このページのまとめ
先に押さえておくこと
高次方程式の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
因数定理と組立除法による解法の答えと条件を先に確認できます。
- テーマ: 因数定理と組立除法による解法
- ポイント: 複素数と方程式の基礎を短く確認しやすく、検索から入ってもそのまま理解まで進めやすい記事です。
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解説
高次方程式(3次以上の方程式)の解法について解説します。
3次方程式ってどうやって解くんですか?2次方程式みたいに解の公式はないんですか?
3次方程式にも解の公式はあるけど、高校では使わないんだ。
代わりに、因数定理を使って因数分解する方法を学ぼう!
高次方程式を解くための基本的な流れを確認しましょう。
f(a)=0 となる a はどうやって見つけるんですか?
整数係数の多項式の場合、定数項の約数を代入してみるのがコツだよ。
定数項の約数のどれかが解になることが多いんだ。
それでは実際に問題を解いていきましょう。
(1)x3−4x2+x+6=0 f(x)=x3−4x2+x+6 とおきます。
定数項は 6 なので、その約数 ±1,±2,±3,±6 を順に代入してみましょう。
f(1)=1−4+1+6=4=0 f(−1)=−1−4−1+6=0 ⋯ 見つかった!
f(−1)=0 だから、因数定理より f(x) は (x+1) を因数に持つね。
次は組立除法を使って f(x) を (x+1) で割ろう。
組立除法で f(x) を (x+1)、つまり (x−(−1)) で割ります。
−111−4−1−51566−60 商は x2−5x+6、余りは 0 なので、f(x)=(x+1)(x2−5x+6) と因数分解できます。
x2−5x+6 はさらに因数分解できますね。
x3−4x2+x+6=0 (x+1)(x2−5x+6)=0 (x+1)(x−2)(x−3)=0 したがって、x=−1,2,3
その通り!普通の多項式の割り算よりずっと楽だよね。
次は(2)を見てみよう。x3=1 は「1の3乗根」を求める問題だよ。
(2)x3=1 x3=1 を変形すると x3−1=0 となります。
x3−1 は因数分解の公式 a3−b3=(a−b)(a2+ab+b2) を使って分解できますね。
(x−1)(x2+x+1)=0 x−1=0 より x=1
x2+x+1=0 は解の公式より、
x=2−1±1−4 =2−1±−3 =2−1±3i したがって、x=1,2−1+3i,2−1−3i
虚数解が出てきましたね!2つの虚数解は共役複素数になっていますか?
いいところに気づいたね!2−1+3i と 2−1−3i は確かに共役複素数だよ。
実数係数の方程式では、虚数解は必ず共役なペアで現れるんだったね。
ここで、1 の 3 乗根の虚数解について重要な性質を紹介します。
1+ω+ω2=0 はどうやって確認できますか?
ω は x2+x+1=0 の解だから、ω2+ω+1=0 が成り立つんだ。
つまり 1+ω+ω2=0 だね。この性質はよく使うから覚えておこう!
ω2 がもう一方の虚数解 2−1−3i になるのはなぜですか?
ω2=(2−1+3i)2 =41−23i+3i2 =41−23i−3 =4−2−23i =2−1−3i 確かに ω2=2−1−3i となり、ω の共役複素数になっていますね。
ちなみに、実数係数の方程式が虚数解 a+bi を持つとき、その共役複素数 a−bi も必ず解になるよ。
3次方程式なら、虚数解が 2 つ(共役ペア)と実数解が 1 つという組み合わせになるんだ。
このページのまとめ
ここでは高次方程式の解法について学習しました。
因数定理で因数を見つけ、組立除法で次数を下げるという手順が基本です。
また、1 の 3 乗根 ω の性質(ω3=1, 1+ω+ω2=0)は頻出なので、しっかりマスターしてくださいね!