図形と計量

三角形の解法

正弦定理・余弦定理の使い分け

三角形の解法では、最初に与えられた条件を見て正弦定理と余弦定理を使い分ける必要があります。このページでは、使い分けの判断軸を問題に沿って整理します。

数学Ⅰ 約13分 難易度 2

このページのまとめ

先に押さえておくこと

三角形の解法の要点をまとめたページです。先に答えを確認してから、解き方とつまずきやすい点を順にたどれます。

答えの要点

正弦定理・余弦定理の使い分けの答えと条件を先に確認できます。

  • テーマ: 正弦定理・余弦定理の使い分け
  • ポイント: 「三角形の解法」は検索語として広く、正弦定理・余弦定理のハブとして機能する。
  • 次に読むなら: 関連ページ、またはアプリで類題演習

問題

次の各場合について、ABC\triangle ABCの残りの辺や角を求めよ。

(1)b=4,  c=5,  A=60°(1)\quad b=4,\; c=5,\; A=60°のとき、aaを求めよ。

(2)a=6,  A=30°,  B=60°(2)\quad a=6,\; A=30°,\; B=60°のとき、bbccを求めよ。

(3)a=5,  b=4,  c=6(3)\quad a=5,\; b=4,\; c=6のとき、cosA\cos Aを求めよ。

(4)a=33,  b=3,  B=30°(4)\quad a=3\sqrt{3},\; b=3,\; B=30°のとき、AAを求めよ。

答えを見る

(1)  (1)\; a=21a=\underline{\sqrt{21}}

(2)  (2)\; b=63,  c=12b=\underline{6\sqrt{3}},\; c=\underline{12}

(3)  (3)\; cosA=916\cos A=\underline{\frac{9}{16}}

(4)  (4)\; sinA=32\sin A=\frac{\sqrt{3}}{2} より、A=60°A=\underline{60°} または A=120°A=\underline{120°}(2解)

解説

三角形の辺や角を求める問題について解説します。

正弦定理と余弦定理、どっちを使えばいいか分からないです...

いい質問だね!実は、与えられた情報によって使い分けるパターンがあるんだ。

一緒に確認していこう!

(1)b=4,  c=5,  A=60°(1)\quad b=4,\; c=5,\; A=60°のとき、aaを求めよ。

これは「2辺とその間の角」のパターンだね。余弦定理を使おう!

余弦定理a2=b2+c22bccosAa^2=b^2+c^2-2bc\cos Aに代入すると、

a2=42+52245cos60°a^2=4^2+5^2-2\cdot 4\cdot 5\cdot\cos 60°
=16+254012=16+25-40\cdot\frac{1}{2}
=4120=21=41-20=21

a>0a>0より、a=21a=\underline{\sqrt{21}}

「間の角」というのがポイントなんですね!

その通り!2辺b,cb,cの間の角がAAだから、aaを求める余弦定理がそのまま使えるんだ。

(2)a=6,  A=30°,  B=60°(2)\quad a=6,\; A=30°,\; B=60°のとき、bbccを求めよ。

これは「1辺と2角」のパターンだね。正弦定理を使おう!

まず、残りの角CCを求めよう。

C=180°30°60°=90°C=180°-30°-60°=90°

正弦定理asinA=bsinB=csinC\frac{a}{\sin A}=\frac{b}{\sin B}=\frac{c}{\sin C}より、

6sin30°=bsin60°=csin90°\frac{6}{\sin 30°}=\frac{b}{\sin 60°}=\frac{c}{\sin 90°}

612=12\frac{6}{\frac{1}{2}}=12なので、

b=12sin60°=1232=63b=12\sin 60°=12\cdot\frac{\sqrt{3}}{2}=\underline{6\sqrt{3}}
c=12sin90°=121=12c=12\sin 90°=12\cdot 1=\underline{12}

(3)a=5,  b=4,  c=6(3)\quad a=5,\; b=4,\; c=6のとき、cosA\cos Aを求めよ。

これは「3辺」のパターンだね。余弦定理を使って角を求めよう!

余弦定理a2=b2+c22bccosAa^2=b^2+c^2-2bc\cos AcosA\cos Aについて解くと、

cosA=b2+c2a22bc\cos A=\frac{b^2+c^2-a^2}{2bc}
cosA=42+6252246\cos A=\frac{4^2+6^2-5^2}{2\cdot 4\cdot 6}
=16+362548=\frac{16+36-25}{48}
=2748=916=\frac{27}{48}=\underline{\frac{9}{16}}

約分を忘れないようにしないと!

そうだね。2748\frac{27}{48}の最大公約数は3だから、916\frac{9}{16}になるよ。

(4)a=33,  b=3,  B=30°(4)\quad a=3\sqrt{3},\; b=3,\; B=30°のとき、AAを求めよ。

これは「2辺と対角」のパターンで、少し注意が必要だよ。

なぜ注意が必要なんですか?

2辺と対角のパターンでは、解が2つ存在することがあるんだ。

正弦定理を使うとsin\sinの値から角度を求めるけど、0°<A<180°0°<A<180°sinA\sin Aの値が同じになる角が2つある場合があるからね。

正弦定理asinA=bsinB\frac{a}{\sin A}=\frac{b}{\sin B}より、

33sinA=3sin30°\frac{3\sqrt{3}}{\sin A}=\frac{3}{\sin 30°}
sinA=33sin30°3=33123=32\sin A=\frac{3\sqrt{3}\cdot\sin 30°}{3}=\frac{3\sqrt{3}\cdot\frac{1}{2}}{3}=\frac{\sqrt{3}}{2}

sinA=32\sin A=\frac{\sqrt{3}}{2}を満たすAAは、0°<A<180°0°<A<180°の範囲で2つあるよ。

A=60°A=60°(鋭角)とA=120°A=120°(鈍角)だね。

でも、三角形として成り立つかどうかを確認する必要がありますよね?

その通り!A+B<180°A+B<180°を確認しないといけないね。

B=30°B=30°だから、A<150°A<150°であれば三角形として成り立つよ。

鋭角解A=60°A=60°の場合:60°+30°=90°<180°60°+30°=90°<180° ... OK

鈍角解A=120°A=120°の場合:120°+30°=150°<180°120°+30°=150°<180° ... OK

両方とも成り立つんですね!

そう!この問題では解が2つあるんだ。

答えはA=60°A=\underline{60°}またはA=120°A=\underline{120°}だよ。

ただし、a<ba<b(つまり対角の大きさもA<BA<B)となるべき場合は鋭角解のみが適となるよ。

この問題ではa=33>b=3a=3\sqrt{3}>b=3なので、A>B=30°A>B=30°が必要だけど、両方の解とも条件を満たすね。

このページのまとめ

ここでは三角形の辺・角を求める問題について学習しました。

正弦定理と余弦定理の使い分けをマスターしましょう:

  • 2辺とその間の角 \rightarrow 余弦定理
  • 1辺と2角 \rightarrow 正弦定理
  • 3辺 \rightarrow 余弦定理
  • 2辺と対角 \rightarrow 正弦定理(解が2つの可能性に注意!)

特に「2辺と対角」のパターンでは解が2つになることがあるので、三角形として成り立つかどうかを必ず確認してくださいね!

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