このページのまとめ
先に押さえておくこと
命題と条件の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。
答えの要点
図と式の対応や答えの条件を、先に短く確認できます。
- テーマ: 集合で考える必要条件・十分条件
- ポイント: 命題と条件は「必要条件・十分条件」の検索意図を図解で取り込みやすい。
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問題
実数 x に関する次の条件 p, q について、p は q の何条件か。下の(ア)~(エ)の中から選べ。
(ア) 必要十分条件
(イ) 十分条件であるが必要条件ではない
(ウ) 必要条件であるが十分条件ではない
(エ) 必要条件でも十分条件でもない
(1)p:x=1,q:x2=1 (2)p:x2−3x+2=0,q:x=1 (3)p:x>3,q:x>0 解説
命題と条件について解説します。
必要条件と十分条件って、いつもどっちがどっちか混乱してしまいます...
大丈夫!集合の包含関係で考えるとすっきりするよ。まずは基本から確認しよう。
まず、命題とは「正しいか正しくないかが明確に定まる文」のことです。例えば「2は偶数である」は正しいので真の命題、「3は偶数である」は正しくないので偽の命題です。
数学では「p⇒q」(pならばq)の形で命題を表します。
矢印の根元が十分条件で、矢印の先が必要条件なんですね!
その通り!さらに、条件は集合で考えると分かりやすいよ。条件 p を満たすものの集合を P、条件 q を満たすものの集合を Q とすると、P⊂Q(PがQの部分集合)のときp⇒q は真になるんだ。
では問題を解いていきましょう。
(1)p:x=1,q:x2=1 まず、それぞれの条件を満たす集合を求めます。
P={1}(x=1を満たすxの集合)
Q={1,−1}(x2=1を満たすxの集合)
P⊂Q なので p⇒q は真です。一方、Q⊂P(−1∈Q だが −1∈/P)なので q⇒p は偽です。
問題は「p は q の何条件か」と聞いているから、p に注目しよう。p⇒q は真だから p は q の十分条件だね。一方 q⇒p は偽だから p は q の必要条件ではないよ。
よって、pはqの 十分条件であるが必要条件ではない(イ) です。
(2)p:x2−3x+2=0,q:x=1 条件を満たす集合を求めます。
x2−3x+2=0 を因数分解すると (x−1)(x−2)=0 より x=1,2 です。
P={1,2}, Q={1}
Q⊂P なので q⇒p は真ですが、P⊂Q(2∈P だが 2∈/Q)なので p⇒q は偽です。
p⇒q は偽だから p は q の十分条件ではないね。q⇒p は真だから p は q の必要条件だよ。
よって、pはqの 必要条件であるが十分条件ではない(ウ) です。
(3)p:x>3,q:x>0 不等式の場合は数直線で集合の包含関係を考えましょう。
P={x∣x>3}, Q={x∣x>0}
x>3 を満たす x は必ず x>0 も満たすので P⊂Q です。よって p⇒q は真です。
一方、x=1 は x>0 を満たしますが x>3 を満たさないので、q⇒p は偽です。
集合が小さい方(条件が厳しい方)が十分条件になるんですね!
いいところに気づいたね!条件が厳しい(集合が小さい)方は、相手の条件を満たすのに「十分」だから十分条件になるんだ。
よって、pはqの 十分条件であるが必要条件ではない(イ) です。
このページのまとめ
ここでは命題と条件の基本、そして必要条件・十分条件の判定方法について学習しました。
ポイントは2つの命題 p⇒q と q⇒p の真偽を調べ、集合の包含関係で考えることです。
「小さい集合の条件が十分条件、大きい集合の条件が必要条件」と覚えておくと便利ですよ!