4)(4) 下ろした値 ×\times 左端の値を次の列の中段に書く(1×(1)=11 \times (-1) = -1

(5)(5) 上段と中段を足して下段に書く(4+(1)=5-4 + (-1) = -5

(6)(6) これを繰り返す

下段の数値 1,5,61, -5, 6 が商の係数、最後の 00 が余りです。

よって、f(x)=(x+1)(x25x+6)f(x) = (x + 1)(x^2 - 5x + 6) と因数分解できます。

さらに2次式を因数分解すると、

x25x+6=(x2)(x3)x^2 - 5x + 6 = (x - 2)(x - 3)

したがって、

x34x2+x+6=0x^3 - 4x^2 + x + 6 = 0
(x+1)(x2)(x3)=0(x + 1)(x - 2)(x - 3) = 0
x=1,  2,  3\underline{x = -1,\; 2,\; 3}
(2)2x3+3x211x6=0(2)\quad 2x^3 + 3x^2 - 11x - 6 = 0

今度は最高次の係数が 22 だから、解の候補が少し多くなるよ。

f(x)=2x3+3x211x6f(x) = 2x^3 + 3x^2 - 11x - 6 とおきます。

最高次の係数 22 の約数は 1,21, 2、定数項 66 の約数は 1,2,3,61, 2, 3, 6 なので、候補は ±1,±2,±3,±6,±12,±32\pm 1, \pm 2, \pm 3, \pm 6, \pm \frac{1}{2}, \pm \frac{3}{2} です。

整数から順に試してみましょう。

f(1)=2+3116=120f(1) = 2 + 3 - 11 - 6 = -12 \neq 0
f(1)=2+3+116=60f(-1) = -2 + 3 + 11 - 6 = 6 \neq 0

f(2)=16+12226=0f(2) = 16 + 12 - 22 - 6 = 0 \quad\textcolor{red}{\checkmark}

f(2)=0f(2) = 0 が見つかりました!(x2)(x - 2) で割ればいいんですね!

組立除法で (x2)(x - 2) で割ります。

22311641462730\Large \begin{array}{c|cccc} 2 & 2 & 3 & -11 & -6 \\ & & 4 & 14 & 6 \\ \hline & 2 & 7 & 3 & 0 \end{array}

よって、f(x)=(x2)(2x2+7x+3)f(x) = (x - 2)(2x^2 + 7x + 3) と因数分解できます。

さらに2次式を因数分解します。

2x2+7x+3=(2x+1)(x+3)2x^2 + 7x + 3 = (2x + 1)(x + 3)

したがって、

2x3+3x211x6=02x^3 + 3x^2 - 11x - 6 = 0
(x2)(2x+1)(x+3)=0(x - 2)(2x + 1)(x + 3) = 0
x=3,  12,  2\underline{x = -3,\; -\dfrac{1}{2},\; 2}

最高次の係数が 11 でないときは分数の解が出ることもあるから注意してね!

組立除法を使うと計算が速くて便利ですね!

そうだね!ただ、通常の多項式の割り算でも解けるから、やりやすい方を使えばいいよ。

このページのまとめ

ここでは3次方程式を因数定理と組立除法を使って解く方法を学習しました。

ポイントは「定数項の約数を代入して解を見つける」「組立除法で効率よく割り算する」の2つです。

3次方程式は入試でもよく出題されるので、ぜひマスターしてくださいね!

アプリで続ける

この問題の「よくある質問」や「解法の鍵」は、アプリで読めます。

この問題に関するよくある疑問への回答や、解法のポイントをまとめた「解法の鍵」はアプリに収録しています。 類題演習やAIへの質問もアプリから使えます。3次方程式の解法 に近い内容をそのまま続けられます。

よくある質問 解法の鍵 類題演習 AIに質問

ストアからダウンロードして、同じ単元の演習やAI質問をそのまま続けられます。