数と式

集合の基本

ベン図と要素の個数

集合の基本は記号だけで追うと混乱しやすいので、ベン図で「どこに入るか」を確認しながら整理するのが近道です。このページでは共通部分・和集合・補集合の見方をまとめます。

数学Ⅰ 約14分 難易度 2 図つき

このページのまとめ

先に押さえておくこと

集合の基本の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。

  • テーマ: ベン図と要素の個数
  • ポイント: 集合の基本はベン図との相性が良く、必要条件・十分条件への導線も作りやすい。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

全体集合をU={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U=\{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}とし、その部分集合をA={1,2,3,4,6}A=\{1, 2, 3, 4, 6\}B={2,4,6,8,10}B=\{2, 4, 6, 8, 10\}とする。

(1)(1)\quad ABA \cap BABA \cup BA\overline{A} をそれぞれ求めよ。

(2)(2)\quad AB\overline{A \cap B}AB\overline{A} \cup \overline{B} をそれぞれ求め、両者が等しいことを確認せよ。

答えを見る

(1)(1)
AB={2,4,6}A \cap B = \underline{\{2, 4, 6\}}
AB={1,2,3,4,6,8,10}A \cup B = \underline{\{1, 2, 3, 4, 6, 8, 10\}}
A={5,7,8,9,10}\overline{A} = \underline{\{5, 7, 8, 9, 10\}}
(2)(2)
AB={1,3,5,7,8,9,10}\overline{A \cap B} = \underline{\{1, 3, 5, 7, 8, 9, 10\}}
AB={1,3,5,7,8,9,10}\overline{A} \cup \overline{B} = \underline{\{1, 3, 5, 7, 8, 9, 10\}}

よって AB=AB\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B} が成り立つ。

解説

集合の基本的な概念と演算について解説します。

集合ってそもそもどういうものですか?

集合とは、ある条件によってはっきり定まるもの(要素)の集まりのことだよ。

例えば「1010以下の正の偶数の集合」は{2,4,6,8,10}\{2, 4, 6, 8, 10\}と表せるね。

それでは問題を解いていきましょう。

(1)(1)\quad ABA \cap BABA \cup BA\overline{A} をそれぞれ求めよ。

まずはベン図を使って、AABBの要素を整理してみよう。

全体集合U={1,2,3,4,5,6,7,8,9,10}U=\{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}の中で、A={1,2,3,4,6}A=\{1, 2, 3, 4, 6\}B={2,4,6,8,10}B=\{2, 4, 6, 8, 10\}を整理すると次のようになります。

A B 13 246 810 579

ベン図にすると、どの要素がどこに属するか一目でわかりますね!

その通り!ベン図は集合の問題を解くときにとても便利なんだ。それでは順番に求めていこう。

まずABA \cap B(共通部分)を求めます。AAにもBBにも属する要素を探すと、2,4,62, 4, 6が共通しています。

A B 13 246 810 579

よって AB={2,4,6}A \cap B = \underline{\{2, 4, 6\}}

次にABA \cup B(和集合)を求めます。AAまたはBBの少なくとも一方に属する要素を全て集めます。

A B 13 246 810 579

よって AB={1,2,3,4,6,8,10}A \cup B = \underline{\{1, 2, 3, 4, 6, 8, 10\}}

ここで要素の個数に注目してみよう。n(A)=5n(A)=5n(B)=5n(B)=5n(AB)=3n(A \cap B)=3n(AB)=7n(A \cup B)=7 だね。

n(A)+n(B)=10n(A)+n(B)=10ですが、n(AB)=7n(A \cup B)=7で一致しません。なぜですか?

いい質問だね!単純に足すと共通部分を22回数えてしまうからだよ。だから共通部分の分を引く必要があるんだ。

実際に確認すると、n(AB)=5+53=7n(A \cup B) = 5 + 5 - 3 = 7 となり一致しますね。

最後にA\overline{A}AAの補集合)を求めます。全体集合UUの要素のうち、AAに属さないものを集めます。

A B 13 246 810 579

A={1,2,3,4,6}A=\{1, 2, 3, 4, 6\}なので、UUからAAの要素を除くと

よって A={5,7,8,9,10}\overline{A} = \underline{\{5, 7, 8, 9, 10\}}

(2)(2)\quad AB\overline{A \cap B}AB\overline{A} \cup \overline{B} をそれぞれ求め、両者が等しいことを確認せよ。

(2)(2)は「ド・モルガンの法則」に関する問題だよ。まずは具体的に計算して確認してみよう。

まずAB\overline{A \cap B}を求めます。(1)(1)AB={2,4,6}A \cap B = \{2, 4, 6\}と分かっているので、その補集合を求めると

AB=U{2,4,6}={1,3,5,7,8,9,10}\overline{A \cap B} = U \setminus \{2, 4, 6\} = \underline{\{1, 3, 5, 7, 8, 9, 10\}}

次にAB\overline{A} \cup \overline{B}を求めます。

(1)(1)A={5,7,8,9,10}\overline{A} = \{5, 7, 8, 9, 10\}と求めました。

同様にB\overline{B}を求めると、B={2,4,6,8,10}B=\{2, 4, 6, 8, 10\}なのでB={1,3,5,7,9}\overline{B} = \{1, 3, 5, 7, 9\}

よってAB={5,7,8,9,10}{1,3,5,7,9}={1,3,5,7,8,9,10}\overline{A} \cup \overline{B} = \{5, 7, 8, 9, 10\} \cup \{1, 3, 5, 7, 9\} = \underline{\{1, 3, 5, 7, 8, 9, 10\}}

本当だ!AB\overline{A \cap B}AB\overline{A} \cup \overline{B}が同じ集合になりました!

これは偶然ではないんだ。「ド・モルガンの法則」として、常に成り立つ性質なんだよ。

覚え方のコツはありますか?

補集合をとるとき、\cap\cupが入れ替わると覚えよう。

ベン図を描いて確認すると理解しやすいよ。

ベン図でAB\overline{A \cap B}を確認してみましょう。ABA \cap B(共通部分)以外の部分が色づけされます。

A B 13 246 810 579

確かにAB\overline{A} \cup \overline{B}と同じ領域になっていることがわかりますね。

このページのまとめ

ここでは集合の基本について学習しました。

集合の演算(\cap\cupA\overline{\phantom{A}})とベン図の使い方は、確率や論理の分野でも非常に重要です。

特にド・モルガンの法則とn(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)の公式はよく使うので、しっかり覚えておきましょう!

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